令和2年8月15日(土)
盆 : 盂蘭盆会、魂祭り
7月13日から16日の間は、先祖の霊を迎えて、
もてなし、送るまでの行事で、「盆」「盂蘭盆会」
「魂祭り」等といわれる。
釈迦の高弟の目蓮が餓鬼道に落ちた母親の苦しみを
救うために行ったのが起源とされる。インドで行わ
れていた「農耕儀礼」から発している。
日本では「日本書紀」に「推古天皇14年(606年)
の4月8日、7月15日に設斎(おがみ)す」とあり、
我国で最古の仏教行事といわれている。
古くは年末に行われていた様だが、時代を経て江戸時代
には現在の様な庶民の盆の行事の形が完成された。
7月12日には「盆用意」として、盆を迎える準備を行
い、墓の掃除等をする。精霊棚を設え、真菰を敷き、
野菜等の供物を整える。
御精霊様(おしょろいさま)を早くお迎する様に胡瓜で
馬を作り、ゆっくり送るために茄で牛を真菰に乗せる。
13日には、「迎え火」を焚いて先祖(精霊)を迎え、
精霊棚に、米や野菜、さらには三が日の朝、昼、晩に
調理した家族の食物と同様の物を器に盛付供える。
盆に先祖の霊を弔うために僧侶を招き,経をあげて
貰う。
15日の晩、送り火を焚き先祖(精霊)を送る。
御精霊様、供物等を真菰に包み舟形を作り川へ流し
たが、今では禁止となり、寺へお布施と伴に収める。
これ等の行事、昔は陰暦で行われていたが、今では
主に都会では陽暦で行われるが、様々であり、、
我が家(本家)では、月遅れの陽暦8月13日から
行っている。
盆休みには、都会に住む家族が、故郷の父母の元へ
帰省し、先祖の墓へ参るのが恒例行事であるが、、
今年は新型コロナウイルスの影響で帰らぬ(帰れぬ)
人が多く、、、それに目を付けた「代行サービス」が
全国で流行している。
先日、名古屋のタクシー会社が「墓参代行サービス」
をするニュースが流れた。依頼を受けた墓の掃除を
し、墓に参り、それを写真に収めNET配信する。
コロナの影響で帰省できず、止むを得ぬ事情は判る
が、何だかとてもやるせない気分である、、、、
今日の1句
盆供養母の繰り言聞こへ来る ヤギ爺
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