読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『ひとしずくの水』(小5と読んだ本)

2024年12月24日 | 自然・宇宙・生き物・食べ物の本
12月前半の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 この本には、様々な水の形が登場します。

蛇口から落ちる瞬間の水、動き回る水の分子の様子、水蒸気、雪の結晶……。
「分子」「表面張力」「毛細管現象」など、小学生には聞きなれない言葉も登場しますが、美しい写真とともに分かりやすく説明してくれていますので、理解できると思います。

水は、私たちの身近にあり、なくてはならない存在であるにもかかわらず、あまり深く考える機会はないかもしれません。気温が下がり、雪や霜など色々な形の水が目に見えやすい今の時季にお子様と一緒に読んでみてはいかがでしょうか。

最初の数ページを読んだあたりでは、「難しそう……」と言っていた生徒さんですが、読み進めるにつれて「面白い!」という反応に変わり、一緒に楽しく読むことができました。
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元素周期表を見比べて(小5に読んだ本)

2024年10月18日 | 自然・宇宙・生き物・食べ物の本
最近、元素記号に興味を持っている生徒さん。
そこで、10月最初の小学生国語クラスの読み聞かせでは、塾に置いてあるこちらの4冊の本をご紹介しました。
 
 
 
 それぞれ発行年が異なる本ですが、クラスでは元素周期表だけを見比べてみました。
すると、昔は「ウンウン~」と書かれていた欄が少しずつ埋まっていって、2017年の高校の化学基礎の教科書では、すべて名前が付けられていることに気づきます。

どうやら「ウンウン~」は、化学の国際的な取り決めをするIUPACで、まだ認定されていなかったころに暫定的に決められた名前なのだそう。(「子供の科学」2012年4月号より)
表を見比べるだけでも、現在の研究が少しずつ世界の謎を明らかにしていっている過程を知ることができ、興味深かったです。

ちなみに、化学基礎の教科書は、長男が高校生だった頃に使っていたものですので、最新のものとは少し違うかもしれません。

人類には、未知のことがまだまだたくさんあるのでしょうね。
「時代は常に変化している」ということを感じさせられた時間でした。

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『植物のあっぱれな生き方』(小4に紹介した本)

2023年06月16日 | 自然・宇宙・生き物・食べ物の本
先週の小4国語オンライン授業では、こちらの本をご紹介しました。
長文読解問題で取り上げられていたこちらの本には、植物好きにはたまらない植物の驚くべき生態が書かれています。

植物の栄養の摂り方や婚活(!?)、次世代への命の託し方など、トピックは多岐にわたります。
こちらの本は6つの章に分かれているのですが、各章がさらに2~3のまとまりに分けられ、それがさらに3~5つの話題に分かれています。色々な話題について、コラムのように数ページほどで読み切れる構成になっていますので、長文を読むのが苦手な方でも、読みやすいのではないでしょうか。

様々な知恵がつまった植物の生き方。
次世代へ命をつないでいく工夫には感心しました。

私たちは、花の美しさを愛で、植物の実りの恩恵を受けて生きているため、植物は利用する対象だと思いがちです。けれども、この本を読むと、同じ生物として尊敬の念すら覚えます。

本当にあっぱれな生き方です!
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『ゴリラは語る』(小3に紹介した本)

2022年12月21日 | 自然・宇宙・生き物・食べ物の本
昨日の小3オンライン国語クラスでは、テキストの長文読解の原典であるこちらの本を読みました。
 この本は、ゴリラ研究の第一人者である山極寿一さんが、ゴリラの群れの中に入って感じたことや考えたこと、ゴリラの研究をするようになった経緯などが書かれています。
表紙に書かれている言葉が「ゴリラの家にホームステイしてだいじなことを教わりました。」。
この一文で、筆者がどのくらい近い距離感でゴリラと過ごしてきたかが、伝わるのではないでしょうか。

小3のテキストに載っていたのは、本の初めの方に書かれていた「ゴリラの調査の仕方」についての文章ですが、実は本書は「15歳の寺子屋」というシリーズの1冊でもあり、15歳の少年少女向けに書かれたものなのです。そして、恋と友情、家族、戦争、自然などについて考えるきっかけをくれる、実に奥が深い本なのです。

印象深かったエピソードはたくさんあるのですが、私が最も心に残ったのは6歳の子どもゴリラのタイタスについての話です。
アフリカの赤道直下の地域では、突然激しい雨が降ることがよくあるそうです。ある日、突然の豪雨を避けるために、筆者は木の洞に逃げ込みました。すると、タイタスも入ってきたのです。狭い洞の中は、一人と一頭で満員状態。雨が通り過ぎるのを、ただじっと待っていた一人と一頭でしたが…

このエピソードは本当にほほえましく、筆者とゴリラとの関係性が分かります。本の最後の方には、タイタスの今までの経験についても明かされているのですが、人間からひどい仕打ちを受けたタイタスがここまで人間に心を開いてくれるということにも、驚かされます。

また、「だれかのために生きる」という章では、ゴリラの父親の偉大さが書かれています。筆者は、自分が結婚するとか、家族を作るなどということは若いころは全く想像できなかったそうなのですが、カッコいいゴリラの「大人」たちに出会って考えが変わったとのこと。確かに、ここに登場するゴリラの大人(父親)たちは、カッコいい!このゴリラのカッコよさは、若者の皆さん(特に男性陣)に是非知っていただきたい!!守るべき家族を作りたくなるかも。そして、カッコいい父親になりたくなるかも!

この本の文章は、小学生の長文読解問題だけでなく、中学生の長文読解問題でもよく取り上げられています。試験対策として一読しておくというのも、もちろん「あり」ですが、先ほども述べたように、考えるきっかけをたくさんくれる本でもありますので、小中学生の皆さんに是非読んでいただきたい1冊です。
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「クマは『クマッ』となく?!」(小3に紹介した本)

2022年12月16日 | 自然・宇宙・生き物・食べ物の本
今週の小3オンライン国語クラスでは、こちらの本をご紹介しました。
 この本では、現地に行って野生動物が残したフンや足跡、食べ物のあとなどを見つけながら、動物の行動を推理する「フィールドワーク」を20年以上続けている著者が、動物についての様々な面白い話を披露してくれます。

タイトルの「クマは『クマッ』となく?!」も、実際にあった出来事のようです。
本書には46話ものお話が載っていて、どれも「へええーーー!」と驚くような話ばかり。
小3の国語テキストに載っていたのは「ホタルはすごい!」というお話です。
こちらのお話には、ホタルがホタル自身で自分たちの身を守り、田んぼの環境も守った素敵なエピソードがつづられています。
どのお話も、2ページから4ページの短いものばかりで一話完結なので、ちょっとした短い時間に楽しむことができます。

授業では、作者についての簡単な説明と、この本の最後に載っている「おまけ」のページにある生態系ピラミッドの話をしました。このページには、著者が講演会や環境教育の授業で使っている「秘密兵器」が公開されています。仕掛けは単純なのですが、子どもたちが直感的に理解できるこの「秘密兵器」は、生態系について教えるには最適な方法だと思います。

普段自然に囲まれて過ごしている私は、虫や動物、鳥が常に周りにいるのが当たり前の感覚です。そして、草木や動物の死骸を分解者が分解してくれて、その分解したものを植物が栄養にして育ち、それを虫が食べ、その虫を小動物が食べ…という循環も常に感じながら生活しています。

ただ、都会で生活しているお子さんたちは、この感覚を持つのはなかなか難しいかもしれません。けれども、どこに住んでいようと、人々が食べている野菜や果物などの食べ物の多くは自然いっぱいの場所で育っていて、人々の生活は自然によって支えられているのです。これからの世の中を生きていくお子さんたちには、意識的に自然に触れたり、このような本を読んだりして、生態系や自然環境を考える習慣をつけていただきたいと思っています。
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