遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

陶 枕

2020-06-19 16:20:38 | 日記

令和2年6月19日(金)

陶 枕 : とうちん、籐 枕

竹や籐で編籠目に編んで、箱枕やくくり枕の

形に作ったもの。

中空に出来て居り、風通しが良いので涼しい。

夏の枕として、午睡に最適である。

陶製のものは、陶枕(とうちん)という。

 

夏井いつきさんの「絶滅寸前季語辞典」に陶枕

が出ていたので紹介する。

夏の暑さを解消するためのグッズの多くが、季語

として登録されているのだが、これはいかにも

文人好みの粋な季語である。

一度だけ俳句仲間の家で、この「陶枕」の現物に

遭遇した。まっ白な陶器に、上品な山水画めいた

ものが涼しげな青で描かれていた。

そのかすかな凹みにそっと頭を乗せてみると、確

かにひやりとした気持ち良さ。

これで昼寝をしたい、この枕が欲しいという強烈

な欲望が起こらなかったが、これに頭を傾げて

思案にふける中国人たちの心地は理解できる様に

なった。(夏井いつき著:絶滅寸前季語辞典より)

 

我が家には「陶枕」はないが、以前実家には籐枕

が在った。母が昼寝をする時に使っていた様だが

その後、あの枕はどうなっただろうか、、、、、

6月に入り気温が上がり、夜間寝苦しい事がある。

数日前から、冷凍庫に在る「アイスノン」を出し、

タオルを二重に巻き早速使う。 

 

未だ少し早い様だが、一度使うと止められず、夏

が終わる頃迄、使い続ける、、、、

こんなものは、発熱した時だけ使用する人が多い

が、私は親譲りか? 毎年これを使用する。

学生の頃、父親が就寝する時「籐枕」を使い、、

後年は、水枕に変えていた。

その後、母親が午睡の時に籐枕を使っていた。

 

今日の1句

捨てきれぬ妣の残せし籠枕     ヤギ爺

妣 : 亡くなった母のこと



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