いよいよ新型コロナのリバウンドが始まったようで、それに呼応するかの如く桜開花前線も北上を続けている。3月下旬から4月にかけては、歓送迎会等「三密要素」のてんこ盛り行事が目白押しである。誰が考えてもリバウンドは必至である。桜はそんな世相とは関係なく、今を盛りと咲き誇っている。昨日(3月29日)幸手市へ所用で出かけた際に、ついでに近くの「権現堂公園」へ立ち寄ったが、丁度満開で平日にも拘わらず大勢の花見客で賑わっていた。今年も桜祭りは中止であるが、コロナは怖いが年に一度の花見はしたいが花見客の素朴な感情のようであった。しかし流石に「どんちゃん騒ぎ」をしている人達はほどんと見られなかった。
最早有効なコロナ対策はマスコミ報道の通り、全国民に対するワクチン接種の迅速化による抗体所持者の増加と、PCR検査大幅増による無症状感染者の発見と隔離以外しか無いのではないか。そのためにはやはり要員と施設を確保するなど医療体制の拡充が絶対必要であろう。
なお、写真は3月29日現在の幸手権現堂公園の桜です。
1都3県の「緊急事態宣言」も明日で解除されますが、決してコロナが収束した訳ではありません。新規感染者数は依然として微増の状態であり、医療体制もまだまだ万全とは言えません。ただこれ以上打つ手が無くなくなった政府が一時的に、「ステージが下がった」という理由で解除したに過ぎないと思っています。恐らくこれからは変異種が勢いを増して、第四波とし襲来する可能性は非常に高いでしょう。
そんな状況下で私は柑橘類にハマっています。私の好きな柑橘類「食の行脚」は12月頃の有田蜜柑に始まり、デコポン、はまさき、ポンカン、甘平、タンカンと続き、最後は早春時の「せとか」で終わりを迎えます。
有田蜜柑は個人的には小粒で外皮が薄い物の方が剝きやすく、実ごとそのまま食べられ、甘味があり美味しいです。デコポン、タンカン、ポンカンは同系のようで外皮は固いが剥きやすく、ジュシ―さはまあまあだが甘味が強く実ごと食べられるという特徴があります。しかし種がある場合があり、注意が必要である。
甘平、せとか、はまさきも同系、外皮が薄くやや剥きづらいがジュシ―であり、甘味がある。特に甘平は甘味が強く、私のお気に入りである。また、せとかは「柑橘類の王様」と言われ、凄くジュシ―で甘味だけではなく適度の酸味もあり、味のバランスが非常に良い。
ただ「せとか」は甘平やはまさきよりも若干高価であり、柑橘類の中では一番高価と思う。しかし上手さは抜群であり、栽培に手がかかるようなので金額的には仕方がない。ただ小粒は大粒に比して安く、狙い目である。さらには人気があり、かなりスーパー等に出回っており手に入れ易いです。
私的には柑橘類の中では甘平が一番好きであるが、一般のスーパー等ではなかなか手に入らず、専ら近くの農協直売所で購入している。ここは柑橘類には強いコネクションがあるようで、多種の柑橘類が並んでいる。
しかし、私の住んでいる地域の桜も大分咲き始め、この頃から私の好きな柑橘類が市場から徐々に姿を消し始めるので、私にとって桜咲く春は口寂しい季節の到来でもある。
外皮を剥いたタンカンの実 タンカン 咲き始めた桜
今日(3月11日)は「東日本大震災」から丁度10年目に当たります。この日は私にとっても特別な日でした。当日午後2時から「カテーテル手術」が予定されていたが、前の手術が遅れていたため病室で車椅子に乗り呼び出しがあるまで待機していた。既に身体には手術に備えて点滴用等数本の管が取り付けられいた。今回は心臓に近い血管にステントを入れる危険な手術のため、もし医者がミスしたら死ぬかも知れないという恐怖感で一杯であった。そんな時に突然激しい揺れが病院全体を襲った。最初は何が何だか分からなかったが、ラジオを聞いていた人が東北地方で大きな地震があったと教えてくれた。今までに経験したにことが無かった大きな揺れであり、車椅子上の私には身動きが取れずどうすることも出来なかった。暫くして院内放送で「当施設内は安全です」のアナウスがあり、ホッと一息をつくことが出来た。揺れが収まった後担当看護師が直ぐに来てくれず、この後どうなるのか分からず不安であった。やがて担当看護師が来て、「今日の手術は中止して来週の月曜日に改めて実施します。明日の土曜日に再入院すれば良いので、本日は帰宅しても結構です。」と言われた。早速帰宅すると家の外観はほどんと被害は無かったが、家の内部でも棚から置き時計が落ちたり、書棚から本が床に散乱している程度であった。
勿論月曜日の再手術は何ら問題なく無事に済んだ。素人考えだが、もしあの日手術中に地震に襲われたら、如何に熟練の医師でも手元が狂い、血管を破り大事になったかもしれないと思うとぞっとする。2011年3月11日(金)は私にとっては永遠に忘れられない1日である。
予定通りというが、首都圏1都3県については「緊急事態宣言」が2週間程延長されるようである。本音を言えば自粛生活も限界に近づきつつあり、もう勘弁してくれという心境である。しかしながらワクチン接種も何時のことになるやら不透明であり、リバウンドの恐怖もあり已むを得ないのかも知れない。新規患者数は現状ではやや下げ止まり傾向であるが、変異種の拡大があり、これが今後どう影響するのか不安である。
今回のコロナ禍で我国の医療体制が、欧米諸国に比していかに脆弱であるかがはっきりとした。マスコミ報道等によれば、欧米諸国と我国との違いは公立病院の数であるそうです。欧米においては圧倒的に公立病院が多いそうです。逆説的に言えば国等がそれだけ医療に金をかけていると言えるのかも知れない。さらには医療業務従事者の数も関係しており、我国では慢性的に不足しているのが実態である。医療従事者が特に都市部に集中し、過疎地域では慢性的に不足しているという傾向は全く改善されていない。さらには病院間の格差も大きく、我ら庶民が信頼出来る病院で診察や治療を受けようと思っても、諸々の手続き等に阻害され直ぐには難しい。蛇足ではあるが、上級国民である「頭の良い高級官僚や国会の偉い先生方」は即入院出来るようである。まさに不思議の国日本の面目躍如である。
政府は果たして2週間で「緊急事態宣言」を解除出来、コロナは収束するのか、その目安は何かを具体的に示して欲しい。IOCや国は無観客でも「東京五輪」を強行したいようだが、果たしてそれが国民の安全と健康を守ることに合致しているのだろうか。
緊急事態下にある埼玉県で、久喜市旧鷲宮町内の青毛堀川岸の河津桜が2月28日現在七分咲きです。静岡県河津町まで遠出しなくとも、早春の桜を愛でることが出来ます。緊急事態下で、不要不急の「外出自粛」が求められている埼玉県民の心を癒してくれると思います。川の左岸には少し細そく、砂利道ですが歩道らしき道があり、散策しながら桜を鑑賞出来ます。見どころは「鷲宮神社」近くの宮前橋から、浄水場付近まです。私が訪れた28日は日曜日で少し混雑していたが、密に成る程では無かったです。ただ場所によってはまだ3分程度のところもあります。これは日当りや風の関係かも知れず、下流に行くほど開花は遅れているようでした。花見専用の無料駐車場はないが、有料駐車場は鷲宮駅周辺等に若干あるようです。また鷲宮図書館や鷲宮総合支所も、もしかしたら土曜日や休日は利用出来るかも知れないので問合せ願います。
また、周辺民家の梅も満開で香ばしい香りを放っています。早春の花々の競演は見応えかがあるが、白梅がほどんとで紅梅は少ないです。中国では梅が人気のようですが、我国ではいまいちのようです。やはり長く楽しめる梅よりは、パッと咲き、パッと散る潔さが日本人の心意気に合っているのかも知れませんね。
以下は青毛堀河岸の河津桜です。
次は周辺民家の梅です。