遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

京都五山の送り火

2016-08-23 10:35:22 | 日記
平成28年8月23日(火)

五山送り火(大文字焼

先週、「京都五山の送り火」をTVで拝観しました。
 (NHKBSプレミアム、30台のカメラで3時間)

毎年8月16日、京都市左京区に在る如意ヶ岳等の五山で
行われる盆行事の一つ。



地元の保存会の人々が、山の中腹に作った火床に、
松の割木を井桁に組み、下部の火口に点火して行き、
大文字、妙法、舟形、左大文字と点火して行く。
最後に鳥居松明に点火。ここは松の割木を組まず、
松の松明の束を直接火床に突き刺して行きます。

今年の送り火の当日、京都は雨が降り続き、送り火に
無事点火出来るのか、心配されていました。



午後8時、先陣をきる如意ヶ岳の大文字保存会の方々が
降りしきる雨の中、松明を持って火床(松の割木を井桁
に組、塔の様に積上げる)の下部に点火、、、、
次々に火床を廻り、大文字が無事点火されました。

その5分後に妙法、更に5分毎に舟形、左大文字へと点火
して行きます。
最後の鳥居形では、割木の井桁は組まずに火の付いた
松明の束を持った人達が雨の山中を走り、直接火床に
突き立てます。

観客の心配を余所に、次々に送り火が点されて、、
無事今年も京都五山の送り火が京都の市街を、、、、。

大文字 : 大文字山(如意ヶ岳)、火床75カ所
      大きさ一画80m(45間、19床)
      二画160m(88間、29床)
      三画120m(68間、27床)
      保存会:浄土院の檀家による世襲
   ※ 大の字の中央には太子堂と呼ばれる弘法太師
     を祀る小さなお堂が在る。
松ヶ崎妙法 : 妙(松ヶ崎西山)法(松ヶ崎東山)



       火床、妙(≒100m、103カ所)
          法(80m、63カ所)
       保存会:湧泉寺の檀家による世襲
       二山二字を一字として扱う
舟形万灯籠 : 舟山(万灯山、西賀茂山)



       火床、79ヵ所(縦≒130m、横200m)
       保存会:西方寺の檀家による世襲

   ※ 舟形の由来は、唐からの帰路暴風雨に在い、西方寺
     開祖慈覚太師が「南無阿弥陀仏」と唱え無事帰着
     した事から、、。
左大文字 : 北区大北山(左大文字山)


 
       火床、53ヵ所、一画48m、二画68m、
       三画59m、
      保存会:法音寺の檀家による世襲
   ※ この山は岩山のため杭の上に火床を立てた。現在は
     栗石とコンクリートで固めた火床(53ヵ所)使用。
鳥居形松明 : 曼荼羅山(仙翁寺山)




        火床、108ヵ所(縦76m、横72m)
       保存会:檀家の世襲ではなく、有志による。
   ※ 他の山と違い木を組まず、松明の束をそのまま火床に
     突き立てる。
     松明うを持って火床へ走るので「火が走る」と言う。

今日の1句

紅紅と遣らずの雨の大文字     ヤギ爺




最新の画像もっと見る

コメントを投稿