「あほリズム」
(529)
循環再生されない近代文明は、ニーチェが唱える
事実存在としての「同じものの永遠なる回帰の思想」
に反する。世界とは変遷流転しながら円環する生成
であるとすれば、近代文明は円環から外れた直線で、
直線には永遠性がない。永遠なる回帰が達成されな
い世界はいずれ消滅する。つまり、我々はもう一度
自分自身に回帰することはない。
(530)
「世界内存在」とは、つまり「自然内存在」のこ
とであり、そもそも「自然内存在」とは自然がなけれ
ば存在しない。もちろん、「自然内存在」とは我々の
ことである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます