読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『スーフと白い馬』(小4に読んだ本)

2023年09月13日 | 童話・昔話・名作
8月最終週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 生徒さんが大好きな、いもとようこさんの作品です。

保護者の皆様は、こちらの作品の方がなじみがあるのではないでしょうか。
 モンゴルに伝わる楽器、「馬頭琴」のお話です。
 小学生の教科書にも載っていますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

お話の展開は同じですが、絵や文章が違うと作品から受ける印象はかなり違います。
読み比べてみても面白いかもしれません。

いもとさんの作品は絵が柔らかく優しい雰囲気ですので、白い馬で作った馬頭琴に対する、スーフのあたたかい祈りのような気持ちが伝わってきました。

クラスでは、生徒さんと交代しながら音読を楽しみました。
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『がちょうのたんじょうび』(小4に読んだ本)

2023年07月17日 | 童話・昔話・名作
7月第1週の小学生国語クラスでは、2冊本を読みました。
1冊目は、いもとようこさんの「大人になっても忘れたくない名作絵本」シリーズの一覧で、生徒さんから「読みたい」とリクエストがあったこちらの本です。
 (いもとようこさんの絵本は図書館で見つからなかったので、こちらの絵本を選びました)
あるところに、あひる、がちょう、モルモット、うさぎ、イタチなどが住んでいました。
ある日、がちょうの誕生日ということで、みんなはがちょうのところにごちそうに招かれていきました。これでいたちも呼べば、みんなお客がそろうのですが、いたちには困った癖がありました。それは…

正直、このお話は現代の感覚からすると、いたちが気の毒です…。
ただ、あとがきを読むと、5年後に書かれた戯曲の方では、いたちの名誉が回復されているようです。

この絵本には、『こぞうさんのおきょう』という作品も載っています。
こちらは、こぞうさんとうさぎが心を通わせて、それを大人たちも優しく見守るという、新見南吉の世界が展開されています。
読んだ後で、心があたたかくなるお話です。

2冊目に読んだ本は、次回のブログでご紹介します。
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『ねこの結婚式』(小4に読んだ本)

2023年07月12日 | 童話・昔話・名作
まだ午前8時過ぎなのに、既にかなり暑いです…。
外では蝉が鳴き始めました。

さて、そんな今日(7/12)ですが、まだまだブログでご紹介しきれていない本がありますので、紹介していきます!
今回は、6月第4週の小学生国語クラスで読んだ本です。
 いもとようこさんの「大人になっても忘れたくない名作絵本」シリーズです。
このお話は安房直子さんによって書かれたものですが、切ないお話が多い印象の安房さんの作品の中では、比較的楽しいお話かもしれません。

「ぼく」は美しい白ねこのチイ子を飼っています。
そんなある日、のらねこのギンが結婚式の招待状を届けにやってきました。
どうやら、今度結婚するらしいのです。

ギンが初めてこの家にやってきたときは、体も小さく子供っぽかったのです。それが、このごろはすばしっこくなって、いつでも体のどこかにひっかき傷をつけていて、目もするどくなりました。ボスになったようです。

「ぼく」はギンの結婚式に行くことにしました。

結婚式当日になりました。
あいにくの雨。朝からどしゃぶりで、夕方には風も出てきました。
ぼくが、行こうか行くまいかと迷っていると、電話のベルが鳴りました。
電話の相手は、ギンで…


愉快なお話なのですが、やっぱり少し切ないです。
娘さんを持つお父さんが読んだら、泣いてしまうかもしれません。

「ぼく」に幸あれ!と願わずにはいられません!!
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『雪わたり』(小4に読んだ本)

2023年06月07日 | 童話・昔話・名作
先週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
小学5年生の教科書にも載っている、こちらの作品。
生徒さんからのリクエストで読みました。

月明かりに照らされた、青白く凍った雪。
きつねの子の紺三郎と人間の子の四郎とかん子。
きつねたちと人間の子供たちが一緒に見る、幻灯。

宮沢賢治の詩的な文章が素晴らしく、どの場面も情景が浮かんできます。

所々で入る「かた雪かんこ、しみ雪しんこ♪キックキックトントン♪」の歌がリズミカルで、毎回お子さんたちと一緒に調子をつけながら読むのがお約束。読んでいるうちに、楽しい気分になってきますよ!

きつねたちと人間の子供たちが心を通わせる最後の場面は、何度読んでも胸がいっぱいに…。

個人的には、この作品は教科書よりも先に絵本等で出合って、自由な感性で楽しんでいただきたいなぁと思います。
生徒さんは楽しそうに聞いてくれました。

ちなみに、『雪わたり』は、宮沢賢治が生前原稿料をもらった唯一の作品だと言われているそうです。
宮沢賢治といい、ゴッホといい、本人が生きている間には正しく評価されない天才は、実はたくさんいるのではないかと思います…。

さて、いもとようこさんが大好きな生徒さんのために読んできた「大人になっても忘れたくない いもとようこ名作絵本」シリーズ。生徒さんが自分で読んだものも含めると、すべて読み終えてしまったようです。

次は、何を読もうかなぁ…。
こうして考える時間も、楽しいひと時です。

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『セロひきのゴーシュ』(小4に読んだ本)

2023年05月05日 | 童話・昔話・名作
5月第1週、当塾はお休みとさせていただいております(5/1,2に寺子屋を開きました)。

GWであちらこちらがにぎわっていますが、我が家は特に遠出の予定もなく、のんびり過ごしています。
読みたかった本をじっくり読んだり、1カ月ぶりに帰省してきた次男から大学生活の話を聞いたり…。
鳥の鳴き声を聞きながらゆったりした時間を過ごせるのは、かなり幸福度が高いです!

さて、今回は4月下旬、小学生国語クラスで2週にかけて読んだこちらの本をご紹介します。
 町の活動写真館でセロ(チェロ)を担当しているゴーシュ。
けれども、彼の腕前は仲間の中では一番下手でした。

ゴーシュが一人暮らしの家に帰りセロを練習していると、誰か後ろの戸を叩くものがあります。入ってきたのは、大きな三毛猫でした。
それから、毎晩、色々な動物たちがゴーシュの家にやってきて…

ゴーシュと動物たちとのやり取りが、とても楽しい!
最初は動物たちにきつく当たっていたゴーシュですが、どんどん優しくなっていきます。
そして、ゴーシュのセロの腕前もどんどん上がっていくのです。

いもとようこさんの描く動物たちがとても可愛らしく、宮沢賢治の文章のリズムはもちろん、絵でも楽しむことができます。
音楽と動物や自然との素敵な調和を感じさせる物語です。
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