今までの長い人生で普通の風邪には、数えきれないほどかかった。でもこれまで「インフェルエンザ」には幸いなことに縁は無かったが、ついに感染してしまった。正しく人生初の体験である。
1月21日頃から喉に「いがらっぽさ」を感じ始め、鼻水や咳が出始めたが、体温は平常であった。翌日(22日)になり、これは風邪かなあと思い病院に行った。診察の結果は予期した通り普通の「風邪」の診断結果であった。そして処方された風邪薬を飲み、その日は安静にしていた。
しかし、23日になっても症状は回復せず、午後になると体温が39度近くに上がり、立っているのが困難になるほど体調が悪化してきた。特に酷いのは高熱と食欲不振であった。これは「インフェルエンザ」に感染したかと思ったが、時間的に無理で当日に病院に行くことは諦めた。
1月24日 一番で病院に行き受付に症状を伝えると、直ぐに検査を受けるよう指示された。「インフェルエンザ感染容疑者」は検査室も個室になっており、その室内で鼻の穴の奥に、長い綿棒に似た棒を約10秒ほど差し込まれた。そこで十数分程待機していると、検査技師が戻って来て「インフェルエンザA型」に感染していますと宣告された。なお、インフェルエンザは発症後48時間を経過しないと、判定が不可能のようである。
その後一般患者と隔離され、「隔離待合室」に案内された。以後全く一般患者と接触することは無かった。管理は徹底しており、診察室も別、料金精算も別方法であり、何時もは時間がかかる診察待ち、精算待ちもほどんと無かった。隣の薬局でも早めに薬を渡してくれ、同様の取り扱いであった。
帰宅すると直ぐに薬を飲み、安静にした。その後体温は徐々に下がり始めたが、食欲不振や気分の悪さは相変わらずであった。さらにその上下痢、吐き気等の症状が新たに発生してきた。また、関係ないかも知れないが寝る前の血圧が150を超えていた。
1月25日になってようやく体温も36度代まで下がり、食欲も少し出て来た。気分の悪さも少し軽減されていた。久しぶりに布団の上げ下ろしや、部屋内の清掃も出来た。しかし、下痢だけは相変わらず続いていたが、水状では無く軟便状のものであった。症状も落ち着いてきたようで、このまま行けば1週間の予定もクリア出来そうである。
1月26日 朝方は体温も平常に戻り安心していたが、夜半にはまた昨日と同じ36度代へと上がってしまった。しかし、食欲はあり、久しぶりに米飯を食べた。吐き気は無くなったが、下痢はまだ続いている。症状は行ったり戻ったりしている感じである。ただ全体的には回復途上にあるのは間違いないと思う。
1月27日 朝方体温は平常通り、食欲も元に戻り、朝食も何時ものメニューである米飯、味噌汁、焼き魚等を美味しく食べられた。気分は爽快とまでは行かないが、まあまあである。体温はほぼ収まったようであるが、菌は解熱後でも2~3日は胎内に存在しているので、まだ外出は無理である。お陰で久しぶりにゆっくりとテレビを見たり、読書したりの時間を持つことが出来た。
1月28日 何時も通り朝起きてから30分以内に血圧を測ったところ、驚きの150越えであり、少し頭がクラクラするような感じである。しかし、体温は36度と平常より若干高めであった。解熱後血圧の高め安定傾向が続いているが、不安材料である。咳、喉の痛み、鼻水、下痢等は収まり、肉体的には頭のクラクラを除くと完治したと思われる。明日からは少しずつ体を動かそうと思っています。
1月29日 朝体温を測ったところ平熱であり、咳、喉の痛み、下痢等も無くなった。解熱後3日目となり、ほぼ完治したと思われ、今日はバドミントンの練習日だったが、体力を考え水泳に変更した。プールで700mほど泳いだ後、さらに30分近く水中歩行した。特に疲れも無く気持良く運動出来た。