「気候変動は社会的転換点に突入した」の追記
社会的転換点とはこれまで通りのやり方を変えようということで
すが、トランプ大統領の下でのアメリカはパリ協定からの離脱して
、これまで通りのやり方を踏襲しようとしていますが、しかし肝心
の金融を司るFRBの理事が「気候変動は『深刻』なリスクであり
、金融安定の評価や政策決定に影響する可能性があるという見方を
示した。」つまり、アメリカ政府はすべての人がトランプ大統領の
政策を支持しているわけではないことが、当たり前のことだが窺え
る。
さらに、「欧州連合(EU)財務相は8日に発表した共同声明で
、石油とガス、石炭に関連する事業への融資を段階的にやめるべき
だとした。EUの気候変動対策において大きな転換期になる可能性
がある。」とロイターの記事は伝えている。
これら2つの記事は明らかに気候変動がもたらす社会的転換点を
見据えた動きにほかならないが、ぬるま湯から脱け出せない既得権
益に与る蛙たちは、社会的転換点を見過ごして深刻な事態を招くこ
とになる。社会的転換点とはこれまで経済成長を地下で支えてきた
化石燃料の使用を見直すことで、それは当然大きな経済リスクに違
いないが、それは存亡の危機さえも懸念される気候変動リスクに勝
るものではない。われわれは来た道を引き返さなければならない。
* * *
『FRB理事、気候変動は「深刻
リスク」政策決定に影響も』
[サンフランシスコ 8日 ロイター] - 米連邦準備理事会(F
RB)のブレイナード理事は8日、気候変動は「深刻」なリスクで
あり、金融安定の評価や政策決定に影響する可能性があるという見
方を示した。
理事は、サンフランシスコ連銀が主催する初の気候変動と経済に関
する会合で、自身や同僚らは地球温暖化のリスクやコストを徐々に
真剣に受け止めつつあると指摘。「FRBは議会の規定により、金
融政策や金融安定、金融規制監督、地域消費者の金融問題を管轄し
ているが、気候リスクはそのいずれにも影響を及ぼす可能性がある
」と述べた。
サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は「気候変動は看過できない
問題。気候変動リスクは将来的な仮定の話ではなく、実際問題とし
てわれわれが今直面しており、対応が求められる」とした。
* * *
『EUが化石燃料への融資停止を
提案 気候変動対策で大きな転
換』
[ブリュッセル 8日 ロイター] - 欧州連合(EU)財務相は
8日に発表した共同声明で、石油とガス、石炭に関連する事業への
融資を段階的にやめるべきだとした。EUの気候変動対策において
大きな転換期になる可能性がある。
全ての化石燃料への融資を打ち切ることをEU財務相が提案するの
は初めて。これまでの提案は石炭発電所への融資打ち切りにとどま
っていた。全て打ち切った場合、EUの政策金融機関である欧州投
資銀行(EIB)による数十億ユーロの化石燃料計画への融資がな
くなる可能性がある。EIBは昨年20億ユーロ(21億ドル)近
くを化石燃料計画に貸し出した。EIBの統計によると、13年以
降、こうした融資は総額134億ユーロに上る。
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