みなさん、こんにちは。
今回は皮膚・軟部組織感染症についてまとめました。
丹毒は皮膚、蜂巣炎は皮下組織に炎症の中心を有する細菌感染。
丹毒の発赤は平坦で、境界は明瞭で経時的に拡大傾向を示し、顔面に好発し、原因菌はA群連鎖球菌。
蜂巣炎の発赤は境界不明瞭でなだらかに膨隆し、主に下肢を襲い、大腿・鼡径リンパ節炎を伴うことが多く、大部分黄色ブドウ球菌かA群連鎖球菌が原因となる。
蜂巣炎・丹毒疑いで、全身状態不良や不安定なバイタル、局所所見がひどいときなどでは、ガス壊疽や壊死性筋膜炎、化膿性筋炎などとの鑑別が重要となる。
これらは外科的感染症であり、そのケアには外科医への迅速なコンサルが必須となる。
壊死性筋膜炎・化膿性筋炎には、ブドウ球菌、連鎖球菌、Clostridium perfringensによるガス壊疽、肝障害患者が海水中で受傷した傷口からのVibrio vulnificus感染、糖尿病患者に併発する大腸菌やKlebsiellaによるガス産生性壊疽などがある。
劇症型A群連鎖球菌感染症の可能性にも注意する。
写真 浜松の寺
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