またまた、4月22日から3泊4日の日程で群馬県西部と長野県の湯巡り旅に出かけました。初
日は群馬県西部地域で予てから気になっていた猪ノ田温泉「久恵屋旅館」と坂口温泉「小三荘」、
それに最近リニューアルした小野上温泉「さちのゆ」、時間があればダム工事で移転を余儀なくさ
れた川原湯温泉「新王湯」の4ヵ所を予定した。しかし、時間が無くなり「新王湯」は断念し、代わり
に草津温泉の中沢ビレッジに併設されているスパ施設「テルメテルメ」を訪れた。結果としては、「久
恵屋旅館」と「小三荘」は期待以上、「さちのゆ」やや不満、「テルメテルメ」はまあまあであった。しかし、
良い意味で期待を大きく裏切られた施設は無かった。
平成27年4月22日(水)
・猪ノ田温泉「久恵屋旅館」
藤岡市郊外の山間部にあり、建物は立派な純和風の造り、内部も良く清掃され清潔、綺
麗であった。また、日帰り入浴にも積極的に取り組んでいるようで女将の応対も良かった。脱
衣所や浴室は少し狭いような気がしたが、旅館の規模からいえば妥当か。脱衣所には、今時
珍しい見事な年季の入った木製の小銭不要の鍵付ロッカーや棚と籠が各6ヶ所あった。浴室
は狭いが天井が高く閉塞感は無く、床は石造り、壁面は上部が木造、下部が石造りである。浴
槽は内風呂1ヶ所のみで6~8人用の広さ、造りは壁面がコンクリート製、床が石造りである。
洗い場は6ヶ所有るが、内2ヶ所のみにシャンプーやリンスが備えられていた。肝心の湯は綺麗
な無色透明、適温、ヌルヌルというよりはスベスベといった感じで、正に「絹の湯」で肌に優しく纏
わりつくような感じが凄い。一級品の湯と言っても過言では無い。また、当館自慢の源泉を1リッ
トルと500ミリリットルの2種類に分けて販売していた。(下記データは平成22年5月17付温泉分析書より)
1.住 所 群馬県藤岡市下日野1254-1
2.電 話 0274-28-0505
3.料 金 600円
4.営業時間 10時~19時30分
5.定休日 不定休
6.泉 質 メタホウ酸及び総硫黄の含有量が温泉法上の限界値以上のため「温泉」に該当
7.源泉名 猪ノ田温泉「絹の湯」
8.湧出量 測定せず(掘削自噴)
9.源泉温度 12.0度
10.PH値 9.1
11.知覚等 無色透明、僅かに硫化水素臭有、高アルカリ性
12.温泉利用状況
13.その他 駐車場有
外観 脱衣所 洗い場 内風呂
内風呂湯口 内風呂→前面 男女仕切壁
・坂口温泉「小三荘」
久恵屋旅館から20㎞弱の距離、県道に面した小山の麓にあり、こちらも和風の旅館である。
お客は地元の高齢者が多いようで、共同浴場的役割を果たしているのかも知れない。ここも日
帰り入浴には積極的でした。日帰り客専用かどうかは不明だが和室の休憩室もあり、そこで食事
を取ることも出来る。浴室の前面は大きなガラス窓で、山肌に生えている竹林と鎮座している小
石仏群が良く見える。浴槽は内風呂のみで大小2ヶ所有り、大浴槽は4~5人用、適温、小浴槽
は2人用の水風呂(もしかしたら源泉風呂か?)である。湯の色がは日によって微妙に変わるそ
うですが、訪れた時は微かに黄緑色に濁りがありました。また、前出の「久恵屋旅館」とは違い、
湯感はスベスベというよりはヌルヌルの感じです。(下記データは平成14年12月1付温泉分析書より)
1.住 所 群馬県高崎市吉井町坂口723
2.電 話 027-386-2211
3.営業時間 11時~20時
4.定休日 9,19,20日
5.入浴料金 2時間750円
6.泉 質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素冷鉱泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)
7.源泉名 坂口温泉「薬師の湯」
8.湧出量 測定せず
9.源泉温度 17.0度
10.PH値 8.1
11.知覚等 微かに濁り有
12.温泉利用状況 加水無、加温有、循環濾過装置使用、消毒有
13.その他 駐車場有
外観 男女湯暖簾 脱衣所 洗い場
大小浴槽 大浴槽 大浴槽湯口 小浴槽
大浴槽→前面
・小野上温泉「さちのゆ」
吾妻線「小野上温泉駅」から徒歩2,3分位の至近距離にある公営の大規模日帰り温泉施
設である。。ここは平成19年12月15日に一度訪問し、当時建物は大分老朽化していたが、ス
ベスベ感が凄く感動した記憶があった。最近リニューアルされたと聞き大いに期待して訪問した
が、確かに建物や内部は広く綺麗に、設備も充実した。特に広間も大中の2広間に、さらに浴室
付個室や個室も増設したようである。しかし、肝心の湯色は前と同じ無色透明だったが、湯質は
リニューアル前よりも若干落ちたような気がしたが、これは筆者の思い違いなのだろうか。確か
にスベスベ感はかなりあるんだが......また、温泉の利用状況も前と同じく循環濾過装置使用で
ある。洗い場には仕切り板が設置され、浴槽も種類は余り変わっていないが、各浴槽共格段に
広くなったように見える。料金は以前よりも消費税がアップした分か、10円だけ高くなっている。
露天風呂の周囲には小さ目ながら庭園があり、水飲み場も設置されているが、これは水道水の
旨の表示があった。少しガッカリである。また、建物の外に飲泉所や足湯が設置され、誰でも自
由に利用することが出来る。混雑度も以前よりも増しているように見え、リニューアルは一応成
功のようだ。駐車場も50~60台程度あり、車で良し、電車でも良しとアクセスも良い。
1.住 所 群馬県渋川市村上305-2
2.電 話 0279-59-2611
3.営業時間 9時~21時
4.定休日 毎月20日、但し土、日、祝日の場合は前日
5.入浴料金 大人用2時間410円、3時間570円、6時間820円、1日1540円
6.泉 質 ナトリウム-塩化物・温泉(アルカリ性低張性高温泉)
7.源泉名 小野上温泉「幸の湯」
8.湧出量
9.源泉温度 46.8度(使用位置温度42.0度)
10.PH値 8.9
11.知覚等
12.温泉利用状況 水道水の加水有、気温の高い期間のみ加温無、循環濾過装置使用、消毒有
13.その他 駐車場有
外観 男湯暖簾 大&中浴槽 大浴槽→前面
中浴槽 露天風呂敷地内水飲み場
・テルメテルメ
草津温泉は今まで何回も来ているが、ここは料金的な問題もありパスしていたが、今回は時
間の関係で初めて入った。ここはプール等もある総合的なレジャー施設で、箱根の小涌園に似
た施設である。筆者は温泉のみに入ったが、源泉の特徴を損ねるような使い方はしておらず十
分に楽しめた。脱衣所には趣のある木製の鍵付ロッカーがあり、何か豪華ホテルのような雰囲
気を醸し出していた。浴室は1階と2階に分かれ、筆者が入ったのは「綿の湯」と内風呂3ヵ所、
打たせ湯等のある2階の浴室である。「綿の湯」は独立した浴室の中にあり、男女時間制で交
代、室内は木造りで時間湯が出来る浴室である。普通の内風呂はタイル貼りで、小浴槽の熱湯
、大浴槽の温湯、中浴槽の寝湯、さらに本格的な打たせ湯が数本ある。湯は万代鉱源泉特有の
やや青白さを呈し、スベスベ感もかなりあった。浴室は細長く、浴槽も窓際に沿って設置され、窓
ガラスも広く眺望も良く開放感がある。(町内の道の駅等に割引券が置いてあるので、それを利
用するとお得です。)
1.住 所 群馬県吾妻郡草津町大字草津618
2.電 話 0279-88-3232
3.営業時間 平日11時~20時、土・日・祝日10時~20時
4.定休日 不定休
5.入浴料金 温泉コース910円、繁忙期1130円(但し割引券使用で805円)
6.泉 質 酸性-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉
7.源泉名 万代鉱源泉
8.湧出量
9.源泉温度 96.5度
10.PH値 1.6
11.知覚等
12.温泉利用状況
13.その他 駐車場有
外観 脱衣所 洗い場 掛け湯&熱湯浴槽
熱湯浴槽→温湯&寝湯 浴室の前面 寝湯 打たせ湯
綿湯浴室
前年の4月末に購入した「信州物味湯産手形」が間もなく期限切れになるため、連休前に残りの
未入湯施設を出来るだけ巡ろうと、信州の旅に4月22日から3泊4日の予定で出かけた。しかし、ほ
どんとの施設には手形の発行され前に入湯しており、対象施設は少ないが、対象外で気になる所が
数ヵ所あるので、そちらを中心に回ることにした。それは安曇野温泉郷と小海線沿いの温泉等であ
る。また、長野県ではまだ桜が咲いており、さらに桃や林檎の花も満開、赤、白、ピンク等の色が長
野の里を染めていた。これは思わぬ余禄であった。しかし、お目当ての温泉では期待以上の温泉に
巡り合うことは少なかった。ただ、長野へ行く途中群馬県西部に気になる温泉が2ヶ所あり立寄った
が、そこではお客に対する対応も良く、泉質もかなりの上質であった。全般的には前述の如く「オッ
!!」と驚くような温泉には当たらなかった。
須坂市郊外の桜 戸隠の残雪 有明山神社の桜 佐久市郊外の林檎の花
今日は春らしい穏やかで暖かい天気で絶好のバイクツーリング日和となり、久しぶりに加須市北
東部の田園地帯にある「浮野の里」(注1)のノウルシ(注2)を見に行った。ノウルシの自生地は浮
野の里のほぼ中心部にあり、花菖蒲園を挟んで2ヵ所に分かれている。丁度今が満開のようで、
一面に鮮やかな黄色い絨毯が敷き詰められたようであった。場所が湿地のため板橋が架けられて
おり、歩くのには不便は無い。また砂利敷きで20台ほどの駐車場が、ノウルシ自生地から徒歩1,2
分位の近距離にある。駐車場には立派なトイレもあり、浮野の里のパンフレットが置いてある。浮野
の里へのツーリング中に出会った春の花々も併せて掲載しました。(平成27年4月18日)
(注1)氷河期に形成された谷の上に、地下水脈が低温のため腐りきらない植物が何層にも重なって、浮かんでいる状態の原
野(湿原)であり、それが名前の由来となっている。平成20年2月に埼玉県の「緑のトラスト保全10号地」に指定されてい
る。(パンフレットより)
(注2)トウダイグサ科に属し、埼玉県内に群生している場所は少なく絶滅危惧Ⅱ類に指定されている。(パンフレットより)
ノウルシ群生地 ノウルシアップ 堀と堤 くぬぎの堤
湿地内の堀 花菖蒲植生地 駐車場 駐車場内トイレ
近くの図書館の桜 廃屋前の八重桜 八重桜のアップ 近くの公園の藤
行田市の「さきたま古墳公園」の桜が満開である。ここは埼玉県名の発祥の地と言われている
場所である。今日(4月2日)は、平日ではあるが春休み真っただ中、ほぼ快晴、微風の暖かい天
候にも恵まれてか、公園は花見客でかなり混雑していた。しかし、大型駐車場が公園入口に2ヵ
所あり、さらに周辺に食事を出来る店も数ヵ所ある。駅からは離れているが、車利用者には駐車
場確保等の面では便利が良い。ただ、桜は量的にはやや物足りない面はあるが、反面広場、トイ
レ等の施設も充実し、さらに博物館もあり、親子揃って一日楽しめる場所であるのは有難い。桜は
高さが20メートル近くある「丸墓山古墳」の頂上や同古墳の周囲、前面に植えられている。また、
丸墓山古墳の周囲には菜の花が生えており、桜とのコラボは一見の価値がある。さらに同古墳の
頂上からは公園内や市街地が一望出来、眺望も素晴らしい。広場はかなり広く芝地のため、ゆっ
たりと団欒の一時を過ごすことが出来る。
広場→丸墓山古墳 同古墳裾→同古墳 同古墳周辺の菜の花と桜 同古墳裾→同古墳頂上
同古墳裾の菜の花と桜 同古墳頂上への階段 同古墳頂上→広場 同古墳頂上→広場遠景
同古墳頂上 同古墳頂上→裾の桜と市街地