読み聞かせ日記@矢野学習教室(千葉県山武市)

矢野学習教室で読んだ本をご紹介。塾の日記も。

『くまの楽器店』(小5と読んだ本)

2024年12月02日 | 想像の翼を広げる本
11月半ばの小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 安房直子さんの作品が好きな生徒さんなので、選んでみたこちらの絵本。

絵も文章も優しい雰囲気で、癒されます。
後ろの説明書きを見ると、1979年に「幼稚園」という本に書かれた作品のようです。確かに、幼稚園児向けの雰囲気がありますが、「幼稚」ということは全くなく、むしろ散文詩を読んだかのような不思議な余韻が残る作品です。
また、ひらがなだけで書かれた絵本が多い中、この本には漢字が適切に使われています。そして、漢字にルビがふられているのもありがたいです。

4つの短いお話が収められているこちらの絵本。くまの楽器店の名前は「ふしぎや」です。そして、色々な楽器がお客さんたちのお悩みを解決していきます。
人間や世界と音楽は、切っても切れない関係にあるような気がしますし、この「ふしぎや」で買った楽器を使えば、色々なことが好転しそうな感じがします。
音楽を聞いて楽しそうに踊っている子供はきっと楽しいでしょうし、それを見ている大人も楽しい気持ちになりますよね!

魔法をかけられたような読後感で、心があたたかくなる1冊です。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村  ←いつも読んでくださりありがとうございます!ランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです!

塾教育ランキング ←こちらもクリックしていただけると嬉しいです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『まほうのあめだま』(小4に読んだ本)

2024年03月26日 | 想像の翼を広げる本
3月第3週の小学生国語クラスでは、こちらの本を読みました。
 生徒さんの大好きな、安房直子さんの作品です。
小さな女の子とネコの、心温まるお話です。

小学校入学前のお子さんから楽しめるくらい、内容的には易しいお話です。
けれども、安房直子さんの作品をたくさん読んでいる小学生の生徒さんは、「よかったね」という感想だけでなく「死が近くに感じられるような哀しさ」も抱いたようです。

平易なお話は、読み手によってさまざまな受け取り方ができます。
前に読んだ絵本を改めて読み直すのも、新たな発見があるかもしれません。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村  ←いつも読んでくださりありがとうございます!ランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです!

塾教育ランキング ←こちらもクリックしていただけると嬉しいです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『ドラゴンの正しいしつけ方』(小4と読んだ本)

2024年03月18日 | 想像の翼を広げる本
小学生国語クラスでは、2月から3月初めにかけて、こちらの本を読んでいました。
今年は辰年なので、龍にちなんで「ドラゴン」が登場するお話を選びました。
途中、『初雪のふる日』を読んだり、時間の関係で本が読めない日もあったりしたのですが、少しずつ読み進めていき(授業後、お迎えがいらっしゃるまで生徒さんが一人で読んでいることもありました)、3月の初めに読み終わりました。

おさいほう魔女のシルクが突然預かることになったのは、ドラゴンの赤ちゃんのピンキーです。
ドラゴンは炎を吐いたり、強い力でひっぱったり…
シルクたちの生活は、ドラゴンが来たことで大忙しになってしまいます。

賢くてかわいいピンキーは、色々なトラブルも起こしますが、どんどん成長していきます。そして別れの時がやってきて…

お子さんが読んで楽しいのはもちろんですが、子育て中の保護者の皆さまや、犬(ドラゴンは猫よりも犬に性質が似ていると思います)を飼っている方にも、おすすめです。ご自分の生活と重ね合わせてしまうところが、きっとあるのではないでしょうか。
最後はあたたかい気持ちになれる1冊です。

生徒さんから、次回の本のリクエストもいただきましたので、近々、あんびるやすこさんの作品がまた登場すると思います。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村  ←いつも読んでくださりありがとうございます!ランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです!

塾教育ランキング ←こちらもクリックしていただけると嬉しいです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『初雪のふる日』(小4に読んだ本)

2024年02月20日 | 想像の翼を広げる本
小4国語教科書の最後には、『初雪のふる日』というお話が載っています。
そこで、2月の第2週の小学生国語クラスでは、そのお話の絵本を読みました。
 秋の終わりの寒い日。
村の1本道に、小さな女の子がしゃがんでいます。
その道には、ろうせきでかかれた石けりの輪が、どこまでも続いていました。
女の子は、ろうせきの輪の中に、ぴょんととびこんでみました。
すると、女の子の体は、軽くなってゴムまりのようにはずんできて……

最初は楽しそうですが、だんだん不穏な雰囲気になってきます。
幻想的ですが、かなり怖いお話です。

お話の世界に、一気に引き込まれていきます。
クラスでも、生徒さんと一緒にドキドキしながら読みました。

安房直子さんの世界を楽しめる1冊です。

教科書に載っている作品を本で楽しむと、作品としての面白さが際立ってくるように思います。教科書で出合って気に入った作品があれば、改めて本で読んでみることをお勧めします。
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村  ←いつも読んでくださりありがとうございます!ランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです!

塾教育ランキング ←こちらもクリックしていただけると嬉しいです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『おきゃくさまはオバケ!』(小4に読んだ本)

2023年11月30日 | 想像の翼を広げる本
11月も終わりですが…小学生国語クラスでは、先月半ばから今月半ばまでこちらの本を読んでいました。
 ハロウィンの話のようですが、ハロウィンではありません。

季節はハロウィンと同じ頃、お裁縫魔女シルクのもとにシーツおばけ(シーツを被ったようなおばけ)から依頼がありました。
それは、自分たちに素敵な服を作ってほしいというもの。
今度、自分たちのお姉さんの結婚式があり、彼らは「リングベアラー」と「フラワーガール」をするようなのです。
けれども、シーツおばけに素敵な服を作るのはなかなか難しいようで…。

今回のあんびるやすこさんの作品も、前回同様、紅茶やおしゃれな布素材に紛れて、偏見や差別などについても考えさせられます。
かわいいお花や服の世界を楽しみながら、実は人間関係の在り方などについても知らないうちに考えてしまうことになる一作です。

クラスでは、登場人物のセリフの部分を生徒さんに読んでもらいました。
とても上手に読んでくれるので、私も生徒さんと一緒に音読を楽しめました。
児童書を読むと子供の語彙が増えていくことを、生徒さんを見ながら実感しています。
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村  ←いつも読んでくださりありがとうございます!ランキングに参加しています。クリックしていただけると嬉しいです!

塾教育ランキング ←こちらもクリックしていただけると嬉しいです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする