最終日(10月9日)は帰宅する途中にある西毛3施設を巡る予定である。特に西毛地区については、
筆者の住いから日帰りでも十分に行ける距離にあり、これまで手つかずであった。3施設とも初めて入
湯する施設であり、今回は時間も十分にあり、3施設ともかなり個性があるということで大いに期待を
持って入浴した。
10月 9日(金)
・下仁田温泉「清流荘」
山深い渓谷際にひっそりと建つ「日本秘湯を守る会」の会員であり、鄙び系の旅館である。ここ
は何時も長野方面に行くときは気になっていた。また、「かくれの湯」同様短距離ではあるがかなり
狭い道を通らなければならないので、運転には要注意である。建物は本館と離れがあり、日帰り客
が入浴出来るのは露天風呂たけで、離れと離れの間にある。露天風呂は屋根付で周囲を自然石に
囲まれ、前方は渓谷である。脱衣所は浴室の中にあり、衣服類は備付の籠に入れ板のスノコの上
に置いておく。浴槽は露天風呂に併設されている2人用と表示されている源泉風呂と、10人位は入
れる露天風呂がある。源泉風呂は浴槽の壁面や底が赤みがかっており、27,8度と温水プールより
も低い温度であった。湯口からは源泉が注ぎこまれると言うよりは、滴り落ちるという感じで注入さ
れている。湧出量は不明だが、恐らく相当少ないと想像される。露天風呂は自然石で造られおり、加
温されており適温であった。湯は無色透明であり、微かにスベスベ感がある。この湯の良さは一回入
浴したぐらいでは分らないのではないか。特に源泉風呂が人気であり、これに入湯するために遠方か
ら来る人がいるとの説明文が掲示されていた。源泉風呂については、掛け流しのようで冬季等気温が
低い時は加温しているようである。浴槽の壁面には温泉成分の析出物がこびり付いており、成分の
濃さを証明している。洗い場は2ヶ所有り、シャンプーやソープが備えられている。
1.住 所 群馬県吾妻郡下仁田町吉崎769
2.電 話 0274-82-3077
3.料 金 800円
4.営業時間 11時~14時30分
5.定休日 不定休
6.泉 質 含二酸化炭素・カルシウム・ナトリウム・炭酸水素冷鉱泉(中性低張性
冷鉱泉)
7.源泉名 下仁田温泉「清流の湯」
8.湧出量 毎分10リットル(動力揚湯)
9.源泉温度 13.7度(利用施設温度40度)
10.PH値 6.0
11.知覚等
12.温泉利用状況 源泉が低温で湯量の不足を補い、衛生管理のため常時新湯を補給し
ながら循環濾過装置を稼働、加水無、加温有
13.その他 「日本秘湯を守る会」の会員
本館 日本秘湯を守る会の表示板 露天風呂全景 洗い場
露天風呂 露天風呂湯口 源泉風呂
・妙義温泉「長寿の湯」
ゴルフ場併設の妙義グリーンホテルの地下一階にあるにも拘らず、眺望は内風呂、露天風呂共に
眺望は素晴らしい。ただ、浴室に入った途端に薬品の匂いが鼻についた。浴槽は前述の通り窓際に
設置され長方形で20数人用の内風呂、建物の軒下にやや小ぶりで7,8人用の露天風呂があり、両
方とも重厚な石造りである。湯はトロミがあり、内風呂は無色透明、露天風呂は光線の影響か微かに
黄緑色に見えた。湯温は適温、入浴当初はかなりスベスベ感があったが、時が経つと徐々に消失し
た。ここの売りは何と言っても眺望である。遠方に妙義山の絶景を見ながら、ゆったりと湯に浸かるこ
とが出来る。もし、最上階に浴室があったら、もっと絶景を堪能出来るのかも知れない。湯に浸ってい
ると、薬品の匂いもほどんと感じなくなるから不思議である。また、かなり成分が濃いようで、長時間入
浴は避けた方が良いようである。そのためか、入浴後には疲れがどっと出てくる感じである。(データ
等は平成8年4月15日付温泉分析書より)
1.住 所 群馬県富岡市妙義町2678
2.電 話 0274-73-4111
3.料 金 700円(昼食込セット料金1500円)
4.営業時間 12時~21時
5.定休日 不定休
6.泉 質 含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性低温泉)
7.源泉名
8.湧出量
9.源泉温度 16.2度
10.PH値 7.19
11.知覚等
12.温泉利用状況 加水有、源泉(ナトリウムイオン)が海水の10倍と高く、肌の保護のため
加水有、加温有、循環濾過装置及び、
消毒剤使用有
13.その他 ゴルフ場併設
外観 男湯暖簾 脱衣所 洗い場
内風呂 内風呂湯口 露天風呂
・大島鉱泉
長閑な田園地帯にあり、建物の外観も民家風な造りである。ここは銭湯と同料金であり、近所の
人からは銭湯代わりに使われているようである。浴槽はオールタイル貼りで、4,5人用の広さの内風
呂のみである。壁面には富士山と滝の絵が描かれている。浴槽の左側に蛇口が2ヶ所あり、1つは湯
と書かれていたが、もう1つは字が消えていて読めなかった。もしかしらこちらが冷たい源泉なのかも
知れない。湯は無色透明、スベスベ感がかなりあり、時間が経過しても余り消失しなかった。洗い場に
はシャワー付カランは無く、温冷2口の蛇口があるのみ、シャンプー等のアメニティは無い。浴室の前
面はタイル貼りの壁、右側に小窓、そして上方に窓はあるが外は見えない。脱衣所には鍵付ロッカー
は無く、ポリ製の籠があるのみである。ここは料金的にも、泉質的にもお薦めの施設と言えます。(デー
タ等は平成21年2月17日付温泉分析書より)
1.住 所 群馬県富岡市大島148
2.電 話 0274-62-1490
3.料 金 400円
4.営業時間 12時~20時
5.定休日 10、20日
6.泉 質 メタホウ酸
7.源泉名 大島鉱泉「榊の湯」
8.湧出量
9.源泉温度 11.6度(利用施設温度42度)
10.PH値 9.2
11.知覚等 スベスベ感強い
12.温泉利用状況 加水有、加温有、循環濾過装置無、入浴剤、消毒剤使用無、
13.その他 駐車場は建物前に有
外観 脱衣所 浴槽についている蛇口 内風呂
浴室床のタイル 浴室壁面の絵画