令和3年5月13日(木)
朴(ほう)の花 : 朴散華
モクレン科モクレン属の落葉高木、高さ20mにもなる。
日本特産で山地に自生する。
幹は灰白色で直立し、高い枝先に黄白色の8,9弁の大輪
(15~20cm)の花をつける。
木が高いので下からは見つけにくいが、山中で何処からか
漂いくる強い香りにより朴の花を見つけ出す。
俳句では「朴散華」(ほうさんげ)と詠まれる様だが、
実際には散華せず、そのまま萎れて落ちていく。
朴の葉は、「ほう葉寿司」に使われ、樹木は「まな板」材
として使用されている。
名古屋の東山植物園(現在はコロナ感染防止の為休園中)
では、先日(5月8日)「朴の花」が開花したと、植物園
のオフィッシャル・ブログで紹介していた。
4月30日に朴の木の枝先に蕾が見つかり、観察を続ける。
5月8日、中央にある赤い雌蕊の柱頭部を反り返らせ、花粉
を受け取れる状態になる。 この時期を雌性期という。
咲いた花はその夜一旦閉じる。
5月9日、翌日再び開くと今度は上部の雌蕊の柱頭部は閉じ
下部にある雄蕊が張り出して開く。 次第に葯が裂開して、
花粉を出す。 この時期を雄性期という。
咲いた当日は雌、一旦閉じて翌日は雄になり性を変える。
この仕組みで朴の木は開花受粉せず、昆虫に花粉を媒介して
もらい、次の世代を残す。
(東山植物園オフィッシャル・ブログより引用した。)
残念ながら愛知県下もコロナ過で「緊急事態宣言」を発令
され、暫くは外出自粛が要請中である。
今日の1句
朴の花香り目で追ひ探りをり ヤギ爺
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます