1位 S.ベッテル フェラーリ
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
4位 V.ボッタス メルセデスAMG
5位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
6位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
7位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
8位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
9位 P.ガスリー トロロッソ・ホンダ
10位 M.エリクソン ザウバー・フェラーリ
ベルギーGPです。約一か月間あったサマーブレイクも終了し(この「サマーブレイク」っていう言葉、いかにも外国っぽい感じでいですね)、各チームの思惑が交差する中、かねてから資金繰りに苦しんでいたフォースインディアが身売りされました。買い取ったのはランス・ストロールの父親が運営するレーシングポイントという企業。運営母体が変わったことにより新規エントリー扱いとなり、これまで旧フォースインディアが稼いできたコンストラクターズポイントはチャラ。但し、ペレスとオコンのドライバーズポイントに関しては有効となりシーズン後半も引き継がれます。ちなみに前オーナーのビジェイ・マラヤは、シーズン開始後の2018年の4月に詐欺罪で逮捕されており、それに加えて深刻な資金不足。ニューマシンのアップデートもままならない中、アゼルバイジャンGPでペレスが3位表彰台を獲得。よくこんなチームがボロボロの状態でポディウムに上がれたな、と思いますよ。チームは買収されることになるものの、これで資金面の心配をしなくて済むことになりました。さて、スターティンググリッドですが、ポールがハミルトン、以下ベッテル、オコン、ペレス、グロジャン、ライコネン、フェルスタッペン、リチャルドと続きます。って、アレー?何と新生フォースインディアの面々がセカンドロウ独占!マジすか?新体制の元、幸先の良いスタートになりそうですね。さて、スタートですがポールのハミルトンがアウト側に並ぶベッテルを牽制しつつホールショット。後方ではヒュルケンベルグがタイヤスモークを上げています。どうやらブレーキをロックさせていますね。前にいたストロールがイン側に寄った為、前方のアロンソとのギャップが結構空いたので、ブレーキングを遅らせたのでしょう。あるいは横にいたストロールに気を取られたのでしょうか、みるみる車間距離が詰まっていきます。これヤバくね?と思った瞬間、アロンソを思いっ切り弾き飛ばしました。弾かれたアロンソは走行中のルクレールの頭上を飛び越えて着地成功。ルクレールのマシンのインダクションポッドの曲線がジャンプ台代わりになった様ですね。弾かれた衝撃でリアセクションが大破して、そのままリタイアです。一方アロンソに乗り上げられたルクレールもリアセクションを大破しており、こちらもリタイアです。さて、弾かれたアロンソはリチャルドにも接触しており、その煽りでリチャルドがライコネンに追突。フロントウイングを壊して緊急ピットイン。リチャルドは、飛んで来たアロンソに追突されていた際リアウイングを破損しており、フロントとリアのウイングを同時に交換するという珍しい状態になっております。一方、リチャルドに追突されたライコネンは右リアタイヤがバースト。ピットインして復帰するも、リアウイングにもダメージを負っていました。DRSが開きっ放しになるというトラブルに見舞われた為リタイアです。ヒュルケンベルグのミスが、ライコネンにまで連鎖的にダメージを及ぼすという、広範囲的に渡るクラッシュとなりました。一方ヒュルケンベルグの隣では、ボッタスがシロトキンに追突するというアクシデントも起こっています。さて、後方の大混乱を他所にひた走る先頭集団。ラディオンの立ち上がりでベッテルがハミルトンのアウト側に並びかけ、ケメルストレートで完全に前に出ました。フォースインディアを巻き込んで4ワイドに並びますが、続くレ・コームにベッテルは先頭で侵入。このオーバーテイクでレースの主導権を事実上握ることになりました。後方には右リアタイヤをバーストさせてスロー走行するライコネンの姿が。ここでセーフティーカーの導入です。尚、セーフティーカーが導入されたのは、ベッテルが先頭に立った後なので順位の変動はなし。ベッテルが主導権を握り続けることになります。4周目にセーフティーカーが解除されました。2番手のハミルトン、バスストップシケインの手前でイン側にマシンを寄せて揺さぶりをかけますが、ベッテルは動じず。レース再開です。7周目、ケメルストレートでフェルスタッペンがオコンをオーバーテイク。オコンがアウト→イン→アウトとフェイント気味にブロックしましたが、意に介さずという感じでアッサリオーバーテイクしていきました(汗)。これで4番手に浮上です。お隣、オランダからやって来たフェルスタッペンのファンであるオレンジ軍団が大盛り上がり。最近、あちこちにオレンジ軍団が出没しています。これだけ熱烈なファンがいるならオランダGP復活してもいいんじゃないですかね?さて、後方から追い上げるボッタス。オールージュの手前でハートレーの左側に着けます。全然引く気がありません。抜く気満々です(汗)。気押されたのかハートレー、若干譲る様な感じでボッタスをオーバーテイクさせました。まあ確かに、あの位置で、あのスピードで着けられたのでは譲るしかありませんよね(汗)。さて、ハミルトンは21周目にピットイン。続いて翌22周目にベッテルもピットイン。タイミングを合わせてきたのでしょう。セオリー通りの戦略ですね(※)。ニュータイヤに替えたばかりのハミルトンが、フェルスタッペンの後ろでターン1に向かってきます。そこで、タイヤ交換を終えたベッテルがコースイン。2番手のフェルスタッペンに数十メートルの差をつけてコースに復帰です。これはベッテル、してやったりですね。続くケメルストレートでハミルトンはフェルスタッペンをオーバーテイク。オールージュを通過した時点では差が数十メートルあったのですが、あっという間に詰めています。DRS効果、恐るべしですね。”Hamilton retakes the second position.”2番手に復帰したハミルトン、これでベッテルの追撃態勢が整いました。さて、ハミルトン、ベッテルを追撃するも付かず離れずの状態。ギャップは5秒前後で推移します。結局ベッテルがこのまま逃げ切り、イギリスGP以来、4戦振りの優勝となりました。2位はハミルトン。タイトル争いのダメージを最小限にとどめています。3位はフェルスタッペン。ポディウムに上がったことでオレンジ軍団大盛り上がりです。やはり、ベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク3ヶ国の呼称)というだけあってベルギーとオランダは結びつきが強いのでしょう。国土が狭いということと、立憲君主制を採用しているという共通点がありますからね。そういえば昔、ルクセンブルクGPなんてのもありましたね。まあ、ルクセンブルクは名前を貸しただけで、実際にレースを行っていたのはドイツのニュルブルクリンクでしたが。さて、いよいよ後半戦が本格的に動き出しました。今回はフェラーリが勝ちましたが、タイム差をみる限りメルセデスと互角といってもよいでしょう。新体制になったフォースインディア、好調なトロロッソ・ホンダ等みどころはありますが、やはり何といってもストロールの動向に注目ですね。ストロールの父親がフォースインディアを買収したことで、チームに対する発言権がMAXに(笑)。既にストロールのシート合わせも済んでいるということからも移籍は決定といってもよいでしょう。チームの存続が決まってホッとしたのも束の間。今度はシート喪失の危機に直面するという事態に。ストロールが移籍となればペレスかオコンのどちらかがシートを失うのは確実です。フォースインディアが買収されたことで玉突き移籍が起こる可能性が大きくなっています。シーズン途中で、こんなにストーブリーグが盛り上がるのも珍しいんじゃないでしょうか。今後の動向に要注目です。”Don’t miss it.”(笑)
※走行を続けても古いタイヤなのでタイムが落ちてしまい、新品のタイヤを履いたライバルに差を詰められてしまうので。粘れば粘る程ライバルとの差が詰まってしまう。
2位 L.ハミルトン メルセデスAMG
3位 M.フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー
4位 V.ボッタス メルセデスAMG
5位 S.ペレス フォースインディア・メルセデス
6位 E.オコン フォースインディア・メルセデス
7位 R.グロジャン ハース・フェラーリ
8位 K.マグヌッセン ハース・フェラーリ
9位 P.ガスリー トロロッソ・ホンダ
10位 M.エリクソン ザウバー・フェラーリ
ベルギーGPです。約一か月間あったサマーブレイクも終了し(この「サマーブレイク」っていう言葉、いかにも外国っぽい感じでいですね)、各チームの思惑が交差する中、かねてから資金繰りに苦しんでいたフォースインディアが身売りされました。買い取ったのはランス・ストロールの父親が運営するレーシングポイントという企業。運営母体が変わったことにより新規エントリー扱いとなり、これまで旧フォースインディアが稼いできたコンストラクターズポイントはチャラ。但し、ペレスとオコンのドライバーズポイントに関しては有効となりシーズン後半も引き継がれます。ちなみに前オーナーのビジェイ・マラヤは、シーズン開始後の2018年の4月に詐欺罪で逮捕されており、それに加えて深刻な資金不足。ニューマシンのアップデートもままならない中、アゼルバイジャンGPでペレスが3位表彰台を獲得。よくこんなチームがボロボロの状態でポディウムに上がれたな、と思いますよ。チームは買収されることになるものの、これで資金面の心配をしなくて済むことになりました。さて、スターティンググリッドですが、ポールがハミルトン、以下ベッテル、オコン、ペレス、グロジャン、ライコネン、フェルスタッペン、リチャルドと続きます。って、アレー?何と新生フォースインディアの面々がセカンドロウ独占!マジすか?新体制の元、幸先の良いスタートになりそうですね。さて、スタートですがポールのハミルトンがアウト側に並ぶベッテルを牽制しつつホールショット。後方ではヒュルケンベルグがタイヤスモークを上げています。どうやらブレーキをロックさせていますね。前にいたストロールがイン側に寄った為、前方のアロンソとのギャップが結構空いたので、ブレーキングを遅らせたのでしょう。あるいは横にいたストロールに気を取られたのでしょうか、みるみる車間距離が詰まっていきます。これヤバくね?と思った瞬間、アロンソを思いっ切り弾き飛ばしました。弾かれたアロンソは走行中のルクレールの頭上を飛び越えて着地成功。ルクレールのマシンのインダクションポッドの曲線がジャンプ台代わりになった様ですね。弾かれた衝撃でリアセクションが大破して、そのままリタイアです。一方アロンソに乗り上げられたルクレールもリアセクションを大破しており、こちらもリタイアです。さて、弾かれたアロンソはリチャルドにも接触しており、その煽りでリチャルドがライコネンに追突。フロントウイングを壊して緊急ピットイン。リチャルドは、飛んで来たアロンソに追突されていた際リアウイングを破損しており、フロントとリアのウイングを同時に交換するという珍しい状態になっております。一方、リチャルドに追突されたライコネンは右リアタイヤがバースト。ピットインして復帰するも、リアウイングにもダメージを負っていました。DRSが開きっ放しになるというトラブルに見舞われた為リタイアです。ヒュルケンベルグのミスが、ライコネンにまで連鎖的にダメージを及ぼすという、広範囲的に渡るクラッシュとなりました。一方ヒュルケンベルグの隣では、ボッタスがシロトキンに追突するというアクシデントも起こっています。さて、後方の大混乱を他所にひた走る先頭集団。ラディオンの立ち上がりでベッテルがハミルトンのアウト側に並びかけ、ケメルストレートで完全に前に出ました。フォースインディアを巻き込んで4ワイドに並びますが、続くレ・コームにベッテルは先頭で侵入。このオーバーテイクでレースの主導権を事実上握ることになりました。後方には右リアタイヤをバーストさせてスロー走行するライコネンの姿が。ここでセーフティーカーの導入です。尚、セーフティーカーが導入されたのは、ベッテルが先頭に立った後なので順位の変動はなし。ベッテルが主導権を握り続けることになります。4周目にセーフティーカーが解除されました。2番手のハミルトン、バスストップシケインの手前でイン側にマシンを寄せて揺さぶりをかけますが、ベッテルは動じず。レース再開です。7周目、ケメルストレートでフェルスタッペンがオコンをオーバーテイク。オコンがアウト→イン→アウトとフェイント気味にブロックしましたが、意に介さずという感じでアッサリオーバーテイクしていきました(汗)。これで4番手に浮上です。お隣、オランダからやって来たフェルスタッペンのファンであるオレンジ軍団が大盛り上がり。最近、あちこちにオレンジ軍団が出没しています。これだけ熱烈なファンがいるならオランダGP復活してもいいんじゃないですかね?さて、後方から追い上げるボッタス。オールージュの手前でハートレーの左側に着けます。全然引く気がありません。抜く気満々です(汗)。気押されたのかハートレー、若干譲る様な感じでボッタスをオーバーテイクさせました。まあ確かに、あの位置で、あのスピードで着けられたのでは譲るしかありませんよね(汗)。さて、ハミルトンは21周目にピットイン。続いて翌22周目にベッテルもピットイン。タイミングを合わせてきたのでしょう。セオリー通りの戦略ですね(※)。ニュータイヤに替えたばかりのハミルトンが、フェルスタッペンの後ろでターン1に向かってきます。そこで、タイヤ交換を終えたベッテルがコースイン。2番手のフェルスタッペンに数十メートルの差をつけてコースに復帰です。これはベッテル、してやったりですね。続くケメルストレートでハミルトンはフェルスタッペンをオーバーテイク。オールージュを通過した時点では差が数十メートルあったのですが、あっという間に詰めています。DRS効果、恐るべしですね。”Hamilton retakes the second position.”2番手に復帰したハミルトン、これでベッテルの追撃態勢が整いました。さて、ハミルトン、ベッテルを追撃するも付かず離れずの状態。ギャップは5秒前後で推移します。結局ベッテルがこのまま逃げ切り、イギリスGP以来、4戦振りの優勝となりました。2位はハミルトン。タイトル争いのダメージを最小限にとどめています。3位はフェルスタッペン。ポディウムに上がったことでオレンジ軍団大盛り上がりです。やはり、ベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク3ヶ国の呼称)というだけあってベルギーとオランダは結びつきが強いのでしょう。国土が狭いということと、立憲君主制を採用しているという共通点がありますからね。そういえば昔、ルクセンブルクGPなんてのもありましたね。まあ、ルクセンブルクは名前を貸しただけで、実際にレースを行っていたのはドイツのニュルブルクリンクでしたが。さて、いよいよ後半戦が本格的に動き出しました。今回はフェラーリが勝ちましたが、タイム差をみる限りメルセデスと互角といってもよいでしょう。新体制になったフォースインディア、好調なトロロッソ・ホンダ等みどころはありますが、やはり何といってもストロールの動向に注目ですね。ストロールの父親がフォースインディアを買収したことで、チームに対する発言権がMAXに(笑)。既にストロールのシート合わせも済んでいるということからも移籍は決定といってもよいでしょう。チームの存続が決まってホッとしたのも束の間。今度はシート喪失の危機に直面するという事態に。ストロールが移籍となればペレスかオコンのどちらかがシートを失うのは確実です。フォースインディアが買収されたことで玉突き移籍が起こる可能性が大きくなっています。シーズン途中で、こんなにストーブリーグが盛り上がるのも珍しいんじゃないでしょうか。今後の動向に要注目です。”Don’t miss it.”(笑)
※走行を続けても古いタイヤなのでタイムが落ちてしまい、新品のタイヤを履いたライバルに差を詰められてしまうので。粘れば粘る程ライバルとの差が詰まってしまう。