遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

朴の花

2021-05-13 16:23:53 | 日記

令和3年5月13日(木)

朴(ほう)の花 : 朴散華

モクレン科モクレン属の落葉高木、高さ20mにもなる。

日本特産で山地に自生する。

幹は灰白色で直立し、高い枝先に黄白色の8,9弁の大輪

(15~20cm)の花をつける。

木が高いので下からは見つけにくいが、山中で何処からか

漂いくる強い香りにより朴の花を見つけ出す。

俳句では「朴散華」(ほうさんげ)と詠まれる様だが、

実際には散華せず、そのまま萎れて落ちていく。

朴の葉は、「ほう葉寿司」に使われ、樹木は「まな板」材

として使用されている。

 

名古屋の東山植物園(現在はコロナ感染防止の為休園中)

では、先日(5月8日)「朴の花」が開花したと、植物園

のオフィッシャル・ブログで紹介していた。

4月30日に朴の木の枝先に蕾が見つかり、観察を続ける。

5月8日、中央にある赤い雌蕊の柱頭部を反り返らせ、花粉

を受け取れる状態になる。 この時期を雌性期という。

咲いた花はその夜一旦閉じる。

5月9日、翌日再び開くと今度は上部の雌蕊の柱頭部は閉じ

下部にある雄蕊が張り出して開く。 次第に葯が裂開して、

花粉を出す。 この時期を雄性期という。

咲いた当日は雌、一旦閉じて翌日は雄になり性を変える。

この仕組みで朴の木は開花受粉せず、昆虫に花粉を媒介して

もらい、次の世代を残す。

(東山植物園オフィッシャル・ブログより引用した。)

残念ながら愛知県下もコロナ過で「緊急事態宣言」を発令

され、暫くは外出自粛が要請中である。

 

今日の1句

朴の花香り目で追ひ探りをり   ヤギ爺



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