
ケヤキの樹皮は鱗状になっていて自然に剥がれ落ちるようだ。
落ちる前は一部分が剥がれて隙間が出来る。
この隙間は小さい虫やクモにとって絶好の越冬スペースになっている。
このクモもここに居た。
黒い腹部には独特の年輪状の模様がある。
◇下宅部遺跡
狭山丘陵に沿った谷に位置する。96年、都営住宅の建て替えに伴う調査が始まり、現在は終了。核心部は保存され、「下宅部遺跡はっけんのもり」として整備されている。
低湿地遺跡のため木製品や動物の骨などがよく残る。解体されたシカやイノシシの骨、アク抜き中のトチの実の残骸(ざんがい)、製作途中とみられる巨大な丸木舟なども見つかり、縄文時代の川原の作業場の可能性が高い。後~晩期の土器が途切れなく出土し、土器編年上も注目される。奈良・平安の遺構・遺物も出土。
毎日新聞 2007年4月18日 東京夕刊