たわいもない話だが、日本車と欧州車で異なるボルト締結の違いを記してみる。
欧州系輸入車を触れた方なら、タイヤを取付取り外す際、ハブナットでなくテーパー付きハブボルトでハブと締結されていることをご承知のことだろう。日本車では、ハブにスタッドボルトが予め締結されて突き出しており、ホイールを装着してナットを締めるという違いだ。正直云って、作業性は日本車のスタッド式の方が、特にタイヤ装着時は優れてい . . . 本文を読む
昨夕のこと、副業で関わる旅館のハイエース100送迎車(E/G:1KZ)がエンジンが止まってしまったので、ちょっと見て欲しいとのこと。聞けば、どうやらオーバーヒートで、エンジンが止まりセルが廻らなくなった状態の様だ。つまりアルミピストンの熱膨張で、抵抗が大きく廻り切れないということだろう。見たときはエンジンは冷えていたので、すんなり始動して、それ程の異音もないが・・・。
ラジエータキャップを外 . . . 本文を読む
可変バルブタイミング(以下バルタイ)機構は、トヨタのVVTとかBMWのVANOSといった名称で、今やどのメーカーでも採用が極一般化されたものだ。しかし、基本的な概念は理解するものの、詳細を体系的に解説した資料も得られず未知の部分も多いと感じている。私なんかより、余程詳しく把握されている皆様も多いと思う。そんな中、最近アイシンのHP(アイシンものづくり精神→可変バルブタイミング機構:http:// . . . 本文を読む
クルマの修理について溶接に関わるものも多い。また、社外部品のステンタコ足などを眺める機会も時々あるが、一見綺麗に溶接ビードが並んでいる様に見えて、よくよく眺めると、溶接端部の隅が溶け込んでいない、つまり上っ面だけの溶接ビードの成型になっているなんていう製品を見る機会もある。こういうの見ると、改めて溶接というのが、シールドガス(CO2やアルゴン)とか、溶接機の能力(電流とかパルス制御機能)も大事だ . . . 本文を読む
クラッチのことが掲載されていたが、私も過去から何度かクラッチ関係の下らないことを記してきたので、幾らかでも参考となればとリンクを紹介してみたい。
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R50 クラッチOHのこと
R53クラッチトラブルのこと
R53クラッチ部品に感じること
クラッチのウンチク(ヒール&トウとは)
MT&クラッチのこと . . . 本文を読む
今日のこと、出先で警察から電話があり、何も悪いことしてないがといぶかりつつ内容を聞いたのだった。その内容は、本日深夜2時頃に私が商品車を保管している駐車場角の電柱に衝突したクルマがあり、飛散物により被害を生じている可能性があるとのことであった。本日の出掛けに該当場所を通過しているがまったく気付かなかったが、帰宅後改めて見ると見事にコンクリート電柱が破壊されている。早速クルマを点検してみると右側面 . . . 本文を読む
このことは、今や知ってる方も多いと思うが、偶に話す整備士でも「そんなのあるのかい!」と驚かれることが多いので、お節介ながら記すものだ。
さて、クランクプーリー、その奥に位置するスプロケットとか、カムシャフト前端(後端もありですが)に付くスプロケットには、軸に設置されたキー溝にはまり込む”みかづき”状のキーにピッタリ嵌合する様に、キー溝が加工されている。何故なら、バルブタイミングを確実に合わせ . . . 本文を読む
R50 スピーカーコーンエッジの老化
まったく良い(?)作りで、経年したR50のフロントスピーカーの音質低下に接する機会は多い。その事例を紹介したい。
R50スピーカーコーンエッジの老化 再録 . . . 本文を読む
写真は熱交換器たるインタークーラーである。呆れるばかりにといった具合に冷却フィンが一方方向へ寝てしまっている。このインタークーラーの厚みは50mm程であるが、これでは表面からの新気が裏面まで通ることができず、熱交換器としての性能は著しく劣化せざるを得ない。フィン潰れは表面から5mmほどの表層だから、5mmぐらいまでを剥ぎ取ってしまった方が性能は改善するが、見た目の問題上から好ましいものではない。 . . . 本文を読む
R50後期型になると、エンジンマウントがいわゆる液体封入マウントに変更されている。FF車の場合駆動反力をダイレクトに受けるため、エンジンの前後揺動が大きくなりがちであり、かといってマウントを硬く設定するとボデー振動を起こしやすくなかなか設計が難しいところの様だ。そこで、マウント内に液体を封入しオリフォス状部の流動抵抗を利用する液体封入マウントが採用されているものも増えて来た。
この液封マウン . . . 本文を読む
過日記した、走行中にクラッチが固着し、まったくペダルを踏めないし、従って切れないというR53の続編を記してみる。新品部品が入手できたので、まずはレリーズフォーク関係の部品を組み付ける。フォーク、シャフト両端のナイロンブッシュを新しい部品で組み付けていく。間違っても、締め付け不良がないよう、念入りに確認しつ組み付ける。
新品のクラッチディスクは、インプットシャフトに勘合させて、スムーズに前後で . . . 本文を読む
過日記した、クラッチトラブルのR53ミニだが、注文した部品が配送された。改めて、クラッチ系の各部品を眺めつつ、感じることを記してみる。
まずは、本件トラブルのレリーズベアリングだが、昔の整備屋としては、レリーズベアリング後方を支持するカラーは鋳鋼製が常識なのだが、このクルマ(最近は他車でも多かろう)はベアリングとカラーが一体で、カラーは樹脂製とされていることに気付く。これは、ガイドスリーブ( . . . 本文を読む
過日、埼玉県戸田市まで引き取りに出向いたR53(6MT)だが、早速の原因追及に取り掛かった。運転者曰く通り、クラッチペダルがまったく踏み込めないし、ペダル位置がほぼ中間辺りとなっている。エンジンは始動可能だが、クラッチを踏むが僅かしかストロークせず、しかも結構大きな異音が出て、クラッチが切れず各ギヤに入らない。積車から降ろし移動するに際し、平坦なら2人で押せるが、作業場所に段差があるため、2人で . . . 本文を読む
R50のフロントサスは、ちょっと前までのBMW典型のフロントサスペンションのセオリー通りの形式である。サス形式としてはストラット型となるが、ロワアーム(トランスバースリンク)はL型で、ナックルの反力を受けるフロント内側をボールジョントとして遊びを無くしキャンバー剛性を高め、後ろ側は大容量のラバーブッシュとしてタイヤが前後に移動するコンプライアンスを持たせハーシュネスを抑制している。長らくFR用に . . . 本文を読む
この問題は過去に何度か記してきた。これは、BMWミニ(R56系)の前期型(N14およびN12エンジン)で多発している問題であり、クーパーS(N14)の一部車体番号のみ、メーカーサービスキャンペーンとして対応している。しかし、それ以外のN14エンジンやターボなしN12エンジンでも多く見られる現象だ。
現象は、ある瞬間(エンジン始動のクランキング時や加速からの反転減速時など)を切っ掛けにして、エ . . . 本文を読む