読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『7年目のランドセル』(小4に読んだ本)

2023年07月19日 | 世界に目を向ける本
7月第1週の小学生国語クラスで読んだ2冊目の本は、こちらです。
 小学4年生の国語の教科書には、「ランドセルは海をこえて」という文章が載っています。今回は、それを踏まえてこの写真絵本を選んでみました。

この本の著者である内堀タケシさんは、2004年から、日本のまだまだ使える使用済みランドセルを、物資の不足するアフガニスタンへ贈る活動をしています。
この本には、アフガニスタンの厳しい自然や生活環境の写真とともに、子供たちの笑顔の写真がたくさん載っています。
日本にいると、校舎があって学べることは当たり前のように感じますが、この本を読むと、世界にはそのような環境が整っていないところも多いことに気づかされます。

日本の外にも目を向けて考える習慣をつけると、視野が広がります。
「日本の『当たり前』は良くも悪くも当たり前ではない」ということを自覚して生きると、小さな幸せや、皆が当然として受け入れていることの問題点などを自覚しやすくなるのではないかと思います。

生徒さんは、興味津々で写真を眺めていました。

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『すごいね!みんなの通学路』(小3に読んだ本)

2022年09月21日 | 世界に目を向ける本
先週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 この本には、中国、カンボジア、コロンビアなど、世界の様々な地域の通学路が紹介されています。
ただ、日本の小学生が想像する通学路とは、随分かけ離れています!
空中のロープをたぐったり、断崖絶壁をのぼったり、壊れかけた橋を渡ったり…。すごい…!!
運動神経が怪しい私は、学校にたどり着けそうにありません…。

筆者が訴えようとしているメッセージは深いのですが、全体的に写真の子どもたちに悲壮感がないので、明るく読むことができます。
お子さんも、興味深そうに聞いてくれました。

私は、社会問題について考える入口は、このような読みやすい本がよいと思っています。そして、お子さんが少し成長したとき、この奥にある問題点に気づき、考えていければよいのではないでしょうか。

こちらの本は、過去の全国課題図書です。
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『わたしのくらし 世界のくらし』(小6に読んだ本)

2021年09月14日 | 世界に目を向ける本
8月最終週と9月第1週の小学生国語道場クラスでは、こちらの本を読みました。
 この本には、世界の7カ国の家族が登場します。
それぞれの家族には小学生にあたる年齢の子どもがいて、その子供たちの生活を通して世界の多様性を知ることができます。

クラスでは、時間的にすべての子どもたちを紹介することはできなかったので、お子さんたちのリクエストを聞き、イタリア、ロシア、ペルーの生活を中心に読みました。
その国独特のものも多く(特に食材)、本の後ろに載っている用語集を参照することもしばしば。おいしそうな食べ物もあれば、味が全く想像つかないものも。
紹介されている7カ国の中には日本もあり、日本人にとっては当たり前の生活が載っていたのですが、日本人以外がこの生活を見たら不思議に思うことも多いのでしょうね。
生活の仕方は異なる点も多いけれども、夜に見上げる星空はみんな同じ。

異文化理解や多様性について、楽しみながら自然に学べる絵本です。
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『地球のことをおしえてあげる』(小6に読んだ本)

2021年06月27日 | 世界に目を向ける本
一昨日の小学生国語道場では、こちらの本を読みました。
 こちらの本は、「宇宙から来ただれかに地球を説明するために書かれた手紙」です。

この絵本に登場するのは、世界中の人々です。
作者は世界中の子どもたちと過ごしてきました。ブータンのヒマラヤ山脈の頂上に10人の児童たちとたどりついたとき、「みんなの心が一つになるような物語を描きたい」と思ったそうです。その思いが、こちらの絵本を生み出しました。あとがきには、子どもたちからも、宇宙から来ただれかに地球を説明するためのアイデアを、たくさんもらったと書かれています。

この絵本では、地球や人々の生活について説明されています。
住む家や、家族のかたち、仕事など、説明される事柄は多岐に渡っています。
文章だけでなく細部まで描き込まれた絵も多くを語ってくれていますので、それぞれのページをじっくり見ることをおすすめします。

クラスでは、時間の関係で絵を隅々まで鑑賞する時間は取れませんでしたが、それでも、仕事についてかかれたページの「バナナマン」は、生徒さん達の注目を一瞬で集めていました(生徒さん達の気づくスピードがすごい!)。この人の職業は何なのか…ぜひ、本で確かめてみてください。

「多様性」という言葉は使われていませんが、この絵本ではまさに多様性について考えさせられるます。地球や私たち自身について様々な角度から考えるきっかけを与えてくれる絵本です。
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『まるいちきゅうのまるいちにち』(小3に読んだ本)

2021年01月14日 | 世界に目を向ける本
新年初回の小3国語クラスでは、こちらの本を読みました。

『まるいちきゅうのまるいちにち』
安野光雅・編 童話屋
(Amazonでは高めの中古しか見つからなかったので、リンクは貼っていません…)

この絵本は、1月1日の世界各国の様子を9人の絵本作家さんたちが描いたものです。
絵本を開くと、見開きで8枚+無人島の絵が広がります。
日本で1月1日朝9時の瞬間、アメリカのシカゴでは12月31日の18時、イギリスでは1月1日の0時です。
このように、日本、アメリカ、イギリス、ロシア、ブラジル、ケニア、中国、オーストラリアで同時に何が起こっているのかが分かるのが、この絵本の面白いところ。
しかも、それぞれの国でそれぞれのお話が展開しているので、国ごとに絵を追っていってもまた別の楽しみ方ができます。

クラスでは、お子さんとそれぞれの国の様子を楽しみながら読みました。

この絵本は、私が子どものころ家にあり、何度も読んでいました。
林明子さん、エリック・カールさん、レイモンド・ブリックスさん…今思うと、かなり贅沢な作家陣です。

安野光雅さんが書かれた前書き、「この本をみる子どもたちへ」。
子どものころに読みましたが、大人になってから読むと、深いメッセージで胸がいっぱいになります。
大人の私たちは、みんながいつまでも仲良く暮らせる素晴らしい地球を守っているのでしょうか。

私が子どものころは新作だったこの絵本。
35年経った今、改めて名作だと思います。
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