令和2年7月2日(木)
半夏生 : 半夏雨
夏至から十一日目の今日は、「半夏生」で
七十二候の一つ。
サトイモ科の烏柄杓の漢名「半夏」が生じるので
この名がある。 (烏柄杓は毒草で要注意)
この「半夏」を田植えの終了の日としている所が
多いのは、この日以降の田植時期的には遅くて
収穫が儘ならなかったための様である。
九州地方では梅雨の終わりの休み日、関東地方で
は畑作の祝い日である様に、全国で様々な農事に
関する習わしがある様だ。
関西では半夏生の頃に豊作を祝って、「蛸」を
食べる習慣があるという。
作物がタコの脚の様に、大地に根を張るようにと
の事。 又、タコにはアミノ酸の一種のタウリン
が豊富に含まれ蒸し暑くなるこの時節、疲労回復
にタコを食べるのが良いとの説もある。
半夏生草 : 片白草
ドクダミ科の多年草。 どくだみより大型で独特
の臭気がある。
湿った場所を好み、沼地等湿地帯に多く見られる。
草丈60cmから1m以上にもなる。
葉の成長と同時に浅黄色の小花を密生した花穂を
出す。 葉が白くなるのは虫を呼ぶためという。
名の由来は、七十二候の半夏生の頃に葉が白くな
るからとも、又、葉が半分だけ白くなるのを半化
粧と、とらえたことからともいわれる。
この季節、鶴舞公園、徳川園や東山植物園の池の畔
に半夏生草が見られる。
また、ご近所の寺院や広い庭のあるお屋敷等にも
庭、鉢植え等が植えられている。
今日の1句
現世の哀れみつのり半夏生 ヤギ爺
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