何故保険会社は修理工場と修理費の合意を図るのか
過日のこと、ある修理工場向けの保険金支払いを指導すべきことを業務とする組織の方(以下N氏と記す)と、しばし損害保険金に関わる損保と工場間の合意(これを業界内では協定と呼んでいる)を行うことについて、論議を戦わせることになった。
そもそも、この論議の端緒となったのは、N氏がコンテンツ動画を作成しYoutube動画としてアップしている意見について、 . . . 本文を読む
ハイデッカー大型観光バスフロントガラス交換作業
Youtubeで大型観光バス(ハイデッカー仕様)のフロントガラス取替作業をアップしているのを見つけ、感心深く見入ってしまった。
過去の損害調査でも、バスのガラス交換というのは、総数はさほどでもないがあり、ガラス価格が高額となることも知っていたが、こういう実作業を見ると、その大変さが理解できるところだ。なお、こういうガラスが高価になるのは、製造コ . . . 本文を読む
マット塗装の塗装料金はどう考えるべきか
私には理解しがたいという思いもあるのだが、カスタムとして個別に施すのならまだ判るのだが、現在のところ輸入車(ベンツ、BMW)らしいが新車のボデー外観塗装にマット(つや消し)塗装を施している車両が出て来ている。なお、これは一部細部のことで旧来からあったと思えるがGRヤリスとかCH-R特別仕様とか、スープラ(これはBMWで作るトヨタブランド車)だが、ボデー外観 . . . 本文を読む
アーサータシク氏のマツダCX5車体修復動画
過去何度か紹介してきた、Youyube動画でアーサータシク氏の車体修復動画だが久しぶりに見た。それは、修理対象車がマツダCX5と比較的身近なもので、どうやって料理するのかという感心が芽生えたからだ。
私は車体修復の技術者ではなく、その修理作業を予測し修理費の見積を思考する立場であるが、この様な動画を見て見て得られる知見は多くの知的資産を生むと思って . . . 本文を読む
インチキレストア談義 一昨日のことだが、知り合いのBPショップを2件ほど久しぶりに探訪しつつ、つい長話しで、仕事を邪魔してしまった。しかし、それぞれ、こういう話しで長話になるBPショップというのは、私と共通するクルマ好きで、仕事もホンモノを追求しているので、話しに熱が入り、時の経つのも忘れ、長話になってしまうのだろう。決して私が強いて、長話を強要している訳ではないことを強調しておきたい。
そん . . . 本文を読む
テンションロッドとコンプレッションロッド
事故車の見積技法に関わり、主に前輪ホイール(タイヤでも同意)が後退しているかどうかというのは、欠かせない観察ポイントの一つだろう。ただし、この時、その該当車のサスペンションがテンションロッド式かコンプレッションロッド式かを意識して判断することを忘れている場合や、まったく眼中にないという見積者(担当整備工場者や損保調査員)に未だいることに呆れることがある。 . . . 本文を読む
インドの自動車修理
インドは後進国で遅れているというイメージを持つ方も多いのかも知れない。
しかし、自動車以外のITとか学問系では、国立インド工科大学というのがあるそうだが、その入学倍率は日本の東大を遙かに凌ぎ、英才が結集していると云う。そこで行われる教育は、基礎実験はともかく応用実験は少ないと云う。ひたすら思考や論理により学問の深度を上げていくと云う手法で、将来のIT設計者を育てるのが国策だ . . . 本文を読む
アーサータシク氏の最新ボデー構造車修理
Youtubeはさまざまな自動車首里技術者の妙技が知れることもあるが、例えばセンターボデー(キャビン)の鋼板構造と、フロント骨格のアルミ材との接合など,ハイブリッド構造を用いた最新のボデー構造の修理技術を知る上でも興味深く眺めることが多い。
そこにいくと、日本の元来の整備屋が板金屋の真似事みたいなヘタクソかつ手際の悪い修理手法を、言葉だけはさも自慢げに . . . 本文を読む
ウェイク・スターター廻らずトラブルシュート【結果報告】
過日8/17付けで記した「ウェイクスターター廻らずのトラブルシュート」だが、結果報告をしておきたい。
これは、私の診断で、99.9%スターターモーター本体が悪いと件の板金屋さんに報告し、当の板金屋さんは日頃付き合いのあるNGP系の中古パーツ業社を経由してリビルトスターターを入手しており、本日取替作業を行うところへ遭遇したのだった。こうい . . . 本文を読む
ウェイク・スターター廻らずトラブルシュート
この世間ではお盆休みの今日この頃のこと、知り合いの板金屋さんでBMW・E90の次から次へ出るトラブルの修理を行って来たところだ。このBMW、2006年初度登録とそこそこ古いが、一時抹消期間が数年を超える放置で、累計距離数は3万そこそこだが、あそこを直せば次がと、次々トラブルが出続けている。
最初はバッテリー上がりで、新品バッテリー取替でセル一発でエ . . . 本文を読む
E90 DSCアクチュエーター修理(ポンプモーターロック修理)
BMW323iセダン(E90前期2006年モデル)で数年自宅前に一時抹消して野外保管されていた車両を、新たに登録して乗りたいというユーザーからの要望で知り合いの板金工場が預かり受託整備中であった。
当然バッテリー上がりを起こしているので、充電したけどセルが廻らないとのことで、長く完全放電させたバッテリーはダメだよと説明の上、たま . . . 本文を読む
※本事案は再掲するが、通常Pレンジ以外では外れるパーキングロックが、DもしくはRレンジで解錠されなかったがために、TMケースに大幅な亀裂が入りオイル漏れまでが生じたという故障だ。
今日(2/14)の夕刻前のこと、旧知の板金工場に立ち寄った際、修理屋稼業(現在では純な整備屋ではないが)40年をして初めて見たATケースの損傷というか損壊だろうを見たことを書き留めてみる。
折からリフトアップしてあ . . . 本文を読む
整備工場に伝えたい・原価意識の軽視
筆者は10年前まで損保の損害調査員(アジャスターと呼ばれるが私はのその名を嫌う)として、またディーラーのサービス所属員および、損保退職後の現在まで一事業者として車両関連の技術論などに関わり続けて来た。そんな約40年に渡り自動車整備およびBP工場と触れ合って来たり、見識の高い方々とも話すこともあり思うことだが、非常に僭越ではあり何を小癪なという意見も生じるかもし . . . 本文を読む
整備情報の提供がなされていない件のあれこれ
道路運送車両法の中で「自動車の点検および整備に関する情報」として、法57条の2で規定される条文で、「特定整備事業者又は当該自動車の使用者が点検及び整備(第四十七条の二及び第四十八条の規定によるものを除く。次項において同じ。)をするに当たつて必要となる当該自動車の型式に固有の技術上の情報であつて国土交通省令で定めるものをこれらの者に提供しなければならない . . . 本文を読む
フックジョイントの破壊
写真は昨日(3/25)見た軽4輪トラックのプロペラシャフトのフックジョイント(カルダン式とも云う)だが、ジョイントスパイダ(十文字の部品)のデフ側ヨークがねじ切れ破壊している訳だが、こいうのはある時突然の破壊というのはあり得ない。最初は、ニードルローラーが摩耗するなりしてジョイントガタが出て、その内ニードルローラーが摩滅離脱するなりして、ジョイント部がガタガタになり、発進 . . . 本文を読む