アンダンテ ~私の歩幅で~

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マラカイト

2009年06月25日 | 誕生石
あなたは、「緑」に、どのようなイメージを持っていますか?

私は、まず「緑」の色を思い浮かべましたが、もしかしたら、
新たな発見があるかな?と思い、広辞苑を引いてみました。

(ミドが語根で、「瑞々(みずみず)し」のミヅと関係があるか)

(1) 草木の新芽。また、初夏の若葉。広く、植物一般。
(2) 青と黄との間色。草木の葉のような色。みどりいろ。
(3) 深い藍色。


深い藍色って、かなり黒に近い色?
そのくらいになると、青と緑の区別がつかないかもしれません。

また、「緑」がつく身近な言葉としては・・・

 ・緑児・嬰児 (みどりご)
  3歳児くらいまでの乳幼児のことですね。
  (現代では、あまり使われない?)

 ・緑の黒髪
  緑と黒の両方が使われているので、一瞬とまどいますが、
  生命力のあるつややかな髪の毛ですね。
  (深~い緑色は、ほぼ黒に見えます)

可視光線、つまり、人の目で見ることができる光の、
ほぼ中央に位置しているのが、緑色です。

色彩の観点からだと、緑は、
  バランス、調和、自然の象徴
を表すと言われます。

自然の中に、たくさん存在する緑色に対して、
私たちは安心感を覚えるようです。
そのため、緑の存在を感じないことも多いとか。

圧迫感のない緑色ですが、
すべての中心に位置する要の役割もあるのですね。

「緑」のイメージは、私の場合、
内側に広がっていきました。

あなたは、いかがですか?


■6月25日の誕生石

   マラカイト (Malachite)
     危険な愛情

 ・英 名Malachite
 ・和 名孔雀石(くじゃくせき)
 ・モース硬度3.5 - 4
 ・産 地ザイールなど

マラカイト。
紀元前4000年頃から採掘されている鉱物。

古代エジプトの頃から、
マラカイトを粉末にして顔料が作られ、
彫刻物や宝飾品に用いられてきました。

また、アイシャドーにも利用されていたのです。
アイラインは、目を守るためだったそうですよ。
クレオパトラも愛用していました。

英名のマラカイトは、
「ゼニアオイ属」を意味する Malva の語源となった
malache (やわらかくする)に由来するとか。

きっと、マラカイトがやわらかくて、
顔料として大いに役立ったことからでしょう。
(そのまま宝石にするには、やわらかすぎたわけですが。)

和名の孔雀石は、
カットされたマラカイトが、孔雀の羽に似ていることから
名付けられました。

とてもハッキリとした鮮やかな緑色ですが、
残念なことに、日光には少々弱いみたいです。

マラカイトの緑は、その鮮やかさで人目を引くと同時に、
心まで惹きつける、とても魅力的な色。

色は、「マラカイトグリーン」と呼ばれるようになり、
化学染料の色も、マラカイトグリーンと呼ばれます。

3000年も昔から人々を魅了してきた
マラカイトの緑は永遠ですね。


★パワーストーン効果★
洞察力や創造力など芸術性を養う効果があり、
目標を達成するサポートをしてくれます。
持ち主の身を守り、繁栄と長寿を期待できそうです。


主な参考文献
 ・八川シズエ 著 『パワーストーン百科全書』
(中央アート出版社・2007年)
 ・辰尾良二 著 『宝石・鉱物おもしろガイド』
(築地書館・2008年)
 ・ギャリー・ホール 著 『宝石の写真図鑑』
(日本ヴォーグ社・2007年)

    
■6月25日の誕生花 : アサガオ、他
■6月25日の誕生色 : ペールチェリーピンク
■6月25日の誕生果 : 南高梅

シシリエンヌ

2009年06月25日 | ピアノ全般
Sicilienne と綴られる、フランス語の女性名詞。

イタリア語では「シチリアーナ」や「シチリアーノ」
とも呼ばれます。

  ※シチリアーナ(シチリアーノ)は・・・
   17~18世紀の、地中海のシチリア島起源の民族舞曲。
   8分の6拍子か、8分の12拍子で「たん タ た」という
   リズム型の分散和音が特徴。


「シチリアーノ」なら、ヘンデル? バッハ?

ごめんなさい。
今回は、フォーレです。

1897年に、チェロとピアノのために書かれました。

後に、メーテルリンクの戯曲『ペレアスとメリザンド』を
英訳して上演するための音楽を、フォーレが依頼されたのですが。

  ※最初はドビュッシーが依頼され、断ったため、
   その時イギリスに滞在していたフォーレが依頼されたとも!?

フォーレが超多忙を極めていたため、
弟子のシャルル・ケックランにゆだねたのだそうです。

そして、現在でもおなじみの、
フルートが主旋律のオーケストラで演奏される
管弦楽曲に編曲されて、広く知れ渡ることに。

劇中では、主人公の二人が愛を語り合うシーンの
BGMとして使われているようですね。
(私は、まだ観たことがアリマセン。。。)


という曲を、私はピアノで弾くべく、
ピアノ譜を読んでいる最中です。

主旋律は、単音だったり、重音になったりですが、
やはり、一本で歌えるようにしたいです。
ペダリングも、むずかしい・・・。

ゆったりとしたテンポで、美しい旋律なので、
音量のムラや、音の切れが、目立ちますネ。(^^;

フランスものは、ピアニストの自由がある分、
どんな運指で、どう弾けばよいのか、
自分に合うスタイルを決めるという作業もありそうな?

音楽用語も、フランス風で・・・
  ・chaque temps ……… 拍ごとに
  ・(un peu) en dehors … (少し)外に出して

あぁ、未知との遭遇デス。