1位 P.ガスリー アルファタウリ・ホンダ
2位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
3位 L.ストロール レーシングポイント・メルセデス
4位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 D.リチャルド ルノー
7位 L.ハミルトン メルセデスAMG
8位 E.オコン ルノー
9位 D.クビアト アルファタウリ・ホンダ
10位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
イタリアGPです。新型コロナの影響で今回も無観客、ティフォシ達のいない中での開催となります。ちと寂しいですが事情が事情なだけにしょうがないですね。まあ、ここ数戦のフェラーリの不調を考慮すれば、むしろ無観客で良かったのかもしれませんよ?ティフォシ達をガッカリさせずに済みますから………。さて、スターティンググリッドですが、ポールがハミルトン、以下ボッタス、サインツ、ペレス、フェルスタッペン、ノリスと続きます。指定席になりつつあるフロントロウにはメルセデスの2台が。そして、セカンドロウにはサインツとペレスという珍しい面子が。打倒メルセデス筆頭のフェルスタッペンは5番手に沈み込んでおります。スタートはハミルトンがスムーズに加速してホールショット。一方2番グリッドのボッタスは出遅れてサインツに先行されます。更にはアウト側からノリスにも並びかけられますが、シケインの立ち上がりで何とか抑え込みます。しかし、ターン4、ノリスが再びボッタスにアウト側から仕掛け、シケインの立ち上がりでオーバーテイク。新鋭のノリス、王者メルセデスに臆することなく果敢に攻め立てます。まあ、これぐらいの気概が無いとこの世界では生き残れませんからナイスファイトだと思いますよ?そうこうしている内に何とボッタス、リチャルド、ペレスにも抜かれて大幅にポジションダウンです。”PUNCTURE. OR SOMETHING.”「パンクだ。それか、何かおかしい」(ボッタス)どうやら、マシンの調子悪い様です。19周目、マグヌッセンがマシントラブルにより、ピットレーン入り口脇の芝生にマシンを止めます。結果、このインシデントがレース結果を大きく左右することになります。その後、セーフティーカーの導入になり、各車ピットインしてタイヤ交換、と言いたいところですが、マグヌッセンがマシンを止めた場所はピットレーンの入り口。マシン撤去の必要がある為、ピットレーンのエントリーがクローズの状態になっております。ハミルトンはタイヤの選択を無線で議論しているのに夢中で、それに気付かずにそのままピットイン。マシンがピットの前に止まった時点でチーム側は気付くのですが後の祭り。ハミルトンはペナルティを甘受せざるを得ない状況となりました。ピット側からはレーンの封鎖は判らないということで、チーム側の責任は無いでしょう。ハミルトンは気付かなかったと主張しておりますが、オンボード映像にはパラボリカのアウト側に大きく×マークの付いた液晶モニターが点灯している様子がしっかり映っているので、言い逃れはできません。実際、2番手を走っていたサインツは封鎖されれいることに気付いていたのですから。24周目、最終コーナーのパラボリカでルクレールがクラッシュ。このコーナーは入り口のRが小さく、出口が大きくなっているという、前半は強めにブレーキを踏んでタイヤの縁に荷重がかかっているのを確認しつつタメをつくり、後半はアクセル開けっ放しで一気に加速するというコーナーなのですが、ルクレールは小さいRからの立ち上がり部分でコントロールを失いカウンターを当てます。一瞬態勢を立て直したかにみえましたが、再びコントロールを失いコースアウト。タイヤバリアに激しくぶつかりました。このクラッシュでのタイヤバリアの損傷が酷く、修復作業の為赤旗が振られレースは一時中断。現在の順位を反映したグリッドで再スタートとなります。今シーズンのフェラーリのマシンは挙動が不安定で本当に運転しずらそうです。パラボリカの様な高速コーナーでマシンの挙動が不安定ともなれば、ドライバーの方も安心してドライブできたものではありません。かなり激しいクラッシュでしたが、ルクレールが無事だったのは何よりですね。レース再開時の順位はポールがハミルトン、以下ストロール、ガスリー、ライコネン、ジョヴィナッツィ、サインツ、ノリス、ボッタス、ラティフィ、リチャルド、フェルスタッペン、オコン、クビアト、ペレスのオーダーとなります。再スタートはハミルトンがホールショット。2番グリッドだったストロールは出遅れて5番手に順位を落とします。更にターン4でブレーキをロックさせてしてしまいシケインを直進、サインツに先行され6番手にまで順位を落とします。しかし、ターン8でアウト側からサインツをオーバーテイク、5番手に順位を戻します。29周目、ハミルトンが10秒ペナルティを消化する為ピットイン、最後尾に順位を落とします。これで首位はガスリー、以下ライコネン、サインツ、ストロール、ノリス、ボッタス、リチャルド、オコン、クビアト、ペレスのオーダー。メルセデスとレッドブルの2強が優勝戦線から離脱するという荒れた展開となっております。34周目、ターン1でサインツがライコネンをアウト側からやや強引に被せます。そして、切り返しのターン2でライコネンを押し退ける形でオーバーテイク、2番手にジャンプアップです。この後、首位のガスリーを追いかけるることになります。続いて35周目、ターン4、シケインの入り口でストロールがライコネンをアウト側から被せてオーバーテイク、こちらは3番手にジャンプアップ。一方のライコネン、ポディウム圏内を走っていましたが、立て続けに順位を落とす格好となりました。そしてファイナルラップ、首位のガスリーと2番手のサインツの優勝争いが佳境に入ります。それ以前の周回からサインツはガスリーにジワジワと詰め寄り、ファイナルラップではその差はコンマ3秒まで縮まります。サインツはガスリーに追いすがりますが決定打に欠け、ガスリーがトップチェッカー。ガスリーはサインツのプレッシャーに耐え見事キャリア初優勝を成し遂げました。トロロッソ改めアルファタウリ、兄貴分のレッドブルを差し置いて優勝です!スゴいですね。2008年にイタリアGPで、当時トロロッソをドライブしていたベッテルの初優勝を思い出してしまいましたよ。ベッテルはこの勝利を評価され翌シーズン、レッドブルに移籍。その後、4年連続でタイトルを獲ってスターダムへのし上がることになります。ガスリーの場合は、一度レッドブルから降格になっているので、この図式は単純に当てはまらないところがあります。ガスリーはアルファタウリの方が、ウマが合ってるみたいなので、昇格の話があってもレッドブルには戻らない方がいいんじゃないですかね。実際、レッドブルにいた時よりも好成績を残している訳ですから。降格処分時に入れ替わりとなったアルボンよりも好成績を残しているのですから、ガスリーとしてもしてやったりといったところでしょう。それにしてもガスリー、一時は最後尾付近の15番手を走行していた時点では、まさかその後優勝するとは思ってもみなかったでしょうね。昨シーズン、ブラジルGPの2位に続いての大金星となりました。2位はサインツ。再スタート時の順位は6番手とそれ程でもなかったのですが、前にいたハミルトンとジョヴィナッツィのペナルディ、そしてストロールとのバトルに競り勝ったことが2位という結果につながりました。3位はストロール。再スタートでのミスが痛かったですね。それと後半、サインツのペースについていけなくなりました。この時点で、ジャンプアップする可能性は無くなったといえます。さて、今回のポディウムの面々を見回してみますと、メルセデスもレッドブルもいません!スゴですね。予選グリッドをみる限り、ハミルトンの圧勝が目に見えていたのですが見事に予想が覆されました。おおよそ、大番狂わせが起こる場合は雨絡みの天候のことが多いのですが。2008年イタリアGP、トロロッソでのベッテルの優勝、1999年ヨーロッパGP、スチュワートでのハーバートの優勝等。もっと遡ると1975年オーストリアGP、マーチでのヴィットリオ・ブランビラの優勝というのもありますよ?(汗)今回、完全なドライの路面で大番狂わせが起こったのは、大変珍しいケースじゃあないでしょうか。さて、一方今回の主役になる筈だったフェラーリですが、ベッテルがブレーキトラブルでリタイア。ルクレールはクラッシュで戦線離脱と全滅の憂き目に遭っています。今回無観客レースだったから良かった様なものの、もしこれティフォシでスタンドが埋まっていたら暴動が起きかねませんよ?(滝汗)まあ、地元チームであるアルファタウリのガスリーが、喜ばしい初優勝を遂げたので暴動にはならなかったと思いますが。今回は全く冴えなかったメルセデスとレッドブル。しかし、次にはしっかりと立て直しを図るでしょうから、今回好成績を残したチームも油断は禁物ですよ?
2位 C.サインツ マクラーレン・ルノー
3位 L.ストロール レーシングポイント・メルセデス
4位 L.ノリス マクラーレン・ルノー
5位 V.ボッタス メルセデスAMG
6位 D.リチャルド ルノー
7位 L.ハミルトン メルセデスAMG
8位 E.オコン ルノー
9位 D.クビアト アルファタウリ・ホンダ
10位 S.ペレス レーシングポイント・メルセデス
イタリアGPです。新型コロナの影響で今回も無観客、ティフォシ達のいない中での開催となります。ちと寂しいですが事情が事情なだけにしょうがないですね。まあ、ここ数戦のフェラーリの不調を考慮すれば、むしろ無観客で良かったのかもしれませんよ?ティフォシ達をガッカリさせずに済みますから………。さて、スターティンググリッドですが、ポールがハミルトン、以下ボッタス、サインツ、ペレス、フェルスタッペン、ノリスと続きます。指定席になりつつあるフロントロウにはメルセデスの2台が。そして、セカンドロウにはサインツとペレスという珍しい面子が。打倒メルセデス筆頭のフェルスタッペンは5番手に沈み込んでおります。スタートはハミルトンがスムーズに加速してホールショット。一方2番グリッドのボッタスは出遅れてサインツに先行されます。更にはアウト側からノリスにも並びかけられますが、シケインの立ち上がりで何とか抑え込みます。しかし、ターン4、ノリスが再びボッタスにアウト側から仕掛け、シケインの立ち上がりでオーバーテイク。新鋭のノリス、王者メルセデスに臆することなく果敢に攻め立てます。まあ、これぐらいの気概が無いとこの世界では生き残れませんからナイスファイトだと思いますよ?そうこうしている内に何とボッタス、リチャルド、ペレスにも抜かれて大幅にポジションダウンです。”PUNCTURE. OR SOMETHING.”「パンクだ。それか、何かおかしい」(ボッタス)どうやら、マシンの調子悪い様です。19周目、マグヌッセンがマシントラブルにより、ピットレーン入り口脇の芝生にマシンを止めます。結果、このインシデントがレース結果を大きく左右することになります。その後、セーフティーカーの導入になり、各車ピットインしてタイヤ交換、と言いたいところですが、マグヌッセンがマシンを止めた場所はピットレーンの入り口。マシン撤去の必要がある為、ピットレーンのエントリーがクローズの状態になっております。ハミルトンはタイヤの選択を無線で議論しているのに夢中で、それに気付かずにそのままピットイン。マシンがピットの前に止まった時点でチーム側は気付くのですが後の祭り。ハミルトンはペナルティを甘受せざるを得ない状況となりました。ピット側からはレーンの封鎖は判らないということで、チーム側の責任は無いでしょう。ハミルトンは気付かなかったと主張しておりますが、オンボード映像にはパラボリカのアウト側に大きく×マークの付いた液晶モニターが点灯している様子がしっかり映っているので、言い逃れはできません。実際、2番手を走っていたサインツは封鎖されれいることに気付いていたのですから。24周目、最終コーナーのパラボリカでルクレールがクラッシュ。このコーナーは入り口のRが小さく、出口が大きくなっているという、前半は強めにブレーキを踏んでタイヤの縁に荷重がかかっているのを確認しつつタメをつくり、後半はアクセル開けっ放しで一気に加速するというコーナーなのですが、ルクレールは小さいRからの立ち上がり部分でコントロールを失いカウンターを当てます。一瞬態勢を立て直したかにみえましたが、再びコントロールを失いコースアウト。タイヤバリアに激しくぶつかりました。このクラッシュでのタイヤバリアの損傷が酷く、修復作業の為赤旗が振られレースは一時中断。現在の順位を反映したグリッドで再スタートとなります。今シーズンのフェラーリのマシンは挙動が不安定で本当に運転しずらそうです。パラボリカの様な高速コーナーでマシンの挙動が不安定ともなれば、ドライバーの方も安心してドライブできたものではありません。かなり激しいクラッシュでしたが、ルクレールが無事だったのは何よりですね。レース再開時の順位はポールがハミルトン、以下ストロール、ガスリー、ライコネン、ジョヴィナッツィ、サインツ、ノリス、ボッタス、ラティフィ、リチャルド、フェルスタッペン、オコン、クビアト、ペレスのオーダーとなります。再スタートはハミルトンがホールショット。2番グリッドだったストロールは出遅れて5番手に順位を落とします。更にターン4でブレーキをロックさせてしてしまいシケインを直進、サインツに先行され6番手にまで順位を落とします。しかし、ターン8でアウト側からサインツをオーバーテイク、5番手に順位を戻します。29周目、ハミルトンが10秒ペナルティを消化する為ピットイン、最後尾に順位を落とします。これで首位はガスリー、以下ライコネン、サインツ、ストロール、ノリス、ボッタス、リチャルド、オコン、クビアト、ペレスのオーダー。メルセデスとレッドブルの2強が優勝戦線から離脱するという荒れた展開となっております。34周目、ターン1でサインツがライコネンをアウト側からやや強引に被せます。そして、切り返しのターン2でライコネンを押し退ける形でオーバーテイク、2番手にジャンプアップです。この後、首位のガスリーを追いかけるることになります。続いて35周目、ターン4、シケインの入り口でストロールがライコネンをアウト側から被せてオーバーテイク、こちらは3番手にジャンプアップ。一方のライコネン、ポディウム圏内を走っていましたが、立て続けに順位を落とす格好となりました。そしてファイナルラップ、首位のガスリーと2番手のサインツの優勝争いが佳境に入ります。それ以前の周回からサインツはガスリーにジワジワと詰め寄り、ファイナルラップではその差はコンマ3秒まで縮まります。サインツはガスリーに追いすがりますが決定打に欠け、ガスリーがトップチェッカー。ガスリーはサインツのプレッシャーに耐え見事キャリア初優勝を成し遂げました。トロロッソ改めアルファタウリ、兄貴分のレッドブルを差し置いて優勝です!スゴいですね。2008年にイタリアGPで、当時トロロッソをドライブしていたベッテルの初優勝を思い出してしまいましたよ。ベッテルはこの勝利を評価され翌シーズン、レッドブルに移籍。その後、4年連続でタイトルを獲ってスターダムへのし上がることになります。ガスリーの場合は、一度レッドブルから降格になっているので、この図式は単純に当てはまらないところがあります。ガスリーはアルファタウリの方が、ウマが合ってるみたいなので、昇格の話があってもレッドブルには戻らない方がいいんじゃないですかね。実際、レッドブルにいた時よりも好成績を残している訳ですから。降格処分時に入れ替わりとなったアルボンよりも好成績を残しているのですから、ガスリーとしてもしてやったりといったところでしょう。それにしてもガスリー、一時は最後尾付近の15番手を走行していた時点では、まさかその後優勝するとは思ってもみなかったでしょうね。昨シーズン、ブラジルGPの2位に続いての大金星となりました。2位はサインツ。再スタート時の順位は6番手とそれ程でもなかったのですが、前にいたハミルトンとジョヴィナッツィのペナルディ、そしてストロールとのバトルに競り勝ったことが2位という結果につながりました。3位はストロール。再スタートでのミスが痛かったですね。それと後半、サインツのペースについていけなくなりました。この時点で、ジャンプアップする可能性は無くなったといえます。さて、今回のポディウムの面々を見回してみますと、メルセデスもレッドブルもいません!スゴですね。予選グリッドをみる限り、ハミルトンの圧勝が目に見えていたのですが見事に予想が覆されました。おおよそ、大番狂わせが起こる場合は雨絡みの天候のことが多いのですが。2008年イタリアGP、トロロッソでのベッテルの優勝、1999年ヨーロッパGP、スチュワートでのハーバートの優勝等。もっと遡ると1975年オーストリアGP、マーチでのヴィットリオ・ブランビラの優勝というのもありますよ?(汗)今回、完全なドライの路面で大番狂わせが起こったのは、大変珍しいケースじゃあないでしょうか。さて、一方今回の主役になる筈だったフェラーリですが、ベッテルがブレーキトラブルでリタイア。ルクレールはクラッシュで戦線離脱と全滅の憂き目に遭っています。今回無観客レースだったから良かった様なものの、もしこれティフォシでスタンドが埋まっていたら暴動が起きかねませんよ?(滝汗)まあ、地元チームであるアルファタウリのガスリーが、喜ばしい初優勝を遂げたので暴動にはならなかったと思いますが。今回は全く冴えなかったメルセデスとレッドブル。しかし、次にはしっかりと立て直しを図るでしょうから、今回好成績を残したチームも油断は禁物ですよ?