OL主婦の小さな幸せ。

日々の出来事や小さな幸せ、お出かけ、身近なエコ、環境問題、フェアトレード、鳥のこと、アロマなどを綴っています。

茨城・石岡の看板建築と念願の純喫茶☆その1

2019年03月28日 | 旅行・小旅行

もう1月の上旬のことですが、かねてより歩いてみたかった茨城県石岡市へ行って来ました。
今年の目標?に「純喫茶遠征をたくさんする!」があったので、その第一弾。

石岡は昔の同僚の結婚式で一度降りたことがありましたが、散策は初めてです。
まずは早めのランチを兼ねて念願の純喫茶へ。



「純喫茶マツ」さん。
石岡の駅から徒歩5~6分くらいかな、道路沿いのわかりやすいところにありました。
半地下・1階・2階と3フロア構成の大箱純喫茶です。




1階です。


こちらは2階。


2階からの風景。カウンターの上部がレトロフューチャー。



ママさんも店内のインテリアも雰囲気も、来てよかったと思える素敵な純喫茶でした!
もっと詳しくはコチラです。


さて、腹ごしらえもしてここから石岡の看板建築や古い建物を見て歩きます。

石岡は大火によって多くの文化遺産を焼失したそうです。
今から400年以上前の府中城落城時に町中が火の海となって中世の文化財の多くが灰となり、
その後も大小の出火・大火による「大火の歴史」があるほど。
そして昭和4年の大火で駅から中町にかけて、多くの建物が灰となってしまったそう。
残った建造物も多くあるらしいけど、その後に建てられた看板建築や土蔵造りの建造物が、趣のある街並みとなっています。



黒漆喰の蔵。


随所に厚みを感じます。
昭和4年の大火後に建てられたそうで、大火への備えを感じます。



長く見事な煉瓦塀。



このような蔵造りの建物があちこちにあります。



こちらは重厚な煉瓦蔵!煉瓦の「うだつ」(画像右側)が見られます!
隣家からの火事が燃え移るのを防ぐために、防火壁として造られたそうです。

「うだつ」を造るにはお金がかかり、これが上がっている家は生活力があり比較的裕福な家、ということで
「うだつがあがらない」という慣用句がありますが、今はあまり使わないですね^^;

それにしても煉瓦のうだつは初めて見ました。



こちらは門からうっすらとレールの跡が見られます。
トロッコかなにかでしょうか。覗くわけにもいかず、わからないまま。


中町通りに出てきました。

三連アーチのパン屋さんと、あえて左右対称にしなかった看板建築の水酉酒店。

ここからメインの通りでなく路地です。
有名な看板建築はメインの通りにありますが、路地の方が見どころあります。


とあるモルタルの看板建築の上部。デザインが凝ってる。



チェーン店のない風情ある街並み。




平松理容店。
国の登録有形文化財です。


モルタルの造形が素晴らしい。左官職人の心意気を感じます。
じっくり写させてほしいと思い、許可を得ようと声をかけましたがドアは開いているのに
誰も出てきませんでした。不用心だなぁ・・諦めて退散。
ちらりと見えた店内もレトロでした。










蔵をはじめ、瓦屋根の住宅や趣のある出桁造りが連なります。


タイルや角丸の窓、ガラスブロックを使ったこの建物もいいなぁ。



栗山呉服店。出桁造りの建物で、国の登録有形文化財。
散策マップによると「昭和7年頃に建てられた木造2階建ての商家建築。
2階正面のガラス戸の繊細な組子は、明治以降における日本建築の近代化の特徴をよくあらわしている」





小さなガラスを割付デザインして中にはめ込んで作られた昭和初期建築にみられる「おたふく窓」。
手持ちのガラスを無駄なく使うというこういった窓は、大きなガラスが手に入りにくい時代に建具職人さん達が考えだしたガラス窓だそう。

さて、路地を一通り歩いたら次はメインの通りへ!

有名な看板建築と、この日2度目の「純喫茶マツ」、そして最後に出会った素敵な建物。
石岡散策その2へ続きます。

コメント (6)
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博物館動物園駅跡と周辺の歴史的建造物

2019年03月23日 | お出かけ

2月の半ばに上野の「博物館動物園駅跡」の一般公開へ出向きましたが
公園内にまで及ぶ整理券配布待ちの大行列に恐れおののき、外から写真だけ撮ってきました。
(1時間前くらいじゃ全然無理でした笑)

ただ、公開までまだ1時間あったので、駅前に見学者たちが群がらないうちに撮り放題←負け惜しみww

扉がキレイに塗り替えられてしまっていますが以前は同系色で、当時の面影を残す扉でした。  



上野公園にある京成電鉄・旧博物館動物園駅は、京成上野駅と日暮里駅の間にあった地下の駅で、
1933年に開業、1997年に営業を停止、2004年に廃止となった駅。
鉄道施設としては初の、東京都選定歴史的建造物です。
80年代、リアルに使っていたので感慨深いです。
でも内部とか全然覚えてないので、久し振りに見たかった・・










建設当時、ここが御料地だったこともあって、荘厳な造りにしたそうです。
戦争や時代の荒波にもまれてきた駅舎。ホームが短く4両編成しか停車できなかったらしく
利用者の減少もあり営業を停止したそうです。


せっかくなので、周辺の歴史的建造物も見てきました。

黒田記念館。洋画家黒田清輝の遺言により昭和3年竣工、設計は鳩山会館明治生命館を手掛けた岡田信一郎氏。

国の登録有形文化財。2階部分の、イオニア式の列柱が見事です。


ここの葉っぱのような装飾が、明治生命館の上の方に使われているデザインに似てる。

なるほど、玄関も鳩山会館に似ています!





階段も素晴らしい。




歴史ある建物は、手すりの鋳物まで凝っています。

近くにはこれまた荘厳な建物が。

1906年建設のかつて旧帝国図書館の庁舎だった、国際こども図書館です。
東京都選定歴史的建造物。




ルネサンス様式を取り入れた明治期洋風建築の代表作のひとつだそうで、
外装内装は創建当時を残すよう出来るだけ保全し、徹底的に補修と復元を施したそうです。

今度、ゆっくり内部も見てみよう。

上野公園は歴史的建造物があちこちにあり、敷地も広大なので穴場も含めると1日ではとても撮りきれません。
楽しみや宿題が増えるばかりです!



コメント (4)
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ノスタルジック東京23~東京ステーションギャラリーの赤煉瓦~

2019年03月12日 | ノスタルジック東京

昨年11月に、東京駅ステーションギャラリーにある復原前の赤煉瓦を見てきました。

その前に休日の東京駅を。

2017年に芝生で整備された東京駅丸の内駅舎前の広場。
すっかりきれいになっていてびっくり。ここの白い道が行幸通りにつながっています。
昔、北口から乗り降りしていたバス停はなくなって、端っこに追いやられて?いました。




このアングルが、人が写らなくて好きです。


さて、北口改札前にある東京ステーションギャラリーへ。入場しないと赤煉瓦は見られないので入場券を買う。
開催されている美術展に興味はなかったけど、見たら見たで感動しました。

一通り見たら通路へ。通路の壁が復原前旧駅舎の赤煉瓦(創建当時)です。
※ここだけでなく2階展示室内も煉瓦壁です。



煉瓦の表面がデコボコなのは創建当時は漆喰が塗られており、漆喰がうまく乗るようにこのようになったということです。








所々黒いのは、壁に釘やネジを打ち付けられるように埋め込んだ「木煉瓦」。
太平洋戦争末期の空襲で東京駅が焼け落ちた時、炭化したものだそうです。

戦災の爪痕ですね。




間近で見ると感慨深いものがあります。


階段室にはかわいい照明とステンドグラス。

復原前の駅舎中央にあった、旧ステーションギャラリーから受け継がれたらしいです。




以前南口の回廊から下を撮りましたが、今度は北口回廊にも出て撮ってみました。
過去記事☆東京駅丸の内駅舎☆南口2階回廊




前にも書きましたが、
ドーム床の模様は、旧ドームの戦後修復時の天井を転写したものだそうです。
(ジュラルミンで仮に造られたパンテオン風のドームの転写)

そして通路には模型や、発見された創建当時の建築部材などが展示されています。結構ワクワク!


大正3年、最初の東京駅。



昭和53年、戦後の修復工事後の東京駅。
昭和~平成の初めにかけて、私には一番馴染みのある姿。



そして大正時代復原後の東京駅。2012年完成。

東京ステーションギャラリーだけでなく、北口回廊もなかなか見ごたえあって時間を費やしました。
ステーションギャラリーは展示内容にもよりますが、それほど知られていないのか混んでおらず観光としても穴場です。



駅舎前はすごい人です!




コメント (2)
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