読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『フローレンス・ナイチンゲール』(小3に読んだ本)

2022年06月16日 | 伝記
先週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 こちらは、近代看護教育の母と言われるフローレンス・ナイチンゲールの伝記です。
裕福な家庭に生まれ、どのような子供時代を過ごしたのか。
看護師になろうと思ったきっかけ。
両親の大反対を押し切って、看護師の道に進んだこと。
クリミア戦争での活動や看護学校の設立など、フローレンスの生涯について知ることができます。

フローレンスはクリミア戦争の際に体調を崩し、その後健康を完全に取り戻すことはできなかったそうです。その時は、まだ30代半ば。
けれども、彼女はベッドでも精力的に仕事をしました。
報告書を書いたり、医療保険の改善について提案したりするなど、ベッドでもできる仕事はたくさんあることに気づかされます。
そして、90歳まで生きたのです。

フローレンス・ナイチンゲールの信念を持った生き方は、生徒さんの心にも響いたようで、「すごいね…」と感心していました。小3生には少し難しい言葉もありましたが、とても熱心に聞いてくれて私も嬉しかったです。

大人になってから女性の偉人伝を読むと、彼女たちの凄さを改めて感じます。
色々な伝記を読むことで、生徒さんに様々な生き方について知ってもらいたいと思っています。

ちなみに、作者のデミさんの作品では、こちらも生徒さんたちに大人気です。
 塾を始めてから本当に多くの生徒さんたちに読んできましたが、最後の展開には誰もが驚きます!!
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『グレゴール・メンデル エンドウを育てた修道士』(小5に読んだ本)

2020年11月28日 | 伝記
先週の小学生国語道場クラスでは、前回に引き続き伝記絵本を読みました。
読んだのは、こちらです。

遺伝についての勉強で、「メンデルの法則」を覚えた方は多いと思います。
エンドウの丸い種子としわの種子をかけあわせたら…という実験から導き出される法則です。

この絵本では、メンデルの生い立ちから、どのように勉強を続けたか、そして研究内容まで詳しく説明されています。

農村に生まれたメンデルは、12歳のときに親元を離れて、自分が行きたかった学校に入ります。しかし、授業料、下宿代、食費ととにかくお金がかかります。しかも、16歳の時にお父さんが背骨を骨折して、畑仕事ができなくなってしまったのです。彼は、自分で生活費を稼がなければならなくなりました。
家庭教師で生活費を稼ぎながら勉強を続けることは大変でしたが、彼は空腹に耐えながら、その後の4年間の学校生活を送りました。

そして、メンデルは修道士になることで、生活費の問題から解放されました。修道士の仲間たちは、神の教えを説いたり、病人を見舞ったり、学校で教えたりして、地域のリーダーとして尊敬されていました。また一方で、彼らは学者でもあったのです。修道士たちは、3万冊もの書物が壁をうめつくす図書館で勉強しました。そこで、メンデルも勉強にのめり込みました。

修道士であったメンデルですが、世界で最も優秀な科学者たちと学べるようウィーン大学に留学させてもらうなど、恵まれた環境で勉強ができていたようです。

メンデルは学校で教えたりもしましたが、自分自身の研究をして大発見をしたいという気持ちも持っていました。メンデルが注目したのが、どのようにして、母親と父親から子供に特徴が受け継がれるのかという謎です。そして、彼は修道院の庭でエンドウ豆の実験を始めるのです。


エンドウ豆の実験については、かなり詳しく説明されていて読み応えがあります。授業では、時間の関係ですべて読むことはできませんでしたが、興味のある方は、ぜひ読んでいただきたいと思います。

この絵本を読むと、貧しくても、能力があり努力を続けていれば、道が開けるのだなぁと感じさせられます。

お子さんたちも、熱心に聞いてくれました。
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『エジソン』(小5に読んだ本)

2020年11月14日 | 伝記
小学生国語道場では、現在、アンパンマンの作者であるやなせたかしさんの人生を綴った長文に取り組んでいます。
そこで、「伝記つながり」ということで、先週はこちらの本を読みました。

『エジソン(伝記絵本ライブラリ-)』
文・こわせたまみ  絵・福原ゆきお
(アマゾンには高い中古品しかなかったので、リンクは貼っていません…)

こちらは、発明家エジソンの少年時代のエピソードを中心に描いた、伝記絵本です。
好奇心旺盛なエジソンは、何でも不思議がって聞く聞きたがりや。
何でも調べてみたくなる、調べたがりやでした。

しかし、何でも興味を持つエジソンは学校教育には合わなかったようで、3ヶ月で学校を辞めさせられてしまいます。その後は、母親が先生となって、エジソンを教えるのです。

その後のエジソンの成長と発明の数々は、皆さんご存知の通りです。


クラスの生徒さんたちは、エジソンは学校の先生からは疎まれていたというエピソードに驚いていました。

絵本の最後には、「『エジソン』について」という、保護者向けの文章が載っています。こちらには、エジソンの人生において母親が果たした役割の大きさや、エジソンの発明の偉大さが紹介されています。

子どもはみんな好奇心のかたまりです。「どうして?」「なぜ?」の疑問が知識欲となり、新しい世界を発見していきます。その発見の積み重ねが子どもの人間的成長をうながすことになります。できることなら、そんな子どもに力を貸してあげられる大人でありたいものです。(西本鶏介 「『エジソン』について」より)

子どもたちと接する仕事をする上で、この言葉は心に留めておかなければと思います。

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『10分で読める伝記 2年生』(小2に読んだ本)

2020年03月19日 | 伝記
先週と今週火曜日の小2国語クラスでは、こちらの本を読みました。

 お子さんのリクエストで、授業では「安藤百福」「手塚治虫」を読みました。
安藤百福が、インスタントラーメンを開発した過程や、手塚治虫が医学の勉強を志したきっかけなどに、お子さんは興味津々でした。
私は、手塚治虫が医者になるか漫画家になるか悩んでいた時に、母親がかけた言葉が印象的でした。
母親の言葉は大切ですね。

こちらの本には、他にもエジソンやマリー・キュリーなど、12人の伝記が載っています。どれも読みやすくまとめられていますので、低学年のお子さんでも楽しく読めると思います。
おススメの1冊です。
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『雪の写真家 ベントレー』(小4・小6に読んだ本)

2020年01月18日 | 伝記
1月最初の小学生国語道場クラスでは、こちらの本を読みました。

 この本も、前回に引き続き、小学生新聞で冬の絵本として紹介されていたものです。

アメリカの豪雪地帯にある小さな農村に生まれたベントレーは、雪に魅せられ、生涯を雪の研究と、結晶の写真撮影にささげました。
こちらは、そんなベントレーの伝記絵本です。
子どもの頃から雪が大好きで、15歳の時から顕微鏡で見た雪のスケッチを、3年間、毎年100枚ほど残していたベントレー。
ある日、ウィリーは顕微鏡付きのカメラがあることを知ります。
「このカメラがあれば、雪の写真をとれるんだけどな」
とても高価なカメラでしたが、両親はウィリーの願いをかなえてあげたいと思っていました。そして、ウィリーが17歳の時に、貯めていたお金でカメラを買うことに決めたのです。
それから、ウィリーは毎年雪の結晶を写すようになります。

この絵本を読むと、ウィリーが純粋に雪が大好きだったのだということがよく分かります。また、ご両親の理解と、高価なカメラ(10頭の乳牛よりも高い!)を買うという決断が、本当に素晴らしいです。
子どもをよく見て、本人が本当に好きなことを応援する…そんな親でありたいと思います。

お子さんたちは、最後のページに載っている、ベントレーが撮った雪の写真に歓声を上げていました。
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