9月から10月にかけて、小学生国語クラスでは、こちらの本を少しずつ読んでいました。
私も、子供だった頃に読んだ本です。
献辞に「大人は誰でも元は子供だった(そのことを覚えている人は少ないのだけれど)。」とあり、「私は、ずっと覚えていようっと!!」と当時考えていたのを思い出します。
『モモ』を読んだ後だったので、その勢いで、子供の頃に読んでおけばずっと心に残り続けるであろう本を選んでみました。生徒さんも気に入ってくれて、一安心。
クラスでは、一気に全部読むことはできないので、章ごとに分けて読んでいきました。生徒さんがセリフの部分、私が地の文といった感じで、分担しながら読むのが、最近の小学生国語クラスの読み聞かせです。(もはや、読み聞かせていないという話も……)
この話をご存じの方は分かるかと思いますが、なかなか深い話が多く、読んだあとに「これはこんなことを言っているんじゃないかなぁ」とお互いの感じたことを少し話すのも楽しいひと時でした。
小学生の生徒さんですが、年齢の偏見をなくして人として意見を交換してみると、新鮮な視点や、本質をついた考えに驚かされることがあります。
「ものは心で見る。かんじんなことは目では見えない」(訳者によって表現は微妙にちがうかもしれません)
『星の王子さま』に登場するこの言葉は、人生を重ねるほど「本当にそうだな」と実感します。
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