今週の月曜日に会社に出勤したとき「警戒区域」境界のガードレールに花が手向けられていました。
毎月の月命日に津波被災者の親族がここまで来て冥福を祈っているようです。
現地に行って祈りたいのでしょうけど、このただのガードレールが大きな壁となっています。
「警戒区域」が設定されてからこの「壁」の前では色々なことがありました。
最近ではあまり見られなくなりましたが、「観光客?」が来て記念写真を撮っていく姿はよく見かけられました。津波被災地を見学して有名な「警戒区域」の看板の前で写真を撮らなければならないようです。私らから見れば本当に頭にくる光景でした。
外国の取材陣も多く訪れました。英語やらフランス語やらわけのわからない言葉で取材されても答えようがないですよね。
日本の取材陣も多く訪れましたが、本当に取材なのか見物なのかわからないような人が多くいました。
「警戒区域」設定当初は、防護服を着て放射線測定の線量計で線量を測りながらの取材が多かったですね。我々が普通に作業している姿をみて「大丈夫ですか?」とよく言われたものです。大手のテレビ局はきちんとした取材をしていましたから、それ以外の取材はあやしいですよね。
お坊さんもよく訪れました。「警戒区域」に向かって読経を唱えていました。被災者を弔う気持ちは本当にありがたいことなのですが、会社の正門に塔婆を立てられるのには困りました。簡単に撤去なんかできませんよね。
早朝によく車が止まっていることがありました。地元の人かわかりませんが、「警戒区域」に入りこんでいる人はいましたよね。
今ではここを訪れる人は少なくなりましたが、まだまだ休日になると見学者が訪れているようです。
警察の警戒もかなりの頻度で行われています。「警戒区域」内も外もここの「壁」で折り返しています。色々な県のパトカーが警戒しています。
「警戒区域」に入り込んだらすぐに逮捕されてしまいますよ!!
4月には「警戒区域」の見直しが行われるようなのでこの「壁」が撤去されるんでしょうかね。そしたら少しは毎日感じている圧迫感はなくなるかもしれませんね。
早く自由に出入りできる日が来るのを祈るばかりです。