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甲状腺の触診と聴診・頸部リンパ節腫脹

2017-12-28 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
今年もいろいろありましたね。
 
今年最大の出来事は、個人的には沖縄への帰還、地球的には気候変動の影響ですね。
 
 
 
 
では、甲状腺のフィジカルの続きです。
 
 
 
 
甲状腺の触診では、びまん性腫大または結節の有無について評価しましょう。
 
 
多発性の結節ではプランマー病の可能性も考慮します。
 
 
結節を認めたら原則としてエコー検査を行います。
 
 
 
 
ゴムのような硬さの甲状腺は橋本病や亜急性甲状腺炎で認められます。
 
 
石のように固い甲状腺はがんの可能性を考慮します。
 
 
 
 
甲状腺の腫大があり両側の頸動脈拍動が消失したときベリー徴候と呼ぶ。
 
 
甲状腺がんが頸動脈の周囲に浸潤するために拍動が消失するものです。
 
 
 
 
甲状腺の血管雑音が聴診されれば、グレーブス病を示唆します。
 
 
ただし、大動脈弁狭窄症の心雑音からの放散と区別するために心臓の聴診も必ず行うようにしましょう。
 
 
 
 
また、静脈コマ音と紛らわしいこともありますので、同側の静脈を指で圧迫して消失するときは静脈コマ音を考えましょう。
 
 
 
 
甲状腺周囲のリンパ節腫脹は甲状腺がんの転移で認められることがあります。
 
 
また、亜急性甲状腺炎や橋本病での反応性腫脹のこともあります。
 
 
ただし、喉頭や気管のがんでのリンパ節転移でも認められることがりますので、耳鼻咽喉科の専門医と合同で精査しましょう。
 



写真   中城村の朝

 

神の島久高島が見えます。

それでは皆様、良いお年を。

 

 

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