遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

雲の峰

2020-08-13 16:22:09 | 日記

令和2年8月13日(木)

雲の峰 : 入道雲、積乱雲

俗にいう入道雲といわれる積乱雲のこと。

積乱雲は四季を通して生じるが、雲の峰といえば

夏の積乱雲をいう。夏の強い日差しによって生じた

上昇気流に乗って押し上げられ、垂直に大きく延び

た濃い雲で巨大な塔や山の様な形をしている。

日差しを受け、真っ白く輝くその威容から「雲の峰」

と言われる。

基は漢詩の言葉から連歌の用語となり、季語として用

いられるようになった。 山並みの様に雲の立ち並ぶ

のを見るのは、夏の情感を一気に盛り上げてくれる。

学名は、積乱雲だが上空に盛り上がったその形から、

「入道雲」といわれ、これを地方に依って様々な名

で呼ばれている。関東地方では「坂東太郎」、大阪で

は「丹波太郎」、九州では「比古太郎」等と呼ばれる。

 

盆休(13日)朝、ベランダ側の窓を開けると、、、

一面の青空に、雲の峰が張り出して、、、、夏の空。

公園にはタモ(虫取網)を手に、父子が樹木を見やる。

玄関のドアを開け、間仕切りの戸を次々明け放つ、、

風が部屋中を通り抜け、誠に心地良い。

カミさんは何時ものように出かけ、、早速ソファーに

寝っ転がり読みかけの本を読む。

椎名誠著作「本の夢 本の力」

旅行好きの著者が、世界の辺境地に魅せられたのは、

SFマガジンや地球探検記等の不思議な世界が、彼

(椎名誠)を旅へと誘う、、、この本には多くの

不思議な生き物や辺境の旅の出来事ばかりが、、、

へデングの「さまよへる湖」、ダーウインの「ビーグ

ル号航海記」、マリノフスキーの「西太平洋の遠洋

航海者」、ライアル・ワトソンの「生命潮流」、エド

ワーズの「ナイル航海記」等、不思議な世界と動植物

との出会いの紹介に、彼は現実に体験する旅をする、

、、知らぬ間にウトウトと、、、突然「バターン」と

玄関のドアが閉まる音、、気が付くと窓辺のカーテン

がハタメイテ、、、外を見やると辺りは真っ黒の雲が

覆いつくし、、、慌ててベランダの洗濯物を取り入れ

る。 雨がポツリポつリ、直ぐに土砂降りとなり、

突風が吹く、、、、 ものの20分程で収まる。

お昼少し前、カミさんは素知らぬ顔で「暑い、暑い」

を繰り返し帰宅した。

 

今日の1句

雲の嶺これ見よがしに熱りたつ

※熱りたつ : いきりたつ、激しくいかる様



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