F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 3 CHINESE GP

2009年04月23日 19時43分39秒 | Weblog
1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
3位 J.バトン ブラウン・メルセデス
4位 R.バリチェロ ブラウン・メルセデス
5位 H.コバライネン マクラーレン・メルセデス
6位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
7位 T.グロック トヨタ
8位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ

 中国GPです。例年なら秋に行われる中国GPですが、今シーズンは春に行われることに。この時期に移動してきたことが影響したのか、天候は生憎の雨。ちなみに上海が年間を通して降水量が最も多いのは、日本と同じく6月頃だそうです。さて、雨で荒れまくったレースを制したのはベッテル!初優勝した昨シーズンのイタリアGPと同様、ウェットのレースでポール・トゥ・フィニッシュを決めています。他のドライバー達が苦戦する中、終始安定した走りで優勝を決めてしまう当たり、王者の風格すら感じてしまいますね。かつて、ミハエル・シューマッハは「皇帝」と呼ばれていましたが、そのシューマッハを「皇帝」の座から引きずり下ろしたのはアロンソです。そのアロンソを上回るパフォーマンスを見せるベッテルは、シューマッハの後継者との呼び名も高くなっています。同じドイツ人同士で、私生活でも仲が良いみたいですしね。初優勝のイタリアGP直前に、シューマッハがベッテルにカートでウェット走行の特訓をしていたというのは有名な話。もはや、直弟子といえる間柄で、まさに後継者と称するのが最も正しいのではないでしょうか。さて、シューマッハを「皇帝」の座から引きずり下ろしたアロンソですが、今回は実に運がありませんでした。予選で2番手を獲ったものの、雨によるセーフティーカーのローリングが、さらに続くと思ったアロンソは給油の為にピットイン。しかし、無情にもその直後にレースはスタート。せっかくのフロントロウが台無しで最後尾からのスタートに。懸命に追い上げますが結果はポイント圏外の9位フィニッシュ。頭脳派のアロンソらしからぬ失敗で、思う様な結果を出せませんでした。最近のバトンやベッテルの活躍で影が薄くなっていますが、現役ドライバー中で最も実力があるとされるアロンソです。非力なルノーで昨シーズン2勝を挙げたのをみればその実力は明らか。このままくすぶっているとは思えません。若い衆に一発ガツンとキツいのをお見舞いしたいところですね。さて、優勝したベッテルばかりが目立っていますが、2位にはベテランのウェーバーが入ってきました。ベッテルは2勝目ですが、レッドブルはチームとしては今回が初優勝なんですね。そのチームの初優勝を見事にワンツーフィニッシュで決めました。ウェーバーとしては自己ベストの2位フィニッシュですが、若手のベッテルに先を越されているのは何とも悔しいところ。ポディウムの真ん中に立って、勝利の美酒を味わいたいのは山々でしょうが今回はお預けです。今シーズンのトロロッソのマシンは出来が良さそうなので、念願の初優勝は何とか達成できるのではないでしょうか。さて、次はダブルヘッダーでバーレーンGP。しかし、1週間で中国からバーレーンというのはキツいですね。関係者には結構な負担がかかるのではないでしょうか。砂漠特有の砂が、今シーズンから導入されたスリックタイヤにどう影響するかが勝負のポイントになりそうな気がします。