私の青春時代に一番感銘を受けた漫画家の「白土三平さん」が、10月8日に89歳で天国へ旅立ったそうです。私が初めて白土さんの作品に出合ったのは、当時「少年マガジン」に連載されていた「ワタリ」である。暇つぶしのために古本屋で、何気なく買った少年週刊誌にそれは載っていた。今までの漫画とは全く違っていた。圧倒的なタッチ、虐げられたものに対する温かい眼差し等、従来の少年漫画とは異質のものであった。それから私は白土さんの作品に夢中になり、「カムイ」、「忍者武芸長」、「サスケ」等の作品を収集するために、休みの日に都内の古本屋行脚を続けた。そして忽ち狭いアパートの6畳間の和室は古本で溢れ、足の踏み場も無いほどであった。母親が上京して様子見に来るたびに、整理するよう小言を言われたが頑として応じなかった。
そうして苦労して収集した書籍も、引越しを重ねるたびに少しずつ失われ、最後に残ったのは「カムイ」のみであった。これだけは最後まで手元に置きたいと思っている。主人公「カムイ」の生き方が大好きであり、私もかくありたいと願ったが、現実は厳しく未だに彼の足元にも及ばない。
今回も温泉では無く、スマホの話です。スマホデビューして一ヶ月近く経ったが、確かにスマホはその名の通り「賢い電話」である。電話とパソコンの「良い所取り」で、時には電話、時にはパソコンとと使い分けが出来る。今はその「便利さ」に惹かれて手放せなくなったが、利用料金はガラケーとは違い格段に高額である。何か「便利さ」を金で買っているような感じである。世の中はそういうものかも知れないと実感しつつ、少し侘しい気持になっている。何しろペーパーレス化で何時頼りにしている分厚いマニュアルが無く、ネット情報やサークル内の若い人達のアシストを受けて、何とか手探りで使いこなしているのが現状である。
お陰て通話や写真、メール等は辛うじてマスターしたが、ラインはなかなか難しく未だ道半ばである。特にサークルのスケジュール等の連絡がラインで来るので、これを上手く使いこなせないと困る。愚妻はまだ頑固にガラケーを愛用しており、当分変えるつもりは無いようである。
岸田新首相の就任直後の支持率が朝日新聞によると、歴代首相と比較して45%と際立って低い。一方比例区での自民党支持率は41%、立憲民主党は13%であり、3倍以上と大きく引き離している。新首相の支持率は就任当初には「ご祝儀相場」として高いのが一般的であるが、岸田氏の場合はあの麻生氏の48%よりも低い。
しかし自民党の支持率は逆にそれ程下がっていない。このことから国民の間には、自民党に引き続き政権を担って欲しいとの希望、即ち変革よりも現状維持を望む声が圧倒的に多いと推測出来る。言い換えれば自民党の帽子である首相は誰でも良いが、政権は自民党が担当して欲しいと思う国民が多いことを示唆している。勿論野党のダラシナサもあるが、国民の大多数がそういう認識を持っているようである。
恐らく来たる総選挙においては与党は漸減であり、野党は思ったほど増えないと思考いたします。残念ではありますが、現行の政治体制が続くものと私は予想いたします。願わくばこの予想が外れることを期待したいです。