村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

普通救命講習会

2012年03月16日 19時36分23秒 | 日記

今日は消防署が開催した普通救命講習会を受講してきました。

3時間の受講時間でしたがすべて実技講習で大変参考になりました。

震災があってから、いざという時に自分は何ができるんだろうと思うようになりました。目の前に人が倒れていたらどういう行動をとっていいかたぶん判断がつかないと思う。でも、知らないふりをするわけにもいかない。何かしなければならない状況に置かれたらと思ったら不安になってしまいました。そんな時に普通救命講習会の話が出たので受講をすることを決心し、今日実現しました。

かなり前に普通救命講習会は受講していたのですが、その後にAEDの普及があってからかなり処置方法が変わった話を聞いていたので、今日の講習で実際に体験できてよかったと思います。

今日受講した処置方法を紹介したいと思います。

一次救命処置(BLS)の手順

① 倒れている人を発見したら

まず周囲に危険がないか確認する。

これは二次災害を防ぐためであり救助者の安全が最優先するからである。救助者がけがをしては何もなりませんからね。

② 反応の確認

近くによって肩を叩きながら相手の耳元で「大丈夫ですか?」などと大きな声で呼びかける。

③ 通報

呼びかけに反応がなければ大声で「誰かいませんか」と叫んで助けを呼び、周囲の人に119番通報とAEDの手配を頼む。

「あなたは、119番に通報をお願いします。」

「あなたは、近くにAEDがあったら持ってきてください。」

④ 呼吸の確認

呼吸確認は以前の「見て・聞いて・感じて」ではなく目視だけで迅速に行う。10秒以内で胸とお腹の動きを見る。

普段通りの呼吸がある場合は、回復体位と言って嘔吐した場合のどに詰まらないように、また、呼吸が楽になるように横向きに寝かせる。

⑤ 胸骨圧迫

普段通りの呼吸がない場合は心停止の可能性が高いのですぐに心臓マッサージに入る。

胸の真ん中に手の付け根を置き、肘を真っ直ぐ伸ばし上半身の動きで、少なくとも5cm程度沈むように、少なくとも100回/分の速さで圧迫を30回繰り返す。子供の場合は体の3分の1くらい沈むように。

訓練をうけていない救助者は気道確保・人工呼吸を行わずAED到着まで胸骨圧迫を続ける。

十分な訓練をうけている救助者は胸骨圧迫30回のあと人工呼吸2回を行う。

周囲に人がいる場合には2分で交代してもらう。または交代を申し出る。胸骨圧迫だけ2分~3分でも相当に疲れる。1分間だけの交代でも相当に助かる。一人で続けていると極度に疲労し圧迫が弱くなってくる。俺の場合は30回でも疲れてしまいました。

⑥ 気道確保と人工呼吸

気道確保は、仰向けに寝かせた状態で、片手で額をおさえあごの先端を持ち上げる。

人工呼吸は、口を覆い、鼻をつまむ。約1秒かけ胸の上りが見えるまで2回呼吸を吹き込む。肺活量測定のように多量の呼気を吹き込むと空気が胃に流れてしまうので注意すること。

胸骨圧迫(心臓マッサージ)と人工呼吸の割合は、30:2で胸骨圧迫を優先する。訓練を受けていない方は、胸骨圧迫だけを繰り返してもよいということです。とにかく心臓を動かし続け血液を流し続けなければならないということです。30回の心臓マッサージはかなりきついです。それを救急隊が到着するまで続けなければなりませんので、やはり交代の人を要請しないとだめですね。

⑦ AEDが到着したら

すぐに使用します。

AED には蓋を開けると自動的に電源が入るタイプと救助者が電源ボタンを押す必要のあるタイプとがあります。

電源ボタンを押すと機械が操作方法をガイドしてくれます。その操作方法に従って操作しましょう。でも、準備している間は胸骨圧迫を続けてください。

AEDの操作は、

1. 機械の電源ボタンを押すまたはフタを開ける。

2. パットを取り出しイラストの通りに体に張り付ける。胸骨圧迫を続けながら張り付ける。

3. 「解析中です離れてください」とメッセージがあったら身体から離れてください。体に触れていると誤作動を起こすことがあります。

4. ショックが必要な場合は、「ショックが必要です。充電中です。離れてください。」の案内がありますので、身体から離れて充電完了を待ってください。

5. 充電が完了し「ショックボタンを押してください。」と案内があったら身体に触れていないことを確認しショックボタンを押します。

6. ショックが完了したら、AEDが心臓のリズムを自動的に解析します。

7. 「ショックは不要です」と解析したら心停止状態ですので、すぐに胸骨圧迫を再開します。その後、約2分間で再びAEDが解析を開始します。そして、4.の操作に入ります。その処置の繰り返しを救急隊が到着するまで続けなければなりません。

子供の場合は、子供用のAEDパットがありますのでそれで実施してください。

以上の処置手順を繰り返し練習しましたが、いざという時に一人では講習を受けた人でも本当に難しいと実感しました。本当に周りの人の協力が必要ですね。

知らないふりや関わり合いになりたくない人が多くいると思いますが、いざという時には恥ずかしがらずに大声で助けを求めてください。、みんなで助けるということが大事ですね。

俺も心臓に疾患があるのでもしかすると誰かに処置をしてもらう立場になるかもしれません。その時にはよろしくお願いします。なるべく力のある男は胸骨圧迫を、力のない女性は人工呼吸をお願いします。

消防の防災記念館や防災センターみたいなところではいつも普通救命の体験ができると思いますので、皆さんもいざという時のために体験してみてはどうでしょうか。