1位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
2位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
3位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
4位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
5位 R.クビサ ルノー
6位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
7位 小林可夢偉 BMWザウバー・フェラーリ
8位 F.アロンソ フェラーリ
9位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ
10位 N.ロズベルグ メルセデスGP
ヨーロッパGPです。優勝はベッテル、危なげない走りでポール・トゥ・フィニッシュ。マレーシアGP以来、久々の勝利を手にしました。ポディウムで「嬉しそうに」シャンパン・ファイトをするベッテルを久々に見ることができた様に思います。さて、そんなベッテルとは対照的だったのがチーム・メイトのウェーバー。2番グリッド、フロント・ロウからスタートだったものの、出遅れてしまい一気に順位を落とし、オープニングラップを9番手で通過。順位を大きく落としたウェーバーは8周目にタイヤ交換の為にピットイン、ギャンブルに出ることを選びました。19番手でコースに復帰したウェーバーは焦りが原因なのか、「スピード差」のあるロータスのコバライネンのマシンに後ろから乗り上げてしまい、宙を舞ったマシンは1回転、なす術もなくタイヤバリアに一直線に激突しました。宙を舞ったマシンを見た瞬間、1975年のワトキンスグレン・サーキットで起こったフランソワ・セベールの事故が頭の中をよぎって一瞬蒼ざめてしまいましたが、ウェーバーが無事なのを確認してホッと胸をなで下ろしました。マシンが宙を舞った後、1回転して底から上手く着地したのは不幸中の幸いでしたね。横転して跳ねながらタイヤバリアに激突していたらドライバーが深刻なダメージを受けていた可能性もあった訳ですから。ウェーバーがコバライネンに激突したのは、ブレーキングポイントが違い過ぎたのが原因の様です。ロータスのマシンのブレーキングポイントは、トップグループのマシンと比して80メートル手前。これじゃ焦ってなくても追突しますね(汗)。さて、F1日本代表・小林可夢偉ですが今シーズン最高の7位入賞です。序盤のウェーバーのクラッシュで、セーフティー・カーがコース・イン。上位陣が続々とタイヤ交換の為にピット・インする中、そのままコース上に留まる選択をして暫定順位ながら3番手走行を続けることになります。可夢偉の後ろに着けるのはバトン。昨シーズンのブラジルGP、バーレーンGPで絡んでいるだけに「イヤなのが前にいるな」と思っていたのは間違い無いでしょう。マシンの戦闘力からすると可夢偉がバトンに抜かれるのは時間の問題、と思いきや以外や以外、それ程悪くないペースで周回を重ねていきます。「それ程悪くない」と表現したのは後ろのバトンを抑えられるペースですが、前を行くハミルトンとは確実に差が開いていったからです。ハミルトンはその後、セーフティー・カーを不当に追い越したとの過度でドライブスルーペナルティを受けますが、まんまと可夢偉の前でコースに復帰してきました。要するに可夢偉はそれだけハミルトンに差をつけられていたということですね。終盤、可夢偉はタイヤ交換義務を履行する為ピット・イン、9番手でコースに復帰します。ふと前に目をやると、アロンソとブエミがバトルを繰り広げているではありませんか。並の人間だと、「もうレースも終盤だし、このままフィニッシュして2ポイントゲットするのが無難じゃね?」となるところですが可夢偉は違いました。まさかアタックしてくるとは予想してなかったのか、スキだらけのアロンソのインを付いてオーバーテイク!可夢偉の冒険(?)はここでとどまることなく、ファイナル・ラップの最終コーナー、シケインの出口でブエミの懐に飛び込んでまたもオーバーテイク!ここはかなりの精度で間合いを詰めてタイミング良く加速しないと、到底オーバーテイクは不可能です。少しでも下手を打てばクラッシュor接触するのは必至。このオーバーテイクは見事としか言い様がありませんでした。ヨーロッパGPの主役は言うまでもなく可夢偉でしょう。一人旅を続けるベッテルよりも、3番手を走行する可夢偉の方が国際映像に露出する時間が長かったのは明らか。また、最後のバトルでも見せ場をつくってくれました。可夢偉は非常に勝負強いドライバーなのではないでしょうか。ここぞというチャンスを見逃さず、迷わず勝負に打って出て必ずものにする。今までの日本人ドライバーとは明らかに違うものをもっている様に思います。今シーズンは残念なレースが続いていましたが、やっと自身としても納得のいくレースを出来たのではないでしょうか。そう、ファンが観たかったのはこういうレースだったんですよ!結果こそ7位で表彰台にも上がれませんでしたが、レース内容は十分表彰台に値するものだったと思います。サッカーW杯で日本代表は負けてしまいましたが、可夢偉が素晴らしいレースをしてくれたので悔いはありません(爆)。今回の活躍で可夢偉は実力を十分にアピールし、自身の株を上げることができました。トップチームが興味をもってくれれて来シーズンはひょっとすると………なんてことがあるといいですね。マネージャーのマリオ宮川は、これから多忙な日々を送ることになりそうです(この人は昔ジャン・アレジのマネージャーなんかをやっていました)。
2位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
3位 J.バトン マクラーレン・メルセデス
4位 R.バリチェロ ウイリアムズ・コスワース
5位 R.クビサ ルノー
6位 A.スーティル フォースインディア・メルセデス
7位 小林可夢偉 BMWザウバー・フェラーリ
8位 F.アロンソ フェラーリ
9位 S.ブエミ トロロッソ・フェラーリ
10位 N.ロズベルグ メルセデスGP
ヨーロッパGPです。優勝はベッテル、危なげない走りでポール・トゥ・フィニッシュ。マレーシアGP以来、久々の勝利を手にしました。ポディウムで「嬉しそうに」シャンパン・ファイトをするベッテルを久々に見ることができた様に思います。さて、そんなベッテルとは対照的だったのがチーム・メイトのウェーバー。2番グリッド、フロント・ロウからスタートだったものの、出遅れてしまい一気に順位を落とし、オープニングラップを9番手で通過。順位を大きく落としたウェーバーは8周目にタイヤ交換の為にピットイン、ギャンブルに出ることを選びました。19番手でコースに復帰したウェーバーは焦りが原因なのか、「スピード差」のあるロータスのコバライネンのマシンに後ろから乗り上げてしまい、宙を舞ったマシンは1回転、なす術もなくタイヤバリアに一直線に激突しました。宙を舞ったマシンを見た瞬間、1975年のワトキンスグレン・サーキットで起こったフランソワ・セベールの事故が頭の中をよぎって一瞬蒼ざめてしまいましたが、ウェーバーが無事なのを確認してホッと胸をなで下ろしました。マシンが宙を舞った後、1回転して底から上手く着地したのは不幸中の幸いでしたね。横転して跳ねながらタイヤバリアに激突していたらドライバーが深刻なダメージを受けていた可能性もあった訳ですから。ウェーバーがコバライネンに激突したのは、ブレーキングポイントが違い過ぎたのが原因の様です。ロータスのマシンのブレーキングポイントは、トップグループのマシンと比して80メートル手前。これじゃ焦ってなくても追突しますね(汗)。さて、F1日本代表・小林可夢偉ですが今シーズン最高の7位入賞です。序盤のウェーバーのクラッシュで、セーフティー・カーがコース・イン。上位陣が続々とタイヤ交換の為にピット・インする中、そのままコース上に留まる選択をして暫定順位ながら3番手走行を続けることになります。可夢偉の後ろに着けるのはバトン。昨シーズンのブラジルGP、バーレーンGPで絡んでいるだけに「イヤなのが前にいるな」と思っていたのは間違い無いでしょう。マシンの戦闘力からすると可夢偉がバトンに抜かれるのは時間の問題、と思いきや以外や以外、それ程悪くないペースで周回を重ねていきます。「それ程悪くない」と表現したのは後ろのバトンを抑えられるペースですが、前を行くハミルトンとは確実に差が開いていったからです。ハミルトンはその後、セーフティー・カーを不当に追い越したとの過度でドライブスルーペナルティを受けますが、まんまと可夢偉の前でコースに復帰してきました。要するに可夢偉はそれだけハミルトンに差をつけられていたということですね。終盤、可夢偉はタイヤ交換義務を履行する為ピット・イン、9番手でコースに復帰します。ふと前に目をやると、アロンソとブエミがバトルを繰り広げているではありませんか。並の人間だと、「もうレースも終盤だし、このままフィニッシュして2ポイントゲットするのが無難じゃね?」となるところですが可夢偉は違いました。まさかアタックしてくるとは予想してなかったのか、スキだらけのアロンソのインを付いてオーバーテイク!可夢偉の冒険(?)はここでとどまることなく、ファイナル・ラップの最終コーナー、シケインの出口でブエミの懐に飛び込んでまたもオーバーテイク!ここはかなりの精度で間合いを詰めてタイミング良く加速しないと、到底オーバーテイクは不可能です。少しでも下手を打てばクラッシュor接触するのは必至。このオーバーテイクは見事としか言い様がありませんでした。ヨーロッパGPの主役は言うまでもなく可夢偉でしょう。一人旅を続けるベッテルよりも、3番手を走行する可夢偉の方が国際映像に露出する時間が長かったのは明らか。また、最後のバトルでも見せ場をつくってくれました。可夢偉は非常に勝負強いドライバーなのではないでしょうか。ここぞというチャンスを見逃さず、迷わず勝負に打って出て必ずものにする。今までの日本人ドライバーとは明らかに違うものをもっている様に思います。今シーズンは残念なレースが続いていましたが、やっと自身としても納得のいくレースを出来たのではないでしょうか。そう、ファンが観たかったのはこういうレースだったんですよ!結果こそ7位で表彰台にも上がれませんでしたが、レース内容は十分表彰台に値するものだったと思います。サッカーW杯で日本代表は負けてしまいましたが、可夢偉が素晴らしいレースをしてくれたので悔いはありません(爆)。今回の活躍で可夢偉は実力を十分にアピールし、自身の株を上げることができました。トップチームが興味をもってくれれて来シーズンはひょっとすると………なんてことがあるといいですね。マネージャーのマリオ宮川は、これから多忙な日々を送ることになりそうです(この人は昔ジャン・アレジのマネージャーなんかをやっていました)。