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内分泌疾患による不随意運動

2018-01-04 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
明けましておめでとうございます。
 
 
インフルエンザが流行しています。
 
予防には、手洗い、人混みを避けること、特別な用事がなければ病院に行かないこと、です。
 
 
 
 
振戦
 
まずは、振戦。
 
 
振戦が悪化するとは、振幅が大きくなる、ことです。
 
 
 
 
パーキンソン症候群での振戦は安静時に振幅が大きく、動作で振戦のスピードが速くなるが、振幅は小さくなる。
 
 
なので安静時振戦といいます。
 
 
逆に、小脳性振戦は意図した動作で悪化するので企図振戦といいます。
 
 
 
 
内分泌代謝性疾患で起こる振戦は比較的単位時間の振動数が速い姿勢時振戦です。
 
 
両手を前胸部に差し出して姿勢を保持させてみると観察しやすくなります。
 
 
その原因としての内分泌代謝疾患には、甲状腺機能亢進症、低血糖、褐色細胞腫があります。
 
 
 
 
アステリキシス
 
 
 
陰性ミオクローヌスにより姿勢保持障害をきたすもの。
 
 
以前は、羽ばたき振戦と呼ばれていましたが、ミオクローヌスの一種であることがわかりましたので、正しくはアステリキシスと呼びます。
 
 
英語では、Asterixis です。
 
 
 
 
原因としては、肝性脳症やCO2ナルコーシス、そして尿毒症が有名で。
 
 
その他には、低カリウム血症、低マグネシウム血症、薬剤等でも見られることがあります。
 



写真   中城村の朝

 

 

 

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