F1の小部屋 NEO

F1のリザルトについてあれやこれや好き勝手にコメントしてみようと思います。レース終了後1週間以内に更新(目標)。

ROUND 7 CANADIAN GP

2012年06月16日 01時01分41秒 | Weblog
1位 L.ハミルトン マクラーレン・メルセデス
2位 R.グロジャン ロータス・ルノー
3位 S.ペレス ザウバー・フェラーリ
4位 S.ベッテル レッドブル・ルノー
5位 F.アロンソ フェラーリ
6位 N.ロズベルグ メルセデスAMG
7位 M.ウェーバー レッドブル・ルノー
8位 K.ライコネン ロータス・ルノー
9位 小林可夢偉 ザウバー・フェラーリ
10位 F.マッサ フェラーリ

 カナダGPです。な、ん、と、7戦目、7人目のウィナーが誕生!久々優勝のハミルトンです。しかし、ここまで混戦が続くとは思いませんでしたよ?それもこれもそう!貧乏が悪いんや!………、じゃなくて、ピレリタイヤの特性が悪いんや!(予告通り前回からの続きです。笑)ピークを過ぎると突然タイムが落ちるという残念な設計。逆転を狙ってタイヤ交換を先延ばしにしたせいで、寿命が来てしまい順位を落としまくる。そんなミステイクが、混戦模様の原因になっている気がします。中国GPのライコネンがそれを端的に表しているケースと言えるでしょう。2回ストップの戦略を採り終盤48周目の時点で2位を走行していたライコネンですが、タイヤの寿命がきてしまいペースダウン。ズルズルと後退していき、わずか3周で14位にまで転落してしまいました。この様な状況ではタイヤの戦略が常に博打をしているのと変わらない状況であり、純粋にドライバーのドライビングテクニックで争われなければならないレースあるべき姿が、全くそうでなくなっています。確かに、特定のチームが勝ち過ぎると面白みに欠けるというのも頷けますが、今シーズンのピレリタイヤの、あまりにも作為的な演出というのも問題あるのでは?この様な状況だと、ドライバーの実力がランキングに正確に反映されない危険もあると思うのですが、それは言い過ぎでしょうか?さて、レースの方ですが、タイヤ交換の戦略で勝負が決まった形となりました。終盤、先頭を走っていたハミルトンが2回目のタイヤ交換を終えた後、優勝争いをしていたアロンソとベッテルが1回のタイヤ交換で乗り切る作戦に切り替えます。急遽、ハミルトンは追われる立場から追う立場になりました。ニュータイヤで怒涛の追い上げをみせるハミルトン。一方タイヤ交換を1回で乗り切ろうとしたアロンソとベッテルはタイヤが寿命を迎えてしまいペースダウン。ハミルトンに優勝をさらわれた挙句、グロジャン、ペレスにも抜かれ大きく順位を落とす結果となりました。ギャンブルに負けたアロンソとベッテル。2回タイヤ交換をしていれば、そのままの順位をキープできた筈ですが、ピレリタイヤの寿命を読み切れなかったのが敗因です。ちなみにベッテルは終盤タイヤ交換を行い、アロンソの前でフィニッシュしています。歓喜の表彰台に立ったグロジャンとペレスですが、アロンソとベッテルのギャンブルが無ければ表彰台に立てなかったのは間違いないでしょう。2人とも1回ストップ作戦を完璧に遂行した結果、このポジションに辿り着いたのは間違いありませんが、アロンソとベッテルの戦略ミスにより得たポジションであるのは動かし様のない事実です。さて、この様に戦略ミスで大ドンデン返しの展開が繰り広げられている今シーズンのF1グランプリ。次も新たなウィナーが誕生するのでしょうか?