令和3年5月28日(金)
花菖蒲 : 菖蒲見
原種はアヤメ科の多年草の野花菖蒲で、あやめや杜若
に比べて大ぶりの花を開くので派手な印象がある。
花弁はぼってりとした感じがする。
江戸時代の歳時記に「花しやうぶ」「花さうぶ」など
と書かれて居り、その頃から人々の目につく花であっ
た様である。 以降、改良を重ねて栽培品種も増えて
約1500種以上もある。 毎年新種の花が加わる。
近年は早生の品種も多く、4月末には咲き始め6月末
頃まで開花させる。肥料や品種改良の技術の進歩も
影響する。
花の色は紫、白、水色、黄色等から、今では中間色
も増え、淡い紫から濃いものまで色、形も豊富。
一番花が終わると、二番花が咲くのも早く大輪の花
を付ける。
徳川園の花菖蒲も見頃を迎えている。
黒門(北門)を入り、中央の小径を真直ぐ進むと、
左手に大きな池「龍仙湖」があり、その畔に菖蒲田
が在る。此処には約1700株の花菖蒲が咲き盛る。
花菖蒲はアヤメ、カキツバタと見分けがつきにくい
がよく見比べるとそれぞれに特徴がある。
花菖蒲はやや大きく丈は80~100cm、大ぶり
の花の根元の方は黄色の筋がある。 園芸品種。
アヤメは草原に群生し、観賞用に栽培される。
花はやや小さく、丈は30~60cmほど、
花の根元には黄色と白の網目状になっている。
杜若(カキツバタ)は池沼等の湿地、水辺に咲く。
花の大きさは花菖蒲とアヤメの中間位で、丈は
50~70cm程、花の根元は白色の筋がある。
徳川園には丁度今頃、夫々の花が咲いているので
見比べるのもよいかもしれない、、、、、、
今日の1句
水鏡菖蒲の花の匂ひ来る ヤギ爺
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