遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

木の芽

2022-03-11 16:19:49 | 日記

令和4年3月11日(金)

木の芽 : 芽吹く

春に芽吹く木の芽は、葉芽と花芽がある。

それぞれに両者が混在した芽があり、一括し「木の芽」という。

「きのめ」ともいうが、雅語的な美しい響きの「このみ」が、

好んで用いられるようだ。

樹木は千差万別であるとおり、木の芽も発芽の時期・色・形状

も千差万別である。

殊に雑木林が芽吹きの時期には緑あり、萌黄あり、黄色あり、

紅色ありと、更に各々濃い色から薄い色と様々で美しい。

木の芽が萌え出ることを「木の芽張る」といい、その多くは

春にかけていわれる。

山椒の芽

柳の芽

辛夷の芽(花芽)

 

「木の芽月」は、木の芽の出る頃の月で陰暦二月の異称。

「木の芽冷」は、木の芽が芽吹く頃の冷え込みをいう。

「木の芽雨」は、木々の芽吹く頃に降る雨のこと。

「木の芽風」は、そのころに吹く風をいう。

 

日本には木の芽を摘み、様々に工夫をして食べる慣習がある。

「木の芽味噌」「木の芽田楽」「木の芽和え」は山椒の芽に

味噌・砂糖等を混ぜて摺り合わせたもの。

「木の芽漬け」は、通草(あけび)や山椒の若芽を塩漬けや

醤油漬けにしたもの。

私達(ヤギ爺も)がよく口にするのは、木の芽和えや木の芽

田楽です。

木の芽和えは、若竹(今では剥いたものが年中手に入る)

と山椒の若芽を和えたもの。

 

木の芽田楽は専門店があり、菜めし田楽は定番の物。

 

今日の1句

天道に促されつつ木の芽張る   ヤギ爺



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