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リンパ節が腫れる病気

2019-06-13 | 勉強会
 
皆さん、こんにちは。
 
 
今回はリンパ節が腫れる病気の中で代表的なものについてみてみましょう。
 
 
良性疾患での代表選手は菊池病です。
 
 
悪性疾患ではリンパ腫です。
 
 
それではみてみましょう。
 


菊池病
 
菊池病、すなわち亜急性壊死性リンパ節炎は日本人若年者に多いですね。

発熱とともに、通常片側性に頸部より鎖骨上窩にかけて、数個の、1~3cm大の、弾性軟で、圧痛のある、融合傾向を示さない、リンパ節腫脹を認めます。

血液検査で白血球減少を認めることがあります。



悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は、ホジキン病と非ホジキンリンパ腫に大別されます。

悪性リンパ腫に占める割合でみると、日本ではホジキン病は少なく非ホジキンリンパ腫の方が多いです。


① ホジキン病:  固形癌のような進展様式(連続性または単中心性)をとります。
        したがって病期設定(staging)が重要。
        限局性病変(stageⅠ,Ⅱ)でみつかることが多いです。

ホジキン病では、飲酒でリンパ節が痛くなることがあります。


② 非ホジキンリンパ腫:  多中心性または非連続性の進展様式をとり、初診時すでに進行期(stageⅢ,Ⅳ)のことが多いです。
            病期よりも病理組織型が予後に影響することが多いです。




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