平成28年9月16日(金)
4泊5日の北陸湯巡り旅も最終日となり、今日は今までよりも少し早めにホテルを出て立山駅に向かった。
まずケーブルカーやバスを乗り継ぎ、室堂の「みくりが池温泉」に浸かり、ついでにみくりが池やその周辺を散
策した。高度が2400mを超えているためか、樹木がほどんと無い荒涼とした風景が広がっていた。その後時
間の関係もあり、立山駅に戻った。そして帰途のコース途中にある「白樺ハイツ」と「金太郎温泉」に入浴した。
・みくりが池温泉
室堂バスターミナルから徒歩十数分の距離と近く、また高度2410mの日本一高い場所にある温泉です。
建物の外観は周囲の風景にマッチした造りである。源泉掛け流し100%、浴槽は内風呂のみで、仕切り壁に
より2~3人用の小浴場の熱め風呂、5~6人用の適温風呂の二ヶ所がある。ただ熱めと言ってもそれ程の熱
さでは無く42度位と思われる。湯は青味を帯びた乳白色、草津温泉に若干似た感じであり、湯臭もそれほど
強くない。浴槽からは立ち上がらないと外の風景は見られない。脱衣所には鍵付ロッカーと棚、籠が備えられ
ている。
1.住 所 富山県中新川郡立山町室堂平
2.電 話 076-463-1441
3.料 金 700円
4.営業時間 9時~16時
5.定休日 無休
6.泉 質 単純酸性温泉(低張性酸性高温泉)
7.源泉名 みくりが池温泉
8.湧出量 毎分80リットル
9.源泉温度 45.0度(使用位置温度42度)
10.PH値
11.知覚等
12.温泉利用状況 加水無、加温無、循環濾過装置無、消毒剤無、引き湯方式(引き湯距離350m)
13.その他 入替頻度2日に1回、消毒は1日おきに換水して清掃
外観 湯棟 暖簾 脱衣所
内風呂
・白樺ハイツ
立山駅から立山インターへ行く途中にあり、富山市の奥座敷と称しているようである。建物は山腹の高台にあ
り、湯に浸かるだけでなく食事や宿泊も出来る。浴槽は屋内に内風呂、水風呂等が、屋外に屋根付露天風呂がある。
湯は無色透明、内風呂は適温、露天風呂は少し温め、湯感はヌルヌルというよりはサラッとしたスベスベ感がかなり
あった。余り期待もしていなかったので、少し得をしたような気分になった。循環湯ではあるがかなりの優れ湯である。
洗い場にはシャワー付カラン、アニメティ類も揃っていた。
1.住 所 富山県富山市亀谷1-10
2.電 話 076-481-1301
3.料 金 610円
4.営業時間 10時~20時
5.定休日 無休
6.泉 質 単純硫黄泉(低張性アルカリ性温泉)
7.源泉名 亀谷温泉
8.湧出量
9.源泉温度 32.0度
10.PH値
11.知覚等
12.温泉利用状況 加温有、衛生管理のため循環濾過装置使用、消毒剤使用
13.その他 駐車場は建物横前に有り
外観 男湯暖簾 内風呂 内風呂→前面
内風呂湯面 露天風呂
・金太郎温泉「カルナの館」
魚津インターの近くで本館は立派な造りのホテルであるが、当館は日帰り客用に建てられた別館である。浴室内
外に巨岩を配置し、立山をイメージした造りのように見受けられた。特に大浴場の後ろの巨大な岩山は見事である。
浴槽も多種多様、屋内に寝湯、座湯、ジェットバス、健康湯、大浴場等、屋外にも巨岩を配置した庭園風露天風呂が
ある。肝心の湯は適温、かなり塩味が濃く、湯色は内風呂は無色透明だが露天風呂は少し青味がかった乳白色であ
った。浴室は大理石風石造りで重厚な感じである。また、設備等は整っていた。料金はそれなりであるが、1日楽しめ
る施設である。
1.住 所 富山県魚津市天神野新6000
2.電 話 0765-24-1220
3.料 金 1日1640円、3時間1030円
4.営業時間 8時30分~23時30分(また最終受付は23時まで)
5.定休日 無休
6.泉 質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性中性高温泉)
7.源泉名 金太郎温泉
8.湧出量 測定不能
9.源泉温度 73.5度
10.PH値
11.知覚等
12.温泉利用状況 加水無、加温無、撹拌する場合有、濾過無消毒剤使用
13.その他
外観 脱衣所 大浴場 大浴場→後
大浴場湯口 寝湯 露天風呂
平成28年9月15日(木)
本日はまず能登島の「のと水族館」を見学し、お目当てのジンベイザメを見学した。噂にたがわぬ巨大な姿に圧
倒され、ペンギンの園内散歩に心を癒された。その後氷見市に向かい、氷見漁港場外市場の「ひみ茶屋街」で昼食
の海鮮丼を食べた。料金的にはまあまあだが、魚はプリプリ、新鮮で美味しかった。昼食後隣接している「氷見温泉
郷総湯」で、暫し湯に浸かり体の疲れを取った。体力も大分回復したので、宿泊地の立山へ行く途中に、秘湯「神代
温泉」に立寄った。そしてこの秘湯を十分堪能後、本日の宿泊先である「グリーンビュー立山」へ向かった。本日の
入湯は「3湯」と数は少なかったが、4日間の中で一番個性的な湯が多かった。
巨大なジンベイザメ 園内を散歩するペンギン
・氷見温泉郷総湯
前述の通り氷見漁港場外市場の「ひみ茶屋街」に隣接しており、海傍に位置している。建物は最近建てられた
ようでまだ新しく、2階建、1階が受付、軽食コーナー等が、浴室は2階にある。下駄箱と鍵付ロッカーに各100円がい
るが、後で返還されるが小銭の出し入れが煩わしい。浴槽は屋内に大浴場、水風呂、ジェット風呂等が、屋外に屋根
付の寝湯付露天風呂(入口手前が底が浅い寝湯)、炭酸風呂がある。湯は適温、湯色は大浴場が無色透明、露天風
呂が薄黄褐色、塩辛い味だがキシキシ感は余り無かった。循環湯だがカルキの匂いはほどんと無かった。洗い場には
シャワー付カランとシャンプー等のアメニティ類は揃っていた。立地的に建物の前に駐車場もあり、海沿い等と、さらに
個性的な湯というもあり、これから人気施設になるものと思われる。(温泉データは平成24年1月26日付温泉分析書
から)
1.住 所 富山県氷見市北大町26-78
2.電 話 0766-74-2611
3.料 金 600円
4.営業時間 10時~23時(但し土、日、祝日は7時から、また最終入館は22時まで)
5.定休日 無休
6.泉 質 ナトリウム・塩化物強塩泉(高張性中性高温泉)
7.源泉名 氷見温泉総湯温泉
8.湧出量
9.源泉温度 67.7度(使用位置温度40~42度)
10.PH値 7.8
11.知覚等
12.温泉利用状況 加水有、加温有、衛生管理のため循環濾過装置使用、消毒剤使用
13.その他 駐車場は建物前に90台有り、JAF割引有(50円引)
外観 脱衣所 男湯暖簾 掛け湯
内風呂 水風呂 手前寝湯、奥露天風呂
・神代温泉(こうじろおんせん)
氷見市郊外の長閑な田園地帯にある鄙び系の旅館であるが、日帰り客も積極的に受け入れており、女将の応対も
好感が持てる。ただ本道から入る支道が狭くてすれ違いが困難であり、運転には注意が肝要である。浴槽は内風呂1つ
のみ、浴室の壁は大分時代を感じさせ黒ずんでいる。湯は湯口から注入された時は無色透明だが、空気に触れると茶
色に変色する。また鉄分の匂いが強く、ヌルスベ感も凄く、時間が経過しても劣化も消失も無かった。今回の旅で最強の
湯に巡り合った、湯温も温めの適温であり、長湯が出来る。温泉通の間ではかなり有名なようである。洗い場にはシャワ
ー付カランは有ったが、アメニティ類は石鹸とリンスインシャンプーが各1あった。脱衣所には鍵付ロッカーは無い。駐車
場は建物前に数台ある。
(温泉データは平成24年12月15日付温泉分析書から)
1.住 所 富山県氷見市神代3021
2.電 話 0766-91-1210
3.料 金 500円
4.営業時間 9時~22時
5.定休日 無休
6.泉 質 ナトリウム・塩化物泉(高張性中性高温泉)
7.源泉名
8.湧出量
9.源泉温度 45.4度(使用位置温度42度)
10.PH値
11.知覚等
12.温泉利用状況 掛け流し
13.その他
外観 男女浴室入口 脱衣所 洗い場
内風呂 湯口
・グリーンビュー立山
立山駅から徒歩数分の距離にある公共の宿である。事実余り期待してなかったが、ここの湯には驚かされた。浴槽
は10人位用の重厚な石造りの内風呂のみであり、右端が浅く寝湯になっている。湯は無色透明、適温、スベスベ感が凄く、
時間が経過しても劣化することは無かった。循環湯ではあるがカルキの匂いも感じられず、この湯感は素晴らしい。内風呂
の前面は大きなガラス窓になっており、眺望が良く遠方の山並が望める。脱衣所には鍵付ロッカーは無いが、代わりに貴重
品収納庫が置かれている。
1.住 所 富山県中新川郡立山町千寿ヶ原
2.電 話 076-482-1718
3.料 金 宿泊(日帰りを受け入れているかは不明)
4.営業時間
5.定休日 無休
6.泉 質 ナトリウム-炭酸水素塩泉(低張性アルカリ性温泉)
7.源泉名 立山山麓温泉
8.湧出量
9.源泉温度 39.0度
10.PH値
11.知覚等
12.温泉利用状況 加水無、加温有、循環濾過装置使用、消毒剤有
13.その他
外観 男湯暖簾 脱衣所 洗い場
内風呂内 内風呂湯口 内風呂→前面
平成28年9月14日(水)
宿舎近くの「気多大社」に旅の無事を祈願し、能登半島一周の旅に出発した。まず「のと里山海道」を北上し、
最初に周囲を山々に囲まれた長閑な「隠れ里金蔵」を訪問した。その後海岸部へ出て曽々木海岸、椿展望台、
禄剛崎を経て、また「のと里山海道」に入り最終目的地の七尾市に入った。能登半島には数は少ないが日帰り
温泉はあります。しかし本日は和倉温泉等七尾市内、特に和倉温泉周辺の施設に的を絞り、「和倉温泉総湯」、
能登島の「ひょっこり温泉島の湯」、宿泊先近くの「なかじま猿田彦温泉いやしの湯」、最後に宿泊先の「国民宿
舎能登小牧台」の4施設である。
・和倉温泉総湯
海沿いの大ホテル群から少し離れた内陸部にあり、外観は写真の通り凄く豪奢な造りである。駐車場も近
くにあり、入り易い施設である。屋内には内風呂は2ヶ所あるが、仕切り壁で区分けされている。仕切壁の上に
湯口があり、そこから源泉が注がれている。湯口には柄杓が置いてあり、飲用が出来るようになっている。飲ん
でみたら凄く塩辛かった。湯はキシキシ感があり、湯上り後には少しベタツキ感があった。また加温された湯が
壁面から注入されていた。他に立ち湯、水風呂、サウナ等がある。屋外の屋根無露天風呂の前面には板塀が
あり、眺望は悪い。洗い場にはシャワー付カランはあるが、アメニティ類は無い。浴室は壁面上部と天井が木
造り、浴槽の床は大理石風石造り、他はタイル貼りである。湯はキシキシ感があり、湯上り後には少しベタツ
キ感があった。
1.住 所 石川県七尾市和倉町ワ5-1
2.電 話 0767-62-2221
3.料 金 440円
4.営業時間 7時~22時
5.定休日 毎月25日
6.泉 質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
7.源泉名 和倉温泉5,8,10,11泉の混合泉
8.湧出量 測定不能
9.源泉温度 82.4度(使用位置温度42度)
10.PH値 7.8
11.知覚等 無色、澄明、無臭、強塩味、弱苦味
12.温泉利用状況 衛生管理のため循環濾過装置使用、消毒剤使用
13.その他 駐車場近くにあり
外観 足湯 男湯暖簾 内風呂→露天風呂
・ひょっこり温泉島の湯
2本の橋で半島と繋がった能登島にあり、水族館と共に能登半島の人気施設のようである。浴槽は多種あるが、
温泉使用は屋内の大浴場と外の露天風呂のようで、他の寝湯、水風呂、ジャクジー等は白湯使用である。湯は無色
透明、少しスヌルスベ感があり、循環湯にも拘らずカルキの匂いはほどんと無い。露天風呂の前面には生垣を兼ねた
遮蔽物があり、湯に浸かったままでは海は見えないが立てば見える。洗い場にはシャワー付カランはあるが、アメニテ
ィ類は無い。建物の前には大規模な駐車場がある。
1.住 所 石川県七尾市能登島佐波ラ部29-1
2.電 話 0767-84-0033
3.料 金 500円
4.営業時間 9時~22時
5.定休日 毎月最終金曜日
6.泉 質 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(高張性中性高温泉)
7.源泉名 ひょっこり温泉
8.湧出量 185リットル(動力揚湯)
9.源泉温度 72.0度
10.PH値 6.5
11.知覚等 微弱黄褐色、澄明、微弱硫化水素臭、塩味、苦味
12.温泉利用状況
13.その他
玄関 男湯暖簾 脱衣所 ジャクジー風呂
大浴場湯口 露天風呂 露天風呂湯口 露天風呂→前面
・なかじま猿田彦温泉いやしの湯
宿泊先の「国民宿舎能登小牧台」の姉妹館で、坂を下って徒歩数分の距離にある。波穏やかな七尾北湾に面し、
外観は周囲の風景にマッチした木造である。内部にも木をあちこちに使用し、環境に優しい造りになっている。屋内に
は大、小浴場、水風呂、サウナ等が、外には露天風呂がある。浴室は月毎に男女交替です。さらに食堂、休憩室等も
ある。湯は無色透明、適温、少しスベスベ感があった。大浴場の前面は大きなガラス窓、露天風呂には遮蔽物が無く、
両方からは眺望が良く七尾北湾を一望出来る。なお、「能登小牧台」の宿泊者は宿泊日当日のみ無料で入浴出来ます。
1.住 所 石川県七尾市中島町小牧ヨ部116
2.電 話 0767-66-8686
3.料 金 510円
4.営業時間 10時30分~21時30分
5.定休日 毎週火曜日
6.泉 質 ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性中性低温泉)
7.源泉名 測定不能
8.湧出量
9.源泉温度 32.0度(使用位置温度41度)
10.PH値 7.2
11.知覚等 無色、澄明、強塩味、苦味、微弱硫化水素臭、気泡の発生有
12.温泉利用状況 一部掛け流し、加水有、加温有、循環濾過装置使用、消毒剤有、入浴剤無
13.その他 駐車場有
外観 男湯暖簾 脱衣所 大浴場
小浴場 水風呂 露天風呂 露天風呂→前面
・国民宿舎能登小牧台
高台にあり、建物の玄関は一見東南アジア風造りである。湯は「なかじま猿田彦温泉」と同じ源泉を使用している
ので、湯質、湯感等は同じである。湯の使用状況については、浴槽は屋内に十数人用の大浴場、水風呂、サウナ、外
には内から一段下った所に円形の自然石で枠組みした数人用の露天風呂がある。露天風呂の前面には樹木が生い
茂り、眺望は良くない。脱衣所には貴重品収納庫、棚と藤製の籠がある。勿論宿泊施設なので洗い場にはシャワー付
カランとアメニティ類は揃っている。(温泉データは平成27年2月13日付温泉分析書より)
1.住 所 石川県七尾市中島町小牧井部55
2.電 話 0767-66-1121
3.料 金 510円
4.営業時間 12時~21時
5.定休日 無休
6.泉 質 ナトリウム-塩化物強塩泉(高張性中性低温泉)
7.源泉名
8.湧出量 65リットル(動力揚湯)
9.源泉温度 (使用位置温度42度)
10.PH値
11.知覚等 無色、澄明、強塩味、苦味、微弱硫化水素臭、気泡の発生有
12.温泉利用状況 強塩のため加水有、加温有、循環濾過装置使用、消毒剤有、入浴剤無
13.その他 公共の宿
外観 外観 洗い場 大浴場
大浴場→前面 露天風呂 露天風呂→前面
平成28年9月13日(火) 後編
・休暇村千里浜
能登半島西側の付け根部分にあり、UFOが度々目撃される場所として有名な羽咋市
にある公共の宿です。湧出量が豊富なことから、公共の宿しては珍しく源泉掛け流しであ
る。湯は掛け流しの名に恥じない素晴らしさで、無色透明、適温、肌が絹のようにスベス
ベになり、時間が経過しても余り劣化することは無かった。受付は2階だが、浴室は1階
にある。浴槽は屋内に適温の内風呂、外に軒下の屋根付岩風呂風造りの露天風呂と3個
の陶器製の壺湯がある。壺湯は湯温が2タイプあり、適温の2個と温めの1個である。ただ
内風呂はお客の収容人員に比して、若干狭い感じを受けた。また、露天風呂の前面には遮
蔽物があり、眺望は無い。
1.住 所 石川県羽咋市羽咋町オ70
2.電 話 0767-22-4121
3.料 金 日帰り入浴のみはやっていないようです。問合せ願います
4.営業時間 11時~24時、5時~9時(宿泊者)
5.定休日 無休
6.泉 質 ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
7.源泉名 休暇村千里浜温泉
8.湧出量 毎分280リットル
9.源泉温度 52.3度
10.PH値 7.7
11.知覚等 微弱黄褐色、澄明、無臭、弱塩味、弱苦味、ガス発生有
12.温泉利用状況 掛け流し
13.その他 公共の宿
外観 男湯暖簾 脱衣所 洗い場
内風呂 内風呂湯口 3個の壺湯 露天風呂