OL主婦の小さな幸せ。

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目黒雅叙園で改めて日本の伝統美を知る

2012年07月10日 | お出かけ


友人が、目黒雅叙園で開催されている「目黒と雅叙園の魅力展」の入場券を
持ってるからということでお誘いを受け、先週見に行きました。

20代の頃友人の結婚式で行ったきりで、その後は縁のなかった目黒雅叙園。

和を意識した近代的な結婚式場というイメージしかありませんでしたが
今回訪れてみて、昭和6年から続く歴史と伝統ある式場だということを知りました。


目黒雅叙園は日本で最初に誕生した、総合結婚式場。
元々は純和風の木造建築で、それまで世間にあった上流階級だけが行くような「料亭」を、
「だれもが一日、別天地の贅沢が味わえる場所」として庶民をターゲット
開業したそうです。

平成3年には建物の老朽化のため、及び目黒川川幅拡張に伴い、やむなく解体・再構築
したそうですが唯一、当時の木造建築を今に伝える「百段階段」が残されています。

今回の催しは、その百段階段と階段廊下の南側に連なる、食事や宴のため(当時)の、
7つの座敷棟(お部屋)の公開でした。

2009年、東京都の指定有形文化財に指定された「百段階段」は、目黒雅叙園に現存する
唯一の木造建築。
江戸文化の贅を受け継ぐ昭和の色彩空間として、今も大切に保存されています。
階段廊下の南側に連なる部屋は、当時屈指の著名な作家たちによって作り上げられた
昭和初期における美の共演と、大工の高い技術力を見ることができます。 

天井・壁・欄間・床の間・床柱と隅々まで、彫刻や日本画・漆芸など日本の伝統美で
埋めつくされています。

目黒雅叙園の美術品の数々は、日本美術史の観点からも貴重なものだそう
戦火を逃れこれほど多数の、最高の匠の技が集結し残ったケースは、
他に類を見ないといわれます。


階段に沿って、お部屋が7つあるのは
「何度訪れても、違った部屋で異なる魅力を楽しめるように」とのことで、当時としては
斬新ですね。

接客サービスも徹底し、当時の女中はお花・お茶・裁縫まで教育されていたそうですよ。
更に、当時大工さんたちの間では「目黒雅叙園に行けば仕事がある」と噂されていたものの
あまりの仕事のクオリティの高さについていけず、夜逃げする職人さんもいたのだとか。
※以上文中、パンフレットやサイトから抜粋


館内は撮影禁止でしたが、ひとつだけ撮影可のお部屋がありました。

  

         

  

う~~ん、携帯カメラでは美しさが伝わりません。是非、サイトをご覧になるか
機会がありましたら、昭和初期の日本の美と高い技術力を堪能しに訪れてみてほしいです。



百段階段と7つのお部屋(和風な音が出ます)
 

コメント (4)
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