『東京五輪の開催可否「10月ごろ評価」される筈だったが』
https://www.asahi.com/articles/ASN5Q3VZQN5QUHBI019.html
東京五輪の準備状況を監督する国際オリンピック委員会(IOC)
のジョン・コーツ調整委員長は、来年に開催ができるかどうかを評
価する時期が10月ごろになるとの考えを示した。コーツ氏の地元、
豪州のオーストラリアン紙が22日、報じた。
コーツ氏は「五輪は2021年のみ開催される」と延期の選択肢はな
いとも明言。選手団やメディア、ボランティアら数万人が世界中か
ら集まる五輪では、新型コロナウイルスのワクチンが開発されても
、十分な量が量が世界中で確保できなければ、開催は難しいとの見
方を示した。シドニー=小暮哲夫2020年5月22日 12時08分
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新型コロナウィルスのパンデミックによる東京オリンピックの開
催が一年延期されたことから、今年5月22日の時点では、来年の
開催の可否を「10月ごろに評価」する筈だったが、もうすでに1
1月の半ばになっているのに、開催されるという評価は報じられて
いない。これは評価を先延ばししているからで、もちろんそれはパ
ンデミックの終息が見込めず、いやそれどころかヨーロッパでは二
度目のロックダウンを余儀なくされている国さえあり、日本でさえ
も第3波が襲来していて、このままではとても開催できる状況では
ないことは誰の目にも明らかである。望みはワクチンの開発だが、
「十分な量が世界中で確保できなければ、開催は難しいとの見方を
示した。」であれば万策尽きたと言わざるを得ない。
遅ればせながら今になってジョン・コーツ調整委員長ではなく、
IOCバッハ会長自らが来日したが、これはより深刻な決断を伝え
るためではないだろうか。もちろん彼は「中止」などとは一言も言
っていないが。
(おわり)