読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『14歳からの仕事道』(小4に紹介した本)

2023年04月27日 | 哲学・生き方の本
今週の小4オンライン国語クラスでは、こちらの本をご紹介しました。
 長文読解演習の問題文の原典となっている本書。
著者の玄田有史さんは、中学2年生くらいの読者をイメージしながら、仕事の道を自分の足で歩いていくために、今のうちにぜひ知っておいてほしい「働くことの本当」を書かれたそうです。
授業では、2005年1月に出版された増補改訂前のものをご紹介しました(と言っても、授業終了時間に迫っていましたので、見せただけくらいでしたが…)。
ただ、小4でこの文章の意味をしっかり理解できたら、なかなかすごいのでは!?というレベルの内容です。

「即戦力は役に立たない」
「変化を楽しもう」
「悩みながら、歩こう」
など、むしろ今働いている大人にこそ、刺さる言葉が溢れています。

「働くことは矛盾に満ち、だからこそ美しい」という章では、涙が出そうになりました。私自身も、塾で教えてきた中で、学んだことや気づいたことがたくさんありました。
「ちゃんといいかげんに生きる」
心に留めておきたいおきたい言葉です。

そして、お子様たちにはこの言葉を贈りたいと思います。
「勉強とは、『ワケわからん』にあきらめないこと」
勉強することで、ワケわからんことにあきらめずにやり続ける力を身につけてください!将来、その力はきっと生きてくるでしょう。

将来のことや仕事のことで悩んだら、学生の方はもちろん、大人の皆様にも是非手に取っていただきたい1冊です。
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"ARLENE ALDA'S ABC : What Do You See?"(小5に読んだ本)

2023年04月25日 | 目指せ、英検5級合格!(英語の本)
4月から、小学生英検5級クラス(毎週木曜・午後3時~4時@睦小前教室)が始まりました!
こちらのクラスでは、1年間で英検5級に合格できる力を身につけることを目標にしています。
授業の最後には、5分程度の英語絵本の読み聞かせをしています。
初回の授業では、こちらの本を読みました。
 この絵本には、26枚の写真が載っています。
そして、それぞれの写真の中には、アルファベットが隠れているようで…。

エビは"C"に見える、火のついたろうそくは"I"に見えるなど、日常の風景の中からアルファベットを見つける視点が、とても面白い絵本です。

授業では、お子さんと一緒にアルファベット探しをしながら読みました。
楽しんでくれたようで、私も嬉しかったです!

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『てぶくろをかいに』(小4に読んだ本)

2023年04月23日 | 童話・昔話・名作
4月第2週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 寒い冬、真っ白な雪がどっさり降った日。
子ぎつねは遊びに出かけました。
まもなく、ほらあなへ帰ってきた子ぎつねは、ぬれてぼたん色になった両手を、母さんぎつねの前に差し出しました。
母さんぎつねは、子ぎつねの手を自分の手で包んでやりましたが、しもやけができてはかわいそうだから、夜になったら、町までいって、子ぎつねの手にあうような毛糸の手袋を買ってやろうと思いました。
二匹は町の近くまで行きますが、母さんぎつねは、昔、友だちと町へ出かけていってとんだ目にあったことを思い出し、足が動かなくなってしまいます。
そこで、子ぎつねだけを町へ行かせるのですが…

きつねの親子の愛情、そして帽子屋さんの優しさ、人間の親子の愛情…
心が温かくなるお話です。

いもとようこさんの絵も、表情豊かで素敵です。
子ぎつねの無邪気な表情、母さんぎつねの複雑な表情…(生徒さんは、「この母さんぎつね、美人さん!!」と興奮していました)。

ぜひ読んでいただきたい絵本です。
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『かがみの孤城』(中学生に紹介した本)

2023年04月19日 | 中高生におすすめの本
先週の中学生国語道場クラスでは、こちらの本を紹介しました。
 ある事件をきっかけに、学校へ行けなくなってしまった中1のこころ。
その日も学校に行かずに家にいたら、部屋の鏡が光っていることに気づきます。
こころが手を伸ばすと、こころは鏡の中に吸い込まれていきました…。

鏡の中には大きなお城がありました。
そこに集められたのは、こころと同じ中学生。7人。
オオカミのお面をつけた少女が、7人に伝えます。
「この城の奥には、誰も入れない願いの部屋がある。願いの部屋に入る鍵は、この城に隠されている。そして、鍵を見つけた一人だけが、願いを叶える権利がある。」
鍵を探せる期間は、およそ1年。

鏡の中の世界と現実の世界を行き来する展開によって、7人それぞれが抱える苦悩が見えてきます。
また、この7人の関係性は謎に満ちているのですが、その謎も、読んでいくうちに少しずつ解けていきます。
そして、最後の怒涛の展開、すべてがつながる瞬間!
暗闇に光が差し込むような読後感でした。

苦しいことがあっても、生き続けてほしい。
そして、その苦しみを乗り越えた先には新しい世界が広がっていて、苦しんでいる人を救える側に、自分がなれることもあるのだということを知ってほしい。

中高生にも、もちろんおすすめですが、子どもと関わるすべての大人に読んでいただきたい作品です。特に、教育に携わる大人にとっては、必読の書だと思います!!

クラスの生徒さんたちも、こちらの本の紹介を熱心に聞いてくれました。

2018年、本屋大賞受賞作です。
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『きつねとぶどう』(小4に読んだ本)

2023年04月18日 | 童話・昔話・名作
4月第1週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 山の中のきつねの巣で、きつねの子が「お腹がすいた」とないていました。
すると、親ぎつねが言いました。「待っておいで、今おかあさんがおいしいものをとってきてあげる。」

親ぎつねは、食べ物をとりにいきますが…


親が子を思う気持ちが、痛いほど伝わってきます。
そして、子が親を思う気持ちも。

いもとようこさんの描く表情豊かなきつねが、素敵です。
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