「あほリズム」
(764)
私が国家、つまり社会を頼るのはその方が合理的だからで、私にと
って国家とは手段にすぎない。たとえば、夜道を照らす明かりは手段
であるが、ところが、虫たちはその明かりに群がることが目的になる。
しかしいくら群がってもそれらは幻想にすぎない。国家幻想である。
(765)
私にとって、私の代わりは存在しないが、国家の代わりは存在し得る。
(766)
国家という舟に身を預けても、舟が浮かぶニヒリズムという海からは
遁れられない。私は舟の有難さよりも、海の怖さが気になる。
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