昨日の新聞に「避難中学生から恐喝容疑 会津地方の同級生4人補導」という記事が載っていた。
会津地方の中学1年生が県中地方の学校から放射能から逃れるために転校してきた男子生徒を恐喝し金銭を脅し取ったということだ。かかわった生徒は16名もいて総額は50万円以上になるという。
放射能の恐怖から逃れるために避難し、避難した先で集団恐喝にあい、また避難しなければならなくなった気持ちは大変なものだったろう。
確かに会津地方は風評被害だけで放射能の恐怖はないかもしれない。だから放射能の恐怖から逃れてきた子供の気持ちなんか理解できなかったのかもしれない。でも、この行為はひどすぎる。
同じ福島県人でこんなに大変な思いをしているときに、こんな事をするなんて福島県の恥ですよね。
先日、隣組の総会があった時にもいじめ話が出ました。
「緊急時避難準備区域」内では学校の再開ができずに、30km圏外の学校を間借りして授業をしていたのですが、やはり他校の生徒への嫌がらせは多くあったようです。
トイレを使わせてもらえなくてお漏らしをした子供もいたと聞きました。
小学生の孫がいるじいさんも小学校の先生をやっている人に抗議していましたが、表面に出ないだけでかなりの嫌がらせがあったようです。先生も注意して見ているようですがなかなか見つけて注意することが難しいと言ってました。
俺の孫も山形県の小学校で受け入れてもらってますが、いじめにあっているようなことは聞きませんでしたので安心しています。
早く友達を作ることができない子供や、なかなかみんなに打ち解けることができない子供が標的にされてしまうんでしょうね。
南相馬市原町区の幼稚園から小学生までの子供は半数以上がまだ避難している状況です。避難している子供たちは、本当は南相馬から離れたくて避難しているんじゃないんです。みんな以前のように友達と一緒にいたいのに無理やり離されているんです。かわいそうですよ。
避難した先の学校でいじめにあっている子供がいると聞くと、自分の孫がいじめにあっているようでかわいそうでなりません。
こどもだけではなく大人へのいじめもたくさんありました。
「福島」と聞いたり見たりしただけで、差別を受けたり、嫌がらせにあった話は多く聞いています。現実に嫌がらせにあった車も見たことがあります。表面上は福島県民の事を思っているようですが、嫌がっている人も多くいるということです。
原発事故直後は、福島県人というだけで結婚を破棄された話も聞きました。女の子を持つ親にとっては将来が心配だと言っています。
同じ日本人としてそういう行為をする人の気持ちが理解できません。
そういう人権的な風評被害もあることを国会議員の皆さんにも理解してほしいですね。
そして、東電の社長さん賠償金を出し渋りしているようですが、あなた方のせいでこのような嫌な思いをさせられている被害者の気持ちをわかってくださいよ!!