読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『ちいちゃんのかげおくり』(小3に読んだ本)

2022年09月18日 | 戦争について考える本
9月第2週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 こちらは、小学3年生の国語の教科書に載っている作品です。
確か、私が小学生だった頃にも載っていたような気が…。

お父さん、お母さん、おにいちゃん、ちいちゃんの家族4人での暮らしが、戦争によって壊されていく様子が描かれています。

家族4人がそろっていた頃に、家族みんなで楽しんだ影送り。
最後にちいちゃんがひとりで影送りをする場面では、毎回涙がこぼれそうになります(しばしば、実際にこぼれています…)。
現在、ロシアとウクライナで戦争が行われており、ちいちゃんのようなお子さんたちが実際にたくさんいるのだと思うと、胸が詰まります。

ロシアとウクライナの戦争の報道は生徒さんも見聞きしていますので、戦争は歴史上のことではないということを分かっているようで、神妙な顔をしながら聞いてくれました。
このような作品に触れることで、国際問題の解決方法としての戦争はあってはならないということを、お子さんは感じ取るのではないでしょうか。
私は戦争を直接体験していない世代ですが、このような活動で戦争について伝え続けていきたいと思っています。
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『この世界の片隅に』(中学生向けブックトーク・テーマ「戦争」)

2022年08月15日 | 戦争について考える本
前回に引き続き、8月の初めに中学国語道場クラスで行ったブックトーク(テーマ「戦争」)で取り上げた本のご紹介です。

2冊目は、こちら。
 女優ののんさんが主人公の声を演じた映画の、原作漫画です。
その内容が大きな反響を呼び、ロングランとなりました。

広島出身の主人公すずの少女時代の描写から始まり、結婚、その後の戦争が激化していく中での生活が描かれます。

戦争が人々の生活にじわじわと入り込んでくる様子がリアルで、少しずつ日常が脅かされていく怖さを感じます。人々の日常生活が丁寧に描かれているので、余計に戦争の理不尽さが際立ちます。
当時の生活、すずが少女から大人になっていく過程、人間関係の変化など、着目するポイントによって色々な読み方ができると思います。様々な感情を揺さぶられる作品です。

ちなみに、映画はこちら。
5年前に地元の公民館で上映されたので、 私も次男と一緒に見に行きました。
泣かせるような分かりやすい演出があるわけではないのに、なぜか涙が止まらなくなってしまい困りました…。
ぜひご覧になっていただきたい作品です。
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「綾瀬はるか『戦争』を聞く」(中学生向けブックトーク・テーマ「戦争」)

2022年08月14日 | 戦争について考える本
当塾は、8/10(水)~16(火)の期間、夏季休業とさせていただいております。
休みと言っても特に遠出する予定はなく、普段はなかなかできない家の壁のペンキ塗りをしたり、学生時代の友人たちとオンラインで「本について語る会」を楽しんだり、ゆるゆると過ごしています。
さて、今週水曜日からは授業が始まるので、少しずつ頭を仕事モードに戻すべく、ブログを更新することにしました。

8月第1週の中学国語道場では、ブックトークを行いました。
テーマは「戦争」。
取り上げた本は、2冊です(それぞれ複数巻ありますので、正確には5冊かもしれません)。

まず、1冊目はこちら。
 こちらは、女優の綾瀬はるかさんが戦争体験者の方々の話を聞いた、ニュース番組のシリーズを書籍化したものです。
ページを開くと、彼女が二十歳の頃に、ふるさとの広島でご自身のおばあさまに話を聞いたエピソードから始まります。原爆の話を今まで祖母から直接聞いたことはなかったという綾瀬さん。彼女の涙と「いままでの自分が恥ずかしい」という言葉が印象的でした。
そして、その5年後から、綾瀬さんは日本中の戦争体験者に話を聞きに行くのです。
広島、長崎、沖縄、ハワイ、東北…
体験者の方から話を聞くと、歴史上の出来事としての「戦争」ではなく、より現実味を持って戦争が迫ってきます。そして、戦争が一人の人生に及ぼした影響の大きさを実感します。

私が子どもだった頃は、学校で太平洋戦争についてかなり詳しく学習した覚えがあるのですが、私の子どもたちや塾生さんたちを見ていると、今は学校であまり詳しく学習していないような気がします(地域差があるのかもしれませんが…)。
今でも、世界では戦争が行われています。
平和を守るためには、戦争について知り、そして考えることが大切だと思います。
こちらの本はインタビューの対話形式で文章が進んでいきますので、本をあまり読み慣れていないお子さんでも、読みやすいのではないでしょうか。

ちなみに、こちらのシリーズには2冊目もあります。
 原爆の体験談を中心にまとめられた、こちらの本もおすすめです。

ブックトークでご紹介した2冊目(2種類目?)の本は、次回のブログでご紹介します。
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『ともだちのしるしだよ』(小3に読んだ本)

2022年07月31日 | 戦争について考える本
7月第3週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 難民キャンプに暮らす10歳のリナ。
もう2年も靴を履いていないリナは、真新しいサンダルを片方見つけました。
真ん中に青い花飾りがついた、黄色のサンダルです。
もう片方を探してあたりを見回すと、近くに女の子が立っていました。
彼女の名前はフェローザ。
このサンダルをきっかけに、二人は仲良くなっていきます。

2月下旬から、日本でも毎日のように戦争のニュースが流れています。
そして、祖国を逃れてきた人々についても報道されています。
この絵本はこれまで何度も読んできましたが、今回は、今までで一番集中して聞いてくれたような気がします。現在の世界情勢で、難民の生活を見聞きすることが多いからかもしれません。
何事も、知ることが初めの一歩なのだと感じました。
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『そらいろ男爵』(小6に読んだ本)

2021年08月13日 | 戦争について考える本
7月最終週の小学生国語道場クラスでは、こちらの本を読みました。
この絵本は、 第一次世界大戦開戦から100年目にあたる2014年にフランスで刊行されました。

そらいろ男爵は、自分で作った飛行機を空色に塗って、誰にも邪魔されずに鳥を眺めていました。
けれども、地上で戦争が始まったとき、男爵も戦争に行かなければならなくなりました。
そこで、男爵は砲弾になるものを探しました。
重くて、当たったらガツーンと痛いもの…。
男爵が選んだのは、辞書と百科事典でした!

戦場に本を次々落としていく、そらいろ男爵。
その本は、地上に届き…

そらいろ男爵のアイデアが素晴らしい!
かわいくおしゃれな絵も素敵です。

本の持つ力を感じる1冊です。
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