村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

北泉海岸

2012年02月10日 18時30分00秒 | 震災・放射能

明日で震災と大津波被害から11か月を迎えます。

久しぶりに北泉海岸に行ってみました。

北泉海岸は、一年中サーフィンに適した波が自慢でした。
日本でも有数のサーフスポットとして知られ、年間通して県内外のサーファーが訪れていました。
世界サーフィン大会もここで行われ、世界からもサーファー達が波に乗りに来ていました。

夏になれば、海の家でおいしそうな香りが漂い、きれいな砂浜ではたくさんの子供たちが歓声を上げ、思う存分遊んでいました。

たくさんの人々が親しんできた、北泉海水浴場・シーサイドパーク。それをちょっと思い出してみました。

過去の写真は北泉シーサイドパークの案内写真を使わせていただきました。

 

夏になれば南相馬市民は北泉海岸に海水浴に行きました。そういえば、毎年夏にイベントが開かれ花火大会も開催されていましたよね。

オートキャンプ場は松林の中にきれいに整備され、冬を除きいつもにぎわっていました。シーズン中は予約を取ることも難しいくらいだったと思います。

高台にはわんぱく広場やアスレチック施設もあり子供たちも多く集まり楽しんでいました。

コミュニティハウスでは日帰り入浴もあり、四季を通じて楽しめる施設でした。

3.11の大震災と大津波でその状況は一変し壊滅的な被害を受けてしまいました。現在では、がれきが撤去されきれいに整地されています。高台のわんぱく広場やアスレチックには被害がありませんが、使用出来ない状況になっています。

震災後と現在の様子を比較してみたいと思います。

上が4月上旬の写真ですが、地盤沈下の影響か砂浜がなくなっていました。現在では砂浜が少し戻っています。震災前は約100m位の砂浜があった記憶があります。

あのきれいな松林はすべて流され、トイレやシャワーを備えた建物は残っていますが、4月の状態ではがれきにうずもれるような状態で周囲も津波で流されてきたがれきだらけでした。現在ではがれきがきれいに取り除かれています。

わんぱく広場やアスレチック施設から駐車場やコミュニティハウスへ行くのに橋が架けられていました。津波で途中から流されていますが、道路からの高さは10m位あると思われます。橋の向こうに見えるのは以前松林やキャンプ場などがあったところです。4月の状態は、海水が引けずにがれきや松の木が散乱していました。現在ではきれいに整地されがれき等の残骸はありません。

今朝の新聞によるとここに再生エネルギー基地の整備が検討されているそうです。もう市民が海水浴を楽しめる海岸がなくなるのでしょうかね。

橋の上から北泉地区を望んだ写真です。4月には田んぼに海水が残りがれきと汚泥にまみれていましたが、現在では整備が進み田んぼのがれきもきれいに取り除かれています。

津波被災地では、被災した家屋やがれきの撤去が急ピッチで進んでいます。私の出勤途上でも基礎だけが残っていた住宅地が基礎もきれいに取り除かれ整地されてきました。

今年は「復興元年」として「警戒区域」を除く被災地の復興が進んでくると思います。

「警戒区域」内で津波被災した方たちは、別の地域への移転を考えているようで、すでに地元から離れた土地に家を購入した方も多くいます。早く地域の復興をどうするか現実的な構想を示さないと、本当に地域のきずなは失われていきますね。