超然の術
「超然の術」(art of detachment)とは約100年前にウィリアム・オスラー先生が提唱した知的生産術である。
どんな環境の中におかれても、雑念に煩わされることなく、自己を抑制する習慣を持つこと。
どのような状況にあっても、絶えず物事に集中できるという能力。
これにより娯楽や快楽から自らを隔離することが可能になる。
オスラー先生は医学生に対する講演でこの術の重要性を強調した。
これは、平静の心(aequanimitas)という本に書かれている。
その本を翻訳した日野原重明先生は、ご講演の前後のわずかな空白の時間でも、いっときも無駄にせず本などの原稿のご執筆をされている。
まさに、超然の術を身に付けている超人といえる。
ロダンの考える人のモデル、歩きながら学ぶ姿の銅像で有名な二宮金次郎、古代シチリア島で戦争中にも数学を考え続けたアルキメデスなども超然の術を身に付けていたのであろう。
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徳田安春 | |
医学書院 |
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