福岡伸一の著作は2冊目であるが、この人の書く文章は味わいがある。実験に追われる科学者というより思索にふける随筆家という感じだ。 . . . 本文を読む
朝鮮の南北境界線を意図せず越えてしまった一漁師の苦難の物語である。北朝鮮と南の韓国-国家体制から生活様式、人々の考え方や価値観がまるで違う2つの体制から、苦渋の選択・決断を迫られる何の力も持たない一人民。「金正男」が暗殺された直後のこともあり、北朝鮮の非道ぶりだけがあぶり出され取りざたされる昨今だが、”南”にも問題がないわけではない。いろいろな問題を考えさせられる。 . . . 本文を読む