【 『北陸新幹線京都延伸を考える市民の会』のチラシ 】
【 2021年12月20日~25日 】
『北陸新幹線京都延伸を考える市民の会』(以下、『市民の会』)の活動を受けて、京都市の北区で19日に開催された「北陸新幹線延伸問題を考える北区の会」の結成総会に参加してきた。すでに京都府市レベルで有志による会が作られ、チラシも配布され、学習会や書名活動も展開されているが、地元北区でも運動を活発化させる必要から今回の結成集会が設定された。
最初に今までの経緯を踏まえ、先駆的に活動されてきた榊原義道さんの講演(現状報告)があり、若干の質疑応答のあと、参加者全体で会の設立が確認された。(具体的な体制は今後順次決められていく予定のようである。)
〇 〇 〇
『市民の会』のチラシは、市民目線で分かりやすく、しかも要点を的確にとらえたすばらしいものだと思うが、何分にも短い文章に要約されたものなので補足説明があったら、なお分かり易い。
報告の中で参考になった、主だった内容をいくつか紹介しておくと以下のようである。
・そもそも、3つのルート(敦賀-米原ルート、小浜-京都ルート、舞鶴-大阪ルート)の内、小浜-京都ルートに決め
られた経緯が市民に全く知らされていないこと。敦賀-米原ルートに比べ3倍以上んの経費がかかるのに(全線の
8割がトンネル)その合理的根拠が全く示されていないこと
・あたかも「国が決定した事業」のように喧伝されているが、自民・公明党中心で構成された政府のプロジェクトチ
ームが勝手に決めたことで、「国が直接コメントする立場にはない」答弁が返されたという。またJRも事業主に
はなっておらず、できあがった路線を借り受ける立場に過ぎず、運営に責任を持っていないこと。建設費の増大で
出た赤字は国民の税金でまかなわれるという
・リニア新幹線で問題になっている「水涸れ」の問題や大量に出る土砂の処分も含め、全く検討されておらず、どこ
かが対応を考えるだろうという無責任体制。(自治体に責任を丸投げー逆に言えば《知事の職責》は大きい)
・東京の外環状線における「陥没事故」で問題となった「大深度工法」は、直上の地域だけでなく広範囲に影響を与
え、水脈の切断や「水盆」の枯渇による影響も考慮されていないこと。1例として、東海道新幹線の工事で東山ト
ンネルの直上の民家が土壌の水涸れにより傾き何軒も倒壊した過去の事故が忘れ去られようとしていることが挙げ
られた
・京都近辺の土壌には多くのヒ素などの物質が含まれていて、それが地上に出て空気にさらされると有害化して環境
に多大な悪影響を与える
等々、他にも具体例が多く示された示唆にとんだ内容だった。
そもそも、京都市の財政(京都府だって同じだと思う)が逼迫していると思われる中、こんな《無駄》で《有害な事業》にお金をつぎ込む必要があるのか、全く理解できない。
市民の会の署名用紙の裏に印刷されている標語では別の角度から要点がまとめられていて、これを見ればこの計画が《実にいい加減》で《無責任極まりなく、かつ誰が考えてもおかしく馬鹿げた狂気の沙汰》であることが浮かび上がってくる。
わたしも京見峠のおいしい湧き水を定期的に利用しているが、京都盆地の水瓶が枯れてそれが利用できなくなったら、多くの市民はもとより、伏見の酒蔵や出水や各地の豆腐製造元やら茶道の家元らは直接の影響を受け、伝統産業の崩壊につながる。これは、自民党・共産党といった党派で争う問題でなく全京都市民にかかわる切実な問題なのだ。
真に 『京都の真下に トンネル掘って 北陸新幹線通すって 本気?』 である!
一人でも多くの人に、この中身を理解してもらい賛同していただき、なんとしても「計画の白紙撤回」にしていくことが必要と強く感じた。
【 署名用紙の裏面の兵庫 】 と 【 チラシの中面 】
講師:松原義道さんの講演 レジュメを参照する
『北陸新幹線京都延伸を考える市民の会』のサイト
『市民の会』ーYuoTubeのサイト
【 2021年12月20日~25日 】
『北陸新幹線京都延伸を考える市民の会』(以下、『市民の会』)の活動を受けて、京都市の北区で19日に開催された「北陸新幹線延伸問題を考える北区の会」の結成総会に参加してきた。すでに京都府市レベルで有志による会が作られ、チラシも配布され、学習会や書名活動も展開されているが、地元北区でも運動を活発化させる必要から今回の結成集会が設定された。
最初に今までの経緯を踏まえ、先駆的に活動されてきた榊原義道さんの講演(現状報告)があり、若干の質疑応答のあと、参加者全体で会の設立が確認された。(具体的な体制は今後順次決められていく予定のようである。)
〇 〇 〇
『市民の会』のチラシは、市民目線で分かりやすく、しかも要点を的確にとらえたすばらしいものだと思うが、何分にも短い文章に要約されたものなので補足説明があったら、なお分かり易い。
報告の中で参考になった、主だった内容をいくつか紹介しておくと以下のようである。
・そもそも、3つのルート(敦賀-米原ルート、小浜-京都ルート、舞鶴-大阪ルート)の内、小浜-京都ルートに決め
られた経緯が市民に全く知らされていないこと。敦賀-米原ルートに比べ3倍以上んの経費がかかるのに(全線の
8割がトンネル)その合理的根拠が全く示されていないこと
・あたかも「国が決定した事業」のように喧伝されているが、自民・公明党中心で構成された政府のプロジェクトチ
ームが勝手に決めたことで、「国が直接コメントする立場にはない」答弁が返されたという。またJRも事業主に
はなっておらず、できあがった路線を借り受ける立場に過ぎず、運営に責任を持っていないこと。建設費の増大で
出た赤字は国民の税金でまかなわれるという
・リニア新幹線で問題になっている「水涸れ」の問題や大量に出る土砂の処分も含め、全く検討されておらず、どこ
かが対応を考えるだろうという無責任体制。(自治体に責任を丸投げー逆に言えば《知事の職責》は大きい)
・東京の外環状線における「陥没事故」で問題となった「大深度工法」は、直上の地域だけでなく広範囲に影響を与
え、水脈の切断や「水盆」の枯渇による影響も考慮されていないこと。1例として、東海道新幹線の工事で東山ト
ンネルの直上の民家が土壌の水涸れにより傾き何軒も倒壊した過去の事故が忘れ去られようとしていることが挙げ
られた
・京都近辺の土壌には多くのヒ素などの物質が含まれていて、それが地上に出て空気にさらされると有害化して環境
に多大な悪影響を与える
等々、他にも具体例が多く示された示唆にとんだ内容だった。
そもそも、京都市の財政(京都府だって同じだと思う)が逼迫していると思われる中、こんな《無駄》で《有害な事業》にお金をつぎ込む必要があるのか、全く理解できない。
市民の会の署名用紙の裏に印刷されている標語では別の角度から要点がまとめられていて、これを見ればこの計画が《実にいい加減》で《無責任極まりなく、かつ誰が考えてもおかしく馬鹿げた狂気の沙汰》であることが浮かび上がってくる。
わたしも京見峠のおいしい湧き水を定期的に利用しているが、京都盆地の水瓶が枯れてそれが利用できなくなったら、多くの市民はもとより、伏見の酒蔵や出水や各地の豆腐製造元やら茶道の家元らは直接の影響を受け、伝統産業の崩壊につながる。これは、自民党・共産党といった党派で争う問題でなく全京都市民にかかわる切実な問題なのだ。
真に 『京都の真下に トンネル掘って 北陸新幹線通すって 本気?』 である!
一人でも多くの人に、この中身を理解してもらい賛同していただき、なんとしても「計画の白紙撤回」にしていくことが必要と強く感じた。
【 署名用紙の裏面の兵庫 】 と 【 チラシの中面 】
講師:松原義道さんの講演 レジュメを参照する
『北陸新幹線京都延伸を考える市民の会』のサイト
『市民の会』ーYuoTubeのサイト