遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

歌声ひろば2

2017-11-21 09:44:18 | 日記
平成29年11月21日(火)

ロシア民謡 カチューシャ


この歌は、カチューシャという娘が戦地にいる
恋人を思って歌う抒情歌で、1941年に
「独ソ戦争」が始まると兵士間で愛され歌われ
る様になり、国中に広まります。
やがてジャズ風な陽気なリズムにアレンジされ
軽快なリズムと踊りを加え大ヒットします。




日本では戦後、歌声運動が盛んな頃にロシア民
謡として、ともしびやカチューシャの曲が歌わ
れる様になり、歌声喫茶の「ともしび」等から
広く全国に広まって行きました。
日本語の訳詞は「関鑑子」さんにより、原曲と
若干異なり、少女カチューシャの歌う春の歌と
して、仄々としたとても長閑な詩となっていま
す。あの頃は誰もが知り、直ぐに口ずさむ事が
出来る楽しい唄です、、、、。

カチューシャ(原曲の邦訳)
作詞 : ミハイル・イサコフスキー
作曲 : マトヴェイ・ブランテル




① りんごと梨の花咲き
  川面に霧が漂っていた
  カチューシャは岸辺に立っていた
  岸辺の高い崖の上に

② そこで歌っていたのは
  草原と青灰色の鷲の歌
  愛する人の大切にしまっている
  便りの人の歌

③ どうか乙女の小さな歌よ
  飛んでゆけ陽の光の向こうへ
  遥か国境にいる兵士のもとへ
  カチューシャからの便りを伝えておくれ

④ 純情なあの娘の事を思い出す様に
  あの娘の歌が聞こえる様に
  故郷の大地を守れる様に
  カチューシャの愛がいつまでも在る様に

⑤ りんごと梨の花が咲き
  川面に霧が漂っていた
  カチューシャが岸辺から去っていく
  遠く口ずさむ唄とともに

カチューシャ(関鑑子さんの日本語訳)


① りんごの花ほころび
  川面にかすみ立ち
  君なき里にも
  春はしのび寄りぬ

② 岸辺に立ちて歌う
  カチューシャの歌
  春風やさしく吹き
  夢の湧くみそらよ

③ カチューシャの歌声
  はるかに丘を越え
  今なお君をたずねて
  やさしその歌声

④ りんごの花ほころび
  川面にかすみ立ち
  君なき里にも
  春はしのび寄りぬ


現在、他の国特に東欧やドイツ、ヴェトナム
中国等ではこのメロデイに各国独自の詩を付
けて歌われています。
亦、イタリアでは戦前にバルチザンの蜂起を
促すための詩を付け、戦いの弾みをつけたと
の記述もあります。

ともあれ、 この歌は歌声喫茶の一世風靡を
した象徴の様な曲ですネ、、、、。


今日の1句

歌声の遍はりたり冬ぬくし    ヤギ爺

※遍はる:あまねわる、広く行き渡ること