「あほリズム」
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原発再稼働の是非を巡る対立は、それぞれの社会的立場の違いから
考え方を異にしているが、しかし一度制御不能に陥ればその影響はそ
れぞれが属する社会の枠組みを超えて全ての生命の存亡に関わること
であるなら、それぞれは社会的立場を離れて個人、つまり一個の生命
体にもどって議論するべきではないだろうか。果たして我々は今の繁
栄を享受するためなら人類の未来、それどころか全生命の未来までも
犠牲にすることが許されるのだろうか?様々な意見が渦巻く中でもっ
とも心に届く言葉は「過ちて改めざる、是を過ちという」である。